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街とその不確かな壁
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街とその不確かな壁の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全221件 1~20 1/12ページ
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村上春樹なので期待したが、残念でした。 | ||||
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どこを読んでも日本語が美しい。「きみ」と「僕」から「君」と「私」、それから「彼女」と「私」に視座が変わっていく。そこに引き込まれてしまう。 | ||||
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この本を読む一年程前にハードボイルドの方を読んでしまっていたため、初めの方の同じようなストーリーに違和感を感じていた。福島?の図書館のあたりでリズムが出てきて、その違和感を忘れ、後書きで解消した。 | ||||
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海外在住です、南半球の英語圏でもムラカミの評価は確かに高い。これ、Kindleで買えたのはいいが、レビューの8割が4星・5星評価なのが信じられない。とてもではないが、読めたものではない、ひどい作品でした。なぜ評価が高い?? 設定に無理があって心や感性じゃなくて頭だけで書いている感じがする。金銭感覚は人それぞれだと思うが、この代金と同じ額でそこそこいいランチが食べれる。文学を求めてる人は買わないでほしい。オーディオ化を前提にして、朗読しやすいような文体にしている点も非常に不快でした。損した。 | ||||
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ただただ冗長。 自らの集大成として色々と構想を固めてから執筆したのだと思うが、それが却ってマイナスに作用している印象。 そもそも村上春樹の真髄は小説ではなくエッセイとか駄文の中にあるような気がする。 | ||||
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本書では珍しくあとがきが付けられている。 この中で、いくらか説明されているが、書かなければならなかった小説であり、今じゃなければ書けなかった小説だったようだ。 画家のジョルジュ・ルオーが以前描いた自分の絵画を買い取り、改めて書き直した逸話を思い出した。 その時の力量では中途半端だったものが、今ならば完全な形に作り上げられる、その思いのために書かれたのだろう。 小説を通して何かを学ぶ、何かに気付かされることを求めてはならない。 一人の作家の思考を追体験するだけであり、そこから何かを捉えるのは読者個人の自由に任せられる。 1章だけではだめだったとあとがきで書かれてあり、個人的に思うのは2章で終わってもよかったが、あえて、3章を付け加えている。 読者としては4章でその次を知りたいと思えるような内容だ。 しかし、3章で終わって、その後のことは誰も知らないし、私達が考えたら良いのだろう。 おそらく、読者が紡ぎ出す存在しない4章がこの小説の本質なのかもしれない。 実体と影が合わさる4章は私達の生きている世界だろうし、壁の中の世界(これまでも一つのテーマだった集合的無意識の世界観)を知ったのだから、自分自身の理解が大きく深まるはずなのだ。 例えば時間感覚を考えてみよう。 友人がニューヨークから東京へ向かう飛行機に乗ったとする。 14時間ほどのフライトだが、私は日常の14時間でも、友人は閉じ込められた非日常の14時間だ。 友人と空港で再会したとき、私にとっては当たり前の空港だが、友人からすると閉じ込められ開放された世界は時計の時間も違う、空気感も違う、場所に到着している。 飛行機に乗ってきたので違う場所に来たという認識があるため、かろうじて友人は現実を受け入れられる。 常識的に時差の存在があるから、適応しなくてはならないという認識の修正が可能だ。 常識が違えば、おそらくその違うものに適応しようとする。 私達を囲う常識は壁であり、その壁の存在を知っているからその中で過ごそうとする。 そこから飛び出すのは無理だと思っているし、知ろうともしない。 東京にいた自分とNYから来た友人の感覚で正しいのはどちらなのだろうか。 常識は私達に真実を突きつけているのだろうか、あるいは何かを騙そうとしているのだろうか。 ユングの集合的無意識はすべての人類が根っこでつながっていることを示している。 科学はあとから付与された知識であり、わたしたちの本質とは違ったなにかの可能性が高い。 科学は時として大きく覆される。 しかし、集合的無意識は普遍的無意識とも訳され、変わらないなにかだと考えられている。 影の私は科学的世界観の中で、それを真実だと思いこんでいる。 実体の私は集合的無意識の中で、人としてのつながりや本質の中で生きている。 感覚を信じてはいけないし、しかし、常識を信じてもならない。 そして、悲しいことに私達は本質的自己に気づくことも少ない。 社会や文化の波に流され続けているが、本来であれば自己という錨を下ろして、流されずに停泊したいのに。 どうやれば自己の停泊が可能になるかは本書では示されない。 しかし、自己が一つではなく、複数の側面があることを示してくれた。 読者が自分で紡ぎ出す4章に踏み出すかどうか。 もし、何かを得ようとするなら4章に踏み出すことなのだろう。 あくまでも個人的理解であるが、私は自分で4章を紡ぎ出そうと思う。 そして、自己を見つけたいと思った。 | ||||
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不確かな壁の内側の街は世界の終りであって、それが40年前にも共通した真我だと解釈しているのですが、10代の頃に読んだハードボイルドワンダーランドの方が、私にとっては主体との隔絶を感じます。あーだから今回は「不確か」なのかと、はたと思いあたりましたが、それでも記号士が暗躍し何と戦っているのか良くわからないワンダーランドの方が、あたかも自分が生きるこの資本社会を表象しているようで、その点「壁」がより鮮明になるという意味で今はまだ共感できるものがあります。でも、自分も作者のように70歳半ばにもなれば不確かなものになっていくのだろうか、、と想像しています。そうでなければ書き直す意味がなかったのでは?と、今はまだそう思っています。 | ||||
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作者はずっと心残りだった作品だとあとがきに書いていたが、世界の終わりで完結した方がよかったと、本作を読んで思ってしまった。 若さに幻想を抱き過ぎている前半のポエムのような文章が痛々しいと思わずにはいられなかった。 | ||||
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上記の表記どおり、綺麗な状態の本が届きました。 | ||||
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村上春樹を読むのは初めて。高名はいっぱい聞きましたが縁が有りませんでした。今回仲間うちの読書会の課題本となりキンドル版で2,900円は超高いと思いつつも購入。読んで驚いたのは希薄な、空想、独りよがり、日常生活な仔細な出来事がストーリー展開も無く、文書だけが浮かび消えていく事、そしてその無意味な繰り返しが延々と続く事です。春樹スト(小百合ストは知ってましたが)が喜ぶのどうもこの空虚な空間とそこに住む主人公達の取り留めも無く変化していく意味のない(在っては成らない)一瞬の心像の様です。数十ページしか読みませんでしたが、変化・内容も無く延々と無意味な繰り返しが続くのが馬鹿らしく、途中で終了。最後には高価な代金に見合うように、670ページもの本にしたのかと言う勘ぐりました。 | ||||
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全体的に静かおとなしく、やや暗めのトーン。 始めて村上春樹を読む人には向いていないと思う。 第一部の序盤は読むのがキツかった。 村上春樹を読んで「つまらない」と感じたのはこれの冒頭が初めて。 第二部からはいつもの村上春樹。面白く最後まで読めた。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と一部共通する点があるが、続編というわけではないので、読んでいないと理解できないということはない。読んでいても わからない点はわからない。 | ||||
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私はもう30年ほど村上春樹の本を読んでいます。 この作品は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの書き直しみたいな作品となるのでしょうか。 村上春樹の書くものの主題のようなものは不変である気がしますが、作品ごとに洗練されてきて、少ない言葉数の中で多くを伝えるような、削ぎ落とされて必要なものだけが残ってきているような印象を受けてます。読みやすいポップな文体が特徴のような気がしていましたが、少し印象が変わってきたのかなと思います。 この作品に関しても既視感があるのは当たり前ですが、過去の作品と比べてどんどんと洗練、老練されていく言葉使いを一つ一つを楽しみながら、またハードボイルドワンダーランドを読んでいた懐かしい過去を思い出しながら楽しみました。 何にしても、一人の作家が変わっていく様をリアルタイムで体感できているのだから幸せであるなと思います。 | ||||
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この比較的厚い本を最後まで読み終える事ができました。 こう言ったファンタジーと言うか、謎めいた小説は時空の流れをダイナミックに利用して最後にその流の意味するところの意外性に惹かれるのがオチなのですが、少々迫力に乏しかったように感じました。なぜなら影を一つの存在としてみるのはファンタジーとしても無理があるようです。 ただし、作者の意味主張するところは何かとか考えてもさほど重要ではなく、読者としてはなんとなく落ち着いて飲むコーヒータイムような感じで楽しめました。こんな分野の小説もあってよいのでしょう、そしてこの小説に価値があるのは十分感じられました。影のない子易らのが行くべきところと、この不確かな壁の街の影のない住人との関係、さらにはあの世との関係はどう言うものなんだろうかと思いましたが、それは作者だけが設定できるものなので意味のないことかもしれません。ただ、昔読んだ海辺のカフカと比べると少々斬新さがなくなっているように感じました。 | ||||
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ハルキストのみなさんのような 体系的な知識はなく、 村上さんの経歴についても ベーシックなことしか知りませんが、 村上さんの姿勢が好きで、 また、どの本も(エッセイでも) どこかに深く共感できる部分があり、 ほぼ全ての本を読んでいると思います。 そして、どの本も読み始めると 一気に読み終えるのですが 『街と〜』はそうではありませんでした。 なにかが、ちぐはぐな印象を受けました。 (辻褄が合わないということではなく)。 理由はわからなかったのですが、 「あとがき」でこの物語の成り立ちを読み なるほど、と思いました。 やはり深く共感できる部分はありました。 でも、第三部をあんなに急いで まとめてしまわなくても よかったのではないかなと思いました。 | ||||
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個人的には世界の終わりとハードボイルドワンダーランドがとても好きで、あれが村上ワールドの完成形だと思っていたので、出だしを読んだとき、「何だ、またか」という感じで、裏切られたような気分になってしまった。先が知りたくてサクサク読めて、悪くはなかったが、最後まで以前の作品をなぞっているというイメージが抜けず、いつものような満足感がなかった。この小説は、ひたすら作者が自分自身のために書き綴ったのかもしれない。 ただ、以前読んだトルーマン・カポーティのgrass harpという小説の一節を思い出した。 過去と未来とは一つの螺旋形をなしていて、一つのコイルには次のコイルが連なっており、またその中心主題をも包含しているということを、いつか本で読んだことがある。恐らくそのとおりなのであろう。だが、僕の人生は、むしろ閉じた円、つまり環の羅列であって、決して螺旋形のように次から次へと連なっていくことはなく、一つの環から次の環へ移行するには、すべるように伝わって移ることは不可能で、跳躍を試みるより他にない。そのような形に思えるのだった。 跳躍するには以前の自分から脱皮していく必要があるのだろう。 | ||||
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村上春樹の新作を読みました。 もう一つの壁のある街は、時間が止まっている別世界として存在いる。 それは自分の心の奥底につくられた、隠れ家みたいなものか。 自分にとって誰が本物で、誰が影か。誰かと融合することはできるのか。 詩的であるとともに、深く入り組んだ小説だと思いました。 | ||||
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楽しみました 読み終えるのがもったいないと思いながら 丁寧に読みました。 読めて幸せです。 ありがとうございます。 | ||||
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皆意識下では色々な世界に行き来しています。 これを具象化して普遍的な物語にできるのが 村上春樹。異世界との曖昧な境界が核になっていると感じました。なんとかついていけました。 次は現代世界の都会でハードで光りある物語を。 | ||||
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発売日に購入し、すぐに手放したため曖昧なレビューで申し訳ありません。 私はいまだに、「実は本作品は村上春樹氏ではなくAIが書いたものです」とのネタバレがくると信じています。 すべてがかつて村上春樹氏の書籍で読んだ単語、言い回し、展開で満ちています。彼のエッセイ本はほぼ未読なのですが、彼の全ての作品を取り込んでがーっとかき回したらこの作品が完成するに違いありません。 物語の本筋と関係なく妙にディテールの細かい挿話が入るのは良いのですが、それが悪目立ちというか、気になって本筋に集中できないところが多々あります。スカートをはいている男性とか、鎧のごとき下着を身につけた女性とか。無駄な挿話は嫌いではないですが、悪目立ちしすぎです。「1Q84」で牛河の別れた妻が病的な嘘吐きだったと突然回顧された時以来の困惑を感じる描写が多かったです。 本作品は「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」のリライトなのですが、個人的に「世界の終り〜」がひじょうに苦手な作品で、読み通していません。だからこの作品も理解できてないのかも知れないです。 | ||||
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タイトルが全てです。作品としてもっと感動したもの、衝撃を受けたもの、圧倒させられたものは他の作品かもしれません。だけど間違いなく一番大好きだと思えた一作でした。 ずっと心に仕舞っておきたい、最高に愛おしい物語でした。 | ||||
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