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(アンソロジー)
乗物綺談 異形コレクションLVI
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乗物綺談 異形コレクションLVIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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様々な意味での「乗り物」をテーマにしており、タイトルから興味をそそられたり、オチに感心したりと、今回も楽しませていただきました。 が、正直、「まぁたこの作家さんが載ってるのか」とも思いました。常連作家を確保するのも大事なんでしょうが、「たまには違う作家による『異形』を読んでみたいな」とも思います。まぁ、アンソロジー系は執筆依頼とか大変なんだろうなとは思いますが、まだ1回きりしか載せてない作家さんとかもいますでしょう?井上先生。 | ||||
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久永−彼女はきっと自分しか愛せない。坂崎−兄弟感情に違和感。大島−げに恐ろし怨讐の念。芦花−カリスマは神のギフトか人の業。澤村−神戸では“コトリ”が来る。宮澤−お先に…はダメ?篠−被害者とは…。柴田−場面も真相も他者との関係性が絶妙な…。上田−落ちの引っ越し先に違和感。斜線堂−大友のFire-Ball的な…。空木−時をかける怨女。平山−同情は自己満足、やるせなさの果に殺戮の上書き。井上−老いた獣と云えどそう都合よく…。黒−最後に神との出会いを果たすのか?黒木−妖しの純粋、人の身勝手。有栖川−場違いな印象。 | ||||
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廣済堂文庫の頃からよく読んでいましたが、光文社文庫で復活後は毎回尋常じゃないクオリティの作品が収録されていて圧倒されます。 ジャパンホラーの伝道師井上雅彦氏の人徳ゆえ?皆さん命削って寄稿してるのではないかと思うほど各作家の代表作になるような力作ばかり。ギフトも秘密も異常気象も凄かったけど今回の充実ぶりもクラクラしました。 空木春宵の異色スチームパンク大河ロマン 柴田勝家の現代風刺だけど奇妙な味の小説 芦花公園の日本を震撼させたアレとアレの事件を思い出させる幻想小説 が私には圧巻でしたが他の作品も別のアンソロジーで読んだらベスト級のものばかり。 有栖川有栖先生だけは大物ゆえの手抜き感も感じましたが(笑)井上雅彦さんも作家としても一流で読んでいてワクワクしました。 今のホラー/ファンタジー系の作家は脂が乗りきってるなあ! | ||||
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今回は乗物という、限定しているようで、とても幅広いテーマで楽しかったです。 以下、特に印象に残ったものをいくつか。 『可愛いミミ』久永実木彦 乗物自体は定番の車を選んで、それと珍しい西洋の怪異を組み合わせて見せた作品。○○な車というテーマ自体は見たことがありますが、その説明にこれを持ってくるとは驚きで、これからも目が離せない初登場の作家ですね。 『電車家族』柴田勝家 同じく乗物は定番の電車を選んでいますが、そこでこの作家ならではの発想力で、異常な、しかし現代的でもある話(超自然的なものではない)を展開して見せてくれました。 『天眼通の夢』篠たまき こちらはちょっと変わった乗物と未来視をモチーフに、お得意の愛・エロスと幻想を組み合わせたもの。あるフェチズムを巡る、少年の淡い恋が恐ろしい着地点に向かっていくお話でした。 『新形白縫譚 蜘蛛絲怨道行』空木春宵 異形コレクションで出会った好きな作家で、今回も期待を裏切られないどころか、この作品がまさに白眉。 私は寡聞にして知りませんでしたが、戦国時代を舞台にした伝奇物語の白縫譚を軸にして、素晴らしい幻想SF譚を紡いでくれました。 長編にしてもいいような話がぎゅっと凝縮され、過去から未来までいくつもの時代と様々な乗物、そこに関わる女性を描いた短いエピソードの組み合わせから、ある新種のエネルギーを利用している改変歴史世界とその理由が浮かび上がってくる傑作です。 文体にも非常に凝られていました。 | ||||
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実に読みごたえがありました。大満足。九年ぶりの復活となった『ダーク・ロマンス』以降のシリーズ作品集のなかでも、本書は一番粒が揃っていたんじゃないかな。なかでも、以下に挙げる六つの作品が面白かったです。 ★ 大島清昭 車の軋(きし)る町 ひたひたと身内に迫る妖怪譚。端正な出来栄えなれど、ぞくりとしました。 ★ 澤村伊智 くるまのうた 悪夢から飛び出してきたみたいな〈移動販売車〉の音楽が、妙に忘れられない。 ★ 篠たまき 天眼通(てんげんつう)の夢 ラストで明らかになる〝乗り物〟には、意表を突かれました。ぞわりとなりました。 ★ 上田早夕里 車夫(しゃふ)と三匹の妖狐(ようこ) なつかしい風に吹かれるような、ふわりとした作品の肌触りが心地よい。 ★ 斜線堂有紀 帰投(きとう) ここに出てくる〝乗り物〟のビジュアルなイメージは、物凄いインパクトがありました。 ★ 空木春宵 新形白縫譚(しんけいしらぬいものがたり) 蜘蛛絲怨道行(くものいとうらみのみちゆき) 各パートの話が呼応し、繋がり合う姿の美しさ。わくわくしました。本アンソロジーのマイ・フェイバリットは、これ! 久永実木彦、坂崎かおる、宮澤伊織、柴田勝家の作品も、それぞれ、面白かったっす。 本書収録の16の作品は、以下のとおり。 | ||||
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宮澤伊織先生の新シリーズ第2弾が読みたくて、電子版を購入しました。 ふーこさんと愛実さんコンビが、今度は、本アンソロジーのテーマである乗り物で怪異に遭遇します。 舞台設定も凝っていますし、遭遇の仕方も話の展開も、とても面白いです。 手に汗握って、一気に読み終わりました。 もちろん、アンソロジーの別の先生の作品も、面白いです! 素敵なアンソロジーだなと思います。 宮澤伊織先生の新シリーズ、これからも続いて欲しいです!次回も絶対読みます! | ||||
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