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(アンソロジー)
家が呼ぶ
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家が呼ぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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若竹七海氏「影」、三津田信三氏「ル-ムシェアの怪」、小池壮彦氏「住んではいけない!」、中島らも氏「はなびえ」、高橋克彦氏「幽霊屋敷」、小松左京氏「くだんのはは」、平山夢明氏「倅解体」、皆川博子氏「U Bu Me」、日影丈吉氏「ひこばえ」、小池真理子氏「夜顔」及び京極夏彦氏「鬼棲」の11の「物件」をテーマとしたホラー短編のアンソロジ-。 有名作家が多いし、ホラーを専門にしている作家も多い上に、発表年代もマチマチなので、期待していたのだが...。「物件」ホラーという事で実録系ホラーの定跡通りで曲がない短編が多い。その中で、中島氏の短編はキチンと人間模様の因果を織り込んでおり一応の佳作。高橋氏の短編は逆転の発想が光る。小松氏のホラーとは珍しいが、むしろ、戦争の悲哀と旧家の劫を描いた物悲しい短編。平山氏の短編は珍品と言って良い。そして、京極氏の短編は"正体不明の伯母"と「恐怖=予感」論議を重ねながら、最後に主人公が恐怖・諦観を覚えるという、"怖いモノ"を登場させずにレトリックだけでホラーを書くという新機軸の秀作。ホラーに"理"があっては困るが、書き手には理性が必要という事が良く分かる。 編者が"傑作選"という程の出来ではなく、各短編の出来に凸凹はあるものの、秀作や珍品も含まれているので、ホラー好きの方のみならず、広く文学好きの方には楽しめるアンソロジーとなっているのではないか。 | ||||
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