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街とその不確かな壁



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【この小説が収録されている参考書籍】
街とその不確かな壁

街とその不確かな壁の評価: 3.89/5点 レビュー 221件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全221件 41~60 3/12ページ
No.181:
(5pt)

哲学と事実

一気読みしました。
ハードボイルドワンダーランドを読んだ方にオススメです。
そうでない方もパラレルワールド感が村上春樹ワールドでよく描かれています。
村上春樹氏の物語には、意識と無意識の世界と知的障害=特殊能力の世界(海辺のカフカ)が描かれていますが、サラッと集大成とも言えます。俯瞰した世界観が感じられました。文学的な性的描写も少なく読みやすく、意識無意識、パラレルワールドが交差するは描写に感じられました。
何より登場人物の人物の経験愛も感じられました。
読んでいて、人生にはやらねばならない事、そのタイミングがある事、偶然はなく全て必然であり無意識で創造した事が実現し、それが異次元である事まで示しておられました。
読む人にとっては深く意義深い本となります。私はこれまで村上春樹氏の本読んでその度に自分の気持ちや人生と重ねる事ができる事に意義深さを感じ感謝いまします。
街とその不確かな壁Amazon書評・レビュー:街とその不確かな壁より
B0BTGK1HHS
No.180:
(5pt)

より人生観がシンプルに

今までの作風と異なり人生観が綴られている。文学的というよりも。
むしろ文学的な深みはない。あの世と此の世を知っている者にとっては平凡すぎて読んでいて期待感はないものの、人として生きる住処であることには間違いはないのだろう。
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B0BTGK1HHS
No.179:
(3pt)

ブルーベリー・マフィンが食べたくなるのはたしか

村上春樹の作品をすべてではないが、それなりの数を読んできた者として、これは初めて退屈と感じた作品だった。なぜかファンの間でそれほど評価の高くはなさそうな『騎士団長殺し』も、個人的には面白く読んだ。でもこれは駄目だった。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだときの興奮の残滓によってなんとか読み進めることができたが、なかなか厳しい読書だった。その理由はたとえば──

・「言うなれば」が多すぎる
ふだん「言うなれば」という言葉を口頭で用いるひとは限られていると思う。つまり癖のある表現だと思う。にもかかわらず、この小説ではじつに多くの人物がセリフのなかで「言うなれば」を用いている。もちろん村上春樹の小説では頻出する単語であるけれども、さすがにどの人物もこの単語を口にするところを読んでいくと、だれもかれもが同じ顔をもった人間のように思えてきて、げんなりした。この言葉だけを取り出して評価を下すのも偏狭だと思うつつ……これに限らずどのセリフも全体的にどうもモノローグ的な感じがするので、それを象徴するものとして挙げておく。

・女性への目線がきもい
例のごとく愛する女性の理由なき消滅から物語ははじまり、女性の登場人物にそういう役割を負わせつづけることの暴力性にすでにしてやや食傷気味だったのだが、それはまあ伝統芸としてよしとしても、その少女を失って以後40代半ばになるまでひたすら10代後半の少女のことを想い続けている中年男性である主人公の、その他の女性に向ける目線がきもくて耐えがたかった。たとえば物語でのちに大きな存在になるコーヒーショップの女性を初めて(初めてですよ)見たときの印象は、「その女性は三十代半ばくらいに見えた。ほっそりとした体つきの、とりたてて美人とは言えないまでも、感じの良い顔立ちの女性だ。化粧は薄い。もっと若く見せようと思えば簡単にできただろうが、そのような努力はとくに払われてはいないようだ。そういうところに程よい好感が持てた」と描写されるが、こういった品定めするような視線のあり方が嫌だ。
そもそもこの小説に出てくる女性たちは総じて感じがよく、受動的で、主人公の気取った冗談にも愛想良く笑ってくれたりする、男性にとって大変都合のいい存在だ。コーヒーショップの女性がセックスにまつわる個人的な懊悩を思い切って打ち明ける場面でも、主人公は「ロシア五人組」の思い出せないメンバーの話をして、あえて深刻さをずらしつつ受け止めるという態度を(そのほうが楽だし)とっているように見えるが、そのような主人公の振る舞いを受け入れるのも結局女性の側の努力にあり「おかしな人」と言って主人公に話を合わせてくれる。男女の関係の非対称性について、この主人公がほとんど気づいていないらしいのが、ずいぶんな身分だなと思ってしまう。

・ファッションが古い
たとえばイエロー・サブマリンの少年の二人の兄のうち、医学部に通う次兄のほうのファッションは次のように描写される。「弟はぴったりしたグレーのタートルネック・セーターに、ベージュのチノパンツ、紺のピーコートという格好だった」と。おいおい。「都会風に洗練されていた」という設定の現代の若者がこんな服装しているわけないだろう……。もちろん作品の時代設定が過去だったり、あるいはいつか再びピーコートが流行る未来だったりする可能性もあるのだが、すくなくとも現在時点の流行の感覚からすれば、かなりダサめのファッションである。ベレー帽をかぶりスカートを穿いている子易さんのファッションが一番かっこよく都会風だと思う。ちなみに主人公のファッションについては、たとえば「ベージュの丸首セーターに、オリーブグリーンのチノパンツという格好」といった具合である。うーん。

一方、よかった点としては、
・壁に囲まれた街で切り離された影のキャラがかわいい。
・子易さんの妻が自殺の前にベッドに残した2本の葱が印象深い。
・ブルーベリー・マフィンが食べたくなる。

否定的なレビューをする意味ってほとんどないのだけれど、ほかの評価と自分の評価とがあまりに食い違うので、備忘としてここに書き留めておきたい。
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B0BTGK1HHS
No.178:
(2pt)

内容いまいち

当時は話題だったことから購入しましたが、何を言いたいのかよく理解できましんでした。私にとっては内容はいまいちでした。
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B0BTGK1HHS
No.177:
(5pt)

感動の傑作

村上春樹の小説を読んで感動したことはあまりないけれど、本作品には深いそれをもらった。
現実と夢、自身とその影、そして生と死といったような、いろいろな含みがあるこの小説だけれど、僕は”イエローサブマリンの年の救出”の物語として読んだ。
ここではないどこかに憧れ、しかしどこにも行けないでいる、小さな存在。壁に囲まれた卵のような存在を、こんなふうに救い出すことが、ぼくたちに出来るだろうか。
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B0BTGK1HHS
No.176:
(5pt)

第2部

発行されてすぐ購入したものの、厚い本なので持ち歩くのも大変なのでなかなか読めず、しかも先に2度目の騎士団長を読み始めてしまっていたので、本日やっと読み終えました。
読み始めの時は、世界の終わりとハードボイルドに似ていたので、なに、あれの焼き直しかと少し腹立ちながら読んでいました。何を隠そう私はあれが1番好きです。
でも2部に入ったら、曲調ならぬ書調(?そんな言葉は無いけど)が全く変わって、いつもの村上さんの登場人物らしからぬ主人公に戸惑いました。首にスカーフを巻いたままの……なんて人は今までの主人公にはいなかった。明らかに人物象が違うと思った。
でも小易さんは騎士団長と同じ部類の人かなと、どちらも私は好きです。喋り方が独特で。
メタファーとかそんな言葉が出てこないから、読む人に優しい感じがしました。
長編を読むのはほんとに楽しいです。どんどん読んで、もうすぐ終わりなのに、どうなるのかと思っていたら第3部になりあっという間に終わってしまった。
そして、あとがきを読んで、納得しました。
初めに書いた時から40年経って書けたのがこの作品なんですね。第1部で終わらなくて本当に良かったです。
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B0BTGK1HHS
No.175:
(5pt)

はるき最高

よかった
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B0BTGK1HHS
No.174:
(4pt)

流石に奥が深い

村上春樹先生の作品は、奥が深いと感じます。自分には、少しむずかしいかも。でも面白作品です、
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B0BTGK1HHS
No.173:
(1pt)

楽しみにしていたのですが

ハードボイルドワンダーランドを読んだ時のワクワク感がまた味わえるかと、楽しみにしていたのですが。ここ最近の作品はご本人による春樹文体のパロディ感…内容が面白くないですよ。
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No.172:
(5pt)

僕は偶然を愛しているだろうか?

街とその不確かな壁の感想を書くのは難しい。僕は村上春樹の小説はだいたい読んでいる。パン屋再襲撃という本を、今日は図書館ではじめて借りて読んでいた。もう一度言うが、僕は村上春樹の小説はだいたい読んでいる。新刊の発売と同時に買ったのは本書がはじめてだが、村上春樹と名の付くものであるなら好んで読んでいた。上手く書けない原因はここにある気がする。
 物語のおおまかな流れは、主人公が見た夢と同じものを作った少年が失踪して二人して夢の中に入るというものだ。重なるイメージが、この小説ではくりかえし現れてるように思う。夢読みは少年の心と重なる。それは外面的なものではなくて、もっと残酷な現実を指し示している。成長の段階にある十七歳の少年は、機嫌をとられるのを拒む傾向がある。おおやけに見せたりはしないが、それがどんな種類の感情であっても、どこかで消化できないような思いをためこんでいるという風に、過去の自分を考えられる。
 少女はもっと利口に描かれている。確かに僕が見た少女は理性的で、抱える問題はどこかの誰かと対比されており、つまりそれは優しくできるか、僕には手に負えないという状況説明であり、本作ではおそらく無計画の象徴として女性のキャラクターが登場する。
 僕は偶然を愛しているだろうか? こちらの方が深刻であるように思う。ここに文体があると感じたけれど、もっと明確な表現はある気がする。描写について、もっと書きたい。今のところはそのやり方がつかめないので、僕は古い考え方で関係ばかりを書いている。この小説には、他に何かがあるとは思うのだが、それを見つけるのはまだできない。
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No.171:
(5pt)

大好きです。

大好きな作家です。
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B0BTGK1HHS
No.170:
(3pt)

認識できないはずの「無」を、無いはずの「存在」を描き出そうとした小説

「なぜ無ではなく、何かが存在するのか」
 この問いは哲学の世界で古くから語り継がれてきた問題だ。その背後には、「存在」と「無」を二項対立として捉えるものの見方がある。このような見方をすると、「無」とは「非存在」ということになり、実在しない「無」を我々はどうやって認識したり、議論の対象にできるのかという問題に行き着く。人間の認識能力の限界に突き当たるわけだ。

 これに対してベルクソンは、あるはずのものが我々の認識能力では捉えられない時、そこに「無」を感じることを指摘した。逆にいえば、我々にとって無いはずのものを認識した時には、そこに神や幽霊の「存在」を実感することになる。ベルクソンは、そうした人間の認識能力の境界線に向けて問いを立てた。
 本書では、壁の向こう側にある異世界の街に移り住んだ主人公が、金色の毛に覆われた獣が存在し、時間や影が存在していないことに気づく。そこでは存在や無を「実在/非実在」として見るのではなく、人間の認識能力の境界線に生じた「意外性の知覚」として実感させようとしている。
 「彼のさらなる死によって、無というものの確かな存在を感じとることができた」という本書の中の表現は、そうしたものの見方を浮かび上がらせる。

 壁とは、我々の認識能力の限界を象徴しており、それは我々の生き様と共に、意識しないうちに刻々と変わっていく。その境界線において、時に我々は意外な差異を知覚し、「存在」や「無」を実感することがある。本書は、認識できないはずの「無」を、あるいは無いはずの「存在」を実感させることを試みた小説ではないかと思う。
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No.169:
(1pt)

読み手の技量なのでしょうか?

何度か読み返しても‥いくつかの「?」に対する明確な回答(タネ明かし)は見当たらない。
氏の作品は‥ほぼ全て拝読しておりますが、、もう‥そろそろ終わりにしましょうか。
私は‥ハルキストにはなれませんでした。
中古品‥(可)で購入して良かった◎
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No.168:
(5pt)

ほぼ初の村上作品、満足。

メンヘラ(メルヘン?)女子とそれに惚れ振り回される青年を描くのが好きな作家というイメージがありなんとなく敬遠していたが人に勧められて本作を。ある意味集大成な作品らしく。
第一部はやはりそのようなふんいきがありあぁやっぱりこれが村上春樹だと思ってましたが中盤終盤は静かにだがしっかりとメッセージがありなかなかに面白かった。
別の作品も読んでみたくなった。
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B0BTGK1HHS
No.167:
(5pt)

the 村上春樹

村上春樹さんは初期作が好きですが、ノルウェイの森以降の世界観にはついてけないことが多く…。
ということで、そんなにしっかりキャッチアップしてませんでしたが、書店でタイトルを見た瞬間に、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(最高に好き)を想起させるタイトルにビビッときて購入しました。

若い頃に日の目を浴びなかった作品をコロナを経て書き下ろしてということで、世界の終わり以上の濃密な内容でした。
一方で語り口はシンプルな村上春樹らしい感じで、何というか水を飲んでいるのに飲み終わるとテキーラだったみたいな感覚です。
しかも酔ってないみたいな。

この本はずっと自分のそばに置いておきたいと思います。
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No.166:
(5pt)

集大成

村上作品はすべて読んでいます。
時系列的にこれまでの作品を読んできて、この作品は久しぶりに村上ワールドどっぷりで、集大成という言葉がしっくりきます。
もう長編書かないつもりなのでは?と不安になるくらい…保存版です。
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B0BTGK1HHS
No.165:
(3pt)

既視感もしょうがない

小説家として駆け出しの頃に書かれた中編小説をブラッシュアップしたもので、しかも初期の代表作の1つである「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とは別の形で昇華させたものだという。作者のあとがきによると、1人の小説家の創り出せる「物語」の源泉には自ずと限りがあり、それを形を変えながら提示していくしかないんだという。

正にそのとおりの作品だと思ったし、村上作品を割と熱心に読んでいる読者なら、既視感しか感じないものだと思う。それをどうとらえるかは受け手によって別れるところだろうけど、個人的には少し物足りないとは思った。
それでも、毎晩寝る前にベッドの上で一章ずつ読み進めていくにはピッタリ(穏やかな展開とゆっくり読んで15分くらいのボリューム)だったし、そうすることで作者がこの小説を書き上げている姿(早朝から決まった時間に毎日少しずつ書き溜めていくらしい)も思い浮かべられたりして、それはそれでなかなか良い読書体験だった。
願わくば前作「騎士団長殺し」のような、同じ源泉でもまた違った形で創り出された物語を読めたいなと思う。
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No.164:
(5pt)

出たら読む

それだけのことです
皆さんどんなレビューを書かれているのでしょう

うじうじしたおじさんが色々あってなんとなく若い女の子とえちーなことをする
というこれまでの傾向とは違うかもしれませんよ

新作が出たらただ読むだけです
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B0BTGK1HHS
No.163:
(1pt)

読んでいて退屈でした。

最初から最後まで引き込まれることなく、惰性で読みました。残念です。
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B0BTGK1HHS
No.162:
(5pt)

終わらないで…

残り僅か。
頼むから終わらないで。
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B0BTGK1HHS

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