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虚空遍歴
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【この小説が収録されている参考書籍】
虚空遍歴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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★3.2/累計2166冊目/2024年121冊目/9月6冊目/『虚空遍歴(上)』(新潮文庫/新潮社)/山本 周五郎/P.432/1966年/542円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024 今年読んだ本の中で読了に一番時間がかかった。文字は小さめ、改行がほぼないページもある、余白もない。しかしながら、内容は薄いと感じた。本作を通して山本周五郎が何を言いたかったのか、全く見えてこない。強いて言えば「大切なのは減りもせずなくなすこともできないものだ。人によってそれぞれ違うけれど、見つけようとすれば誰にでも、一つだけはそういうものがあるはずだ」(p102)あたりがメッセージだろうか。切った張ったシーンは若干ヒヤッとしたが、それ以外は印象に残っていない。下巻を読むのが億劫だ。 | ||||
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・往き着く先は、芸を極めるでなく、極めるを求めて止まない歩み、にこそ価値を置く、という些か教訓めく物語になり、光明を見出すよりは、敢えて苦難を求める、その息苦しさが表に出て来て、楽しめぬ小説と化してしまった。 周五郎小説の一典型、と云えなくもないが、今は好みまない。 | ||||
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・周五郎の代表作の一つ、と云われています。道一筋に境地を求める、主人公冲也は迷いを抱きつつも、周囲の励ましを力に、歩みを続けます。 しかし迷いにしろ、越える苦難を解るには、冲也の芸「端唄」の、良し悪しや味を知らないと、寄り添って進むのが、段々苦痛になって来ます。 冲也の目指す芸、その道を極める苦しみや、達成の歓び、その諸々の中に身を置けなくて何の読書ぞ、との焦りに似た気持ち、に囚われてしまいました。 | ||||
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山本周五郎の作品らしく所々には胸に響くような良い事を云っているんだけど 物語の結末が暗すぎる。主人公は芸の完成のために文字通り血を吐くような 努力をしているんだけど、自分の納得がいく芸の極地に到達できないことから 精神的に病んで廃人同様になり、それがもとの病で死ぬ。 この作品を読んで得ることは諦観の境地だ。末期がん患者や大学受験に失敗した人 なんかが読んだら心が慰められるかも知れない。しかし今現在を夢や目標に向かって 邁進しているような人は読まない方が良いだろう。 | ||||
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どの作でも書き方がマンネリで鼻につくので、もういいだろうと思っていたはずなのに、またしてこの人の長編を手にいたのは題名がちょっと気になったからでした。 すると思いがけず主人公が端唄の作家で、その軽薄さがいやになったので浄瑠璃作家を目指しているという設定だったので、おおうい奴めというわけでクイクイと読み進んだわけでありんす。 しかも団十郎の空疎な荒芸の限界を知って実事を主眼としてきた大坂に学び直そうとする志を持つ人物だと知ってますます興味を懐いたのですが、途中から彼を恋ふるいろんな女たちが次々に登場して、いわば女難の趣が強まってくるのが私にとってははなはだ迷惑。 | ||||
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下巻では、おのれの端歌に満足できず、理想の浄瑠璃を夢見る主人公の浄瑠璃語り、中藤沖也は、江戸を捨て、妻の京を捨て、すべての名声を捨てて大坂から今庄、山中温泉、金沢へと放浪と模索の旅に出ます。 あらゆる辛苦に耐えて苦難の中に芸術的精華をつかもうと苦闘する主人公を身を犠牲にして最後まで支えるのが芸妓のけい。しかしその命がけの芸術人世修業はついに美しい花を咲かせることなく北国の雪の中に消え去ってゆくのであったあ。 絶対的窮乏にあえぐ貧民と、どうしても男なしには生きていけない脆い肉体と生理を抱え込んだ女性に対する著者の優しい視線が印象に残る。 解説によると著者は、酒におぼれ絶望と困窮のうちに死んでいったアメリカの民謡の父フォスターと、その最晩年を支えた女性の伝記に触発されてこの異色の大長編小説を構想したそうだが、主人公中藤沖也とフォスター、そして山本周五郎の痛苦に満ち満ちた足取りが完全に重なってみえてくるのが不思議である。 | ||||
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作品が古いせいか、少し期待はずれでした、しかし周五郎ファンには良いのでしょうね。 | ||||
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