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街とその不確かな壁
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街とその不確かな壁の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全221件 21~40 2/12ページ
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分厚い1冊を一気に読んでしまった。村上春樹文学の信奉者としては、どっぷり春樹ワールドに浸かって至福の時間を過ごすことができた。が、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で、春樹文学のおもしろさに目覚めた身には、どうしても「どこかで読んだことがあるような……」が多々あり、純粋におもしろい作品なのだが、どうしても★5つにはできなかった。 | ||||
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繊細で奥深く美しい | ||||
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テーマは村上春樹が1980年代から一貫して追究して来た、日常世界と異界とのコンタクトの物語。両者の接近や接触や反転、また両者の境界を巡るストーリー。村上文学の王道と言えるテーマなのでファンにとっては魅力的な村上ワールドが楽しめることは間違い無い。ただ以前に書かれて来た作品ほどの吸引力、すなわち読んでいる自分が日常に戻れるか不安になるほどの作品世界への圧倒的な吸引力や、日常と異界との緊張関係がもたらす危険なサスペンスの感覚などは弱まっているように感じられ、わりとマイルドに仕上がっている印象を受けた。 | ||||
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村上春樹の小説は、文章をたどることを味わいながら、ページをめくっていきたくなる。不思議なものだ。 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は好きな作品で、高校くらいの頃に読み、その後、2回くらい読み返しているんじゃないだろうか。その原型となったという『街とその不確かな壁』(雑誌版)の方は、噂だけは聞いていて、著者自身が失敗作だったと言ったらしいけど、読んでみたいとは思っていた。 本書を読んで、あらためて読み比べてみたい気もするけど、難しいだろうな。著者が出さないだろうから。図書館とかで借りて読むことができるかどうか。 そこまではしないかな。 本書を読んで、最初に思ったことは、 生と死の境界はあいまいなのだ というようなことだった。 個人の感想であって、そういうことが書いてあったわけではないと思う。ただ、最後のページを読み終えて、そんなふうに思ったのだ。 どっちが影で、どっちが本体か。 どっちが生で、どっちが死後の世界なのか。 いや、そんなこと、どうだっていいじゃない。あいまいなもんだよ、なんて考えたんだよね。そんなことがかいてあったわけじゃないと思うけど。 なんで、そんなふうに思ったんだろうということを、これからつらつら考えるのかもしれない。 『世界の終わりとハードボイルド~』を読み終えたあとは、あのあと、どうなったんだろうと、もどかしく想像をめぐらせた。 本書を読んだあと、そういうもどかしさはなかった。 あぁそういうことなんだね、というか、納得感があったというか。 物語は、ここで終わったのだという満足感があったんじゃないかな。 隠された何かは、もうない。 それが40年くらい前に書かれた小説と、その後長いときを経て書かれた小説のちがいだろうか。 わからないけど。 堪能できたと思う。 | ||||
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bought it for one friend who is collecting Murakami’s books, the crazy thing is that he doesn’t know Japanese so I don’t see the point of collecting it… I, on the other hand, am waiting for the English version to buy it and read it properly. | ||||
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この諸説は80年代に、文學会に発表されたもので、その中編小説を長編小説へと大幅に構想され直されたものです。とにかく分厚いですが、とにかく読みやすいから一気に読めます。また、一時期の村上春樹のくどい比喩も少なく感じます。でも、近年で言うと往年の村上ワールドが全面的に押し出されている作品だと思いますね。 | ||||
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村上作品を読んでいていつも感じることだが、いつもなんとなくふわっとした不思議体験はするのだが、そこに教訓というか人生を生きていく上での示唆、みたいなものがあまり感じられない。本来文学に求めるのはそればかりではないとは百も承知の上であえて言うけれど、読んでいる間不思議世界を垣間見させていただきました、それで結局だから?と問いたくなる。何を結局訴えたかったのだろうと。ふわっとした不思議体験の先の、そこから汲み取れたもの、あるいは学ぶべきものとは?結局理解力不足に尽きるのだろうが。 | ||||
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この本を読む前に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んでおく必要があります。必須です。昔、読んだという人も、どう終わっているかを正しく認識しておくと良いです。私は経年で誤った「結末」で覚えていました…。 さて、皆さんの評価は高いですが、5★でもなく、3★でもなくといった感じです。 続編扱いと言っても良いでしょうか、新たな振れ幅の大きい感動はなく、静かに物語が進んでいきます。 エロも暴力もありません。 読みながら、過去の村上作品の「海辺のカフカ」、「国境の南 太陽の西」や、映画「インセプション」も思い出し、残念ながらそれらに比べてかなり弱いと感じました。登場人物を一人ひとりに焦点を当てるならば、書き切れておらず、高評価の要因として『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のイメージで補完されていると考えられます。 小説の本質からは外れますが、人々のコミュニケーションがスマートフォン中心となってくると、1980・1990年代に活躍していた小説家には現代を描くことが特に難しい時代となっています。できれば、村上氏にはある程度の適応をして欲しかったと思いました。 | ||||
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20代の頃から村上春樹を読み、現在50代で、著者の作品はほとんど読んでいるハルキストだと思ってました。「1Q84」は最高だと思いましたが、「騎士団長殺し」で長さを感じ、本作品を読む進めることは、ただの苦行でした。昔の作品に感じたワクワク感、続きを読みたくなる気持ちがなくなってしまいました。読書時に感じる、ささやかな幸福感もなくなりました。もう著者の長編小説はいいやと。短編は読めるし、「職業としての小説家」も良かったのですが。 100~200P読んだところで、やめておけば良かったと思います、「ねじまき鳥~」と同じように。世の中には面白い本が沢山あり、自分にとってつまらない本を読むことは、限りある人生の時間の無駄遣いです。 著者はむかし神宮球場でヤクルトの外国人選手がヒットを打った時に、作家になることを決意したということですが、僕はこの本を読んで、再び会社員に戻ろうと決意しました。早期リタイヤして、FIREを実現できて、沢山の自由時間を手に入れましたが、その時間をつまらない小説を読むことに使うのは、心と身体の健康に悪く、働いている方がマシだなと。働きながらでも好きな本を読む時間は作れるし。 そんな気持ちにさせてくれたという点で、本書に感謝します。 | ||||
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デビュー以来ほぼ全てリアルタイムで読んできていますが、オウム真理教事件以来、枯れてしまったと思い続けています。今回は発刊当時感動した、「世界の終わり、、、」の習作と聞いていたので少し期待したのですが、相変わらず冗長で相変わらず喩えが多すぎて晩年の黒澤明化していると思いました。小説は所詮自癒にしかすぎませんから彼の自由ですが。 ノーベルノーベル騒ぐゆとり軍団ハルキストが出てから凋落に拍車がかかったと思っていましたが、ノーベルを気にしたのか指摘されていた(とされる)性的描写が比較的少なくて、そこは良かったです。一番良かったのは、あとがき。ま、冗長中の冗長ではありますが笑 エッセイや随筆、短い文章にこそ自分の良さがあると、カーヴァーの翻訳をしている村上春樹なら気づいているかも知れませんが。 さようなら、高校時代から好きだった作家さん。 | ||||
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注文したその日に配達していただきました。 即日配達には大変満足していますが、しっかりしたダンボールで梱包して欲しかったです。ハードブックは重さもあるのでそうして欲しいです。受け取った本の角が潰れて痛んでいました。 | ||||
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初めて春樹さんの本を読みました。読むのに3か月ぐらいかかった。文章は平易です。しかし正直つまらなかった。文章に豊潤さの匂いが感じられなかった。引っ掛かりもなかった。無意、意識を一つのテーマとしているように思えたが、それが浮き上がってこない。このテーマに対しては雑で深みのない思考だとおもう。他の作品をもう一作読んでみようと思う。 | ||||
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主人公が思い出の少女がいる壁に囲まれた世界から出ていく時、悲しくなりました 丸で心地よい夢が切れて朝目覚める時のような悲しさです | ||||
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期待に違わず村上春樹しています。好きな人には満足度の高い内容。読後マンネリ感も感じたので星4つ。 | ||||
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イエローサブマリンAIの大規模言語モデルに、夢が全て読み込まれる日が来るのは時間の問題だ。 不確かな壁である戦勝国アメリカの檻の中から、品の良い料理と音楽で抜け出すハードボイルドワンダーランドな続編に期待したい。 | ||||
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著者の初期の作風が好きな人にはお勧め。 読みながら、羊出てきそうだなと思うような懐かしさと昔に戻った心地よさを感じることが出来た。 逆に中盤以降の作品が好きな人にはちょっと違うという感想が強そう。 昔から作品が好きな人には溜まらない内容であろう。 いわゆるこれが村上春樹の世界を表していると思う。 | ||||
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この本は静かで奥深い文章表現に圧倒されます。巨匠の手によって推敲を重ねられ、磨き上げられた文章は淡々と読み進めることができます。ネットの時代にあって情報があふれる現代において、進行速度がゆっくりで美しい文章がちりばめられた本作品は、読者に癒しと感銘を与えるでしょう。ラストも大作にふさわしく美しく印象に残ります。 | ||||
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今まで村上作品を読んだことある人なら、 はいはい、またこのお決まりのパターンねと、思わずツッコミを入れたくなる展開の連続に辟易した。 村上作品あるあるが随所に散りばめられてるだけで目新しい感じは全然なかった。 久しぶりの新作ということで読むのを楽しみにしてただけに残念な気持ちになった。 | ||||
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前知識なく読み始めたら、「あれ?『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』じゃない???」となった。もちろんそんな焼き直しではなかった。 あとがきを読んで経緯を理解した。元々は『世界の終り…』の前に中編小説のような形で世に出ていたらしいが本として出版はされていなかったそうだ。この小説を書き上げることができると40年経って思われたらしい。 夢読み、壁の中の世界、影…。現実と想念の中にある世界が交錯して一つに集約していく。なんというかずっと村上春樹氏の作品を連続して読んでいて思ったのが、すっきりした解決があるわけではないけれど、なにか最後に向かってすぅぅっと一点に突き進んでいく感じがする。 | ||||
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とても気に入った本だったので、もう一冊買って友人にプレゼントしました。 | ||||
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