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救い難き人
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救い難き人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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パチンコ業界について ミステリーを楽しみながら 得られます。 | ||||
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積読にしてしまっていたけど、なんのかんのいって赤松利市は強い。結果、一気読み。やはり面白い。 本作は差別されている者の宿命を描いた作品。なかなか描けないタブーに取り組んだところに「おっ?」となりますね。 ぜひ読んでください。 差別に関して切れ端でもいいから知って感じて心の隅でもいいから覚えておいてほしいという想いがじわ、じわ、じわ……と湧いてきます。 (ここからネタバレあり) もはや戦後とはいえない、差別は昔のことだといわれていたはずの昭和に、主人公マンスの中高生時代はバブルの絶頂で中森明菜がデビューの段階で海外に行っていた時代なのに、さらっとトイレが一棟にひとつしかないという住居で暮らしている人々がいたことに驚かされる。あまり知識のない人間からすると被差別のイメージはモノクロ映像なんですよね。今後の赤松先生の代表作のひとつになる作品でしょう。 驚くほどストレートで読みやすい文章がカッコいい。(そもそも赤松作品は読みやすいが)タイトルはおそらく彼らが背負わされている差別を宿命と捉え、逃れられないことを「救い難き」と表しているんじゃないかと。 クライマックスでかなりハードなバイオレンス描写がありますが、加害者側である主人公が脱糞するんですね、脱糞している男性がかっこいいわけがない! 男性の美化や自己陶酔がなくて女性としても読み応えと納得がありました。(人によってはそれでも無理なのも仕方がないことですが) あと、母親の亡くなる要因が影響して主人公が自身よりかなり歳上の薄幸(そうな)女性が好きになっていて歳をとってくると歳上好きではなくなるところに主人公の無自覚な揺らぎがあり、とてもリアルで男ってそうだよね、と女同士で語り合ってしまいました。井尻は魅力的だよね、とか。 ラスト。美しい胸糞。 心が剥き出しの欲望を求める人生についていけなかった、ここにマンスの捨てられなかったヒューマニズムがあり、作者の性善観が抑制の効いた形で伝わってくるのがたまらない。 余談だがメルカリでは現在、概ね1500円から2000円、出品すれば売れるという感じです。頑張ってほしいですね。頑張るとは……?(今は新たに被災地となった北陸に売上げの一部をとか、そういう使い途で……彼は被災地を描いた『藻屑蟹』でデビューしたので許してくれるかな、と……) | ||||
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