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(短編集)

11文字の檻 青崎有吾短編集成



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【この小説が収録されている参考書籍】
11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)

11文字の檻 青崎有吾短編集成の評価: 3.53/5点 レビュー 17件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(4pt)

ジャンルはバラバラ

短編集とはいえ、コンセプトはばらばらです。
50ページくらいのいわゆる短編から、ショートショートまでまで。
別のアンソロジーから持ってきている作品もあるので、世界観がわかっていないと解説読むまで???となります。

一作一作、解説を読みながら進めるとなると紙か、複数端末あったほうが読みやすいですね。

都度でなくてもおもしろいので筆者による解説は読むといいと思います。
短編は細かい描写ができないので、本と読者の間に「常識」が求められて、それもまた楽しみ方ですね。
11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)より
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No.16:
(3pt)

ジャンルがバラバラな短編集

さまざまな場所で発表された短編・掌編・ショートショートに1つの書き下ろしを加えた短編集です。コンセプト・ジャンルなどは決まっておらず全部バラバラ。「11文字の檻」「恋澤姉妹」「飽くまで」「噤ヶ森の硝子屋敷」は読み応えがあったけどそれ以外はまぁまぁな出来。
以下各話の感想。

「11文字の檻」は収録作のなかで一番面白かった。ただ終盤の展開はやや強引な気がしました。「恋澤姉妹」は途中までは面白かったんですがオチがつまらなかった。「飽くまで」は世にも奇妙な物語風な作品で楽しめました。「前髪は空を向いている」はワタモテの公式二次創作なので原作漫画を15巻まで読んでないと完全に楽しめないかなと思います。「噤ヶ森の硝子屋敷」はミステリー物なのだけど長編で読みたかった。「your name」は数ページしかないミステリーだが推理が強引すぎる。「加速してゆく」は福知山線脱線事故を題材にした作品。これもオチがあまり好きではなかった。そんなことで自殺しようとするかと思った。「クレープまでは終わらせない」は外蟲と呼ばれるモンスターが出る世界でそいつらと戦うために作られた巨大ロボの清掃バイトをしている女子高生の話。世界観は映画化もされた「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に似ていて面白そう。でもこの話では清掃バイトの女子高生がクレープ店の話しながら清掃してるだけなのでそこまで面白くなかった。
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No.15:
(3pt)

最後のは面白い

◯1.加速してゆく
◯2.噤ヶ森
△3.前髪は空を
△4.your name
△5.飽くまで
×6.クレープまでは
△7.恋澤姉妹
◎8.11文字の檻
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No.14:
(3pt)

面白い話は面白い!

いくつかの話の面白さは文句なし!ただ、うーん・・と思う話もいくつか・・。あとがきを読んで「ああ、なるほど・・」と思った。今度は長編を読んでみたい。
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No.13:
(1pt)

「加速していく」は引くほど悪趣味

はっきりいって、ミステリーの短編集だと誤解して読み始めたので、そうではないことに気づいて失敗したなと思った。
それでも、読んでみると面白い面白くないは別にして、各話とも苦痛ではなく読み進めることができるし、特に高校生くらいの年代を書くのが上手いなと素直に思う。
ただ、「加速していく」だけはどうなんだろ。
福知山線の事故を題材にするなとは言うことではなく、あれを単なる背景に使って、その割には克明に描写して、フィクションに絡める、その悪趣味さに引いた。
読んだ側は作者から何を受け取ったの? いやぁ福知山線の事故を上手く使って面白いミステリーが書けたねってこと?
これは読まなくてもよい作品。
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No.12:
(4pt)

ゾクゾクする知の勝負

●レビューするなら何と言っても表題作でしょう。約百ページの書き下ろし作品です。一つ一つ仮説を立て、気の遠くなるような時間をかけ立証してゆく。
 パズルのピースを一つずつ埋めてゆく過程は、まさに本格ミステリです。数メートル四方の監獄の中での思索物語で、窮屈な気分です。ラストの強烈などんでん返しは、それまでの気持ちを一気に開放する爽快さ(★5)。こんなミステリ読んだことない。でもその他の作品を含めると★4かな~。
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No.11:
(4pt)

加速していく

起こった事件は報道され、描かれる。大きな事件であれば、それは繰り返しなされる。一方で、起こらなかったことは、当たり前だが、何もなかったように日常は流れていく。そこに隠された強靭な意志があったとしても。
 短編という世界の中に成立する物語。謎というほどのものではない、なぜそこに立っていたのか、どうしてその時間にいたのか、見過ごされそうな珍しい名前と連想性。
 読み手に色んなものを求めるお話ではある。それに気づいた時の「あぁ」という感覚を設計して書いたのだろうという書き手の工夫が感じられ、ささやかだが、得した気分に浸れた。
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No.10:
(3pt)

文系の賢い人は一足飛びにここにたどり着けるの?

青崎有吾の短編集である。
青崎作品は長編の「○○館の殺人」シリーズを何冊か読んでいるが、連作ものでない短編は初読。

冒頭「加速してゆく」、いや、すごいテーマを持ってきましたよ。これは決してミステリではないし、もちろんドキュメンタリでもない。しかし圧倒されました。
「・・・ガラス屋敷」は純然たる密室殺人もののミステリ(といってよいでしょう)。いやー、これは痺れました。
作者が前書きで言っているように、この後はいろいろなテイストの作品が続き、そして最後が表題作「11文字の檻」。自然と期待が高まります。

導入は謎の状況の説明がちょっと長々と入るものの、中盤からの展開はJPホーガンの初期作品のようなワクワク感満載。ただ主人公が相対するのが自然の法則や犯罪者の思考ではなく、人により作りこみが終わっているアルゴリズム的なもの、というのに職業柄やや鼻白みつつ(因果な商売です…)、楽しく読んでおりました。
それだけに唐突な結末にぼうぜん。え、そんなの分かるわけないじゃん。あれ?もしかして文系の賢い人は一足飛びにここにたどり着けるの?それって常識なの??

うーん。いろんな評者が傑作傑作といっているのに、ぜんぜん膝を打つ感がない。文系科目をさぼっていたのがまずいんでしょうね、つらい。
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No.9:
(3pt)

ふ~む。

裏染天馬シリーズを読んでおり、その流れで。
短いのからそれなりに長いもの、わたモテの二次創作まで8篇の短編集。
短い作品は3ページで終わり。
わたモテは原作読んでいないとちょっと面白味に欠ける部分が。

鶫ケ森の硝子屋敷、どこかで読んだ記憶があると思ったら、謎の館へようこそ白に収録されていたのか。 意外に覚えていないものだと。

全体的にもう少し感がある様に感じました。
恋澤姉妹、それなりにボリュームがありましたが、終幕でちょっと拍子抜けした感が。
タイトルにもなっている、最後の11文字の檻も謎解き要素がもう少しあれば、もっと面白みが出たかも知れないと。
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No.8:
(5pt)

おもしろかった!

ノンシリーズ短編集。特に表題作は上半期に読んだなかでもベストだった。SFとミステリのおもしろさがつまった傑作だと思う。普段は推理小説しか読まないのだが、設定とキャラクターの魅力にあふれる恋澤姉妹も素晴らしかった。
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No.7:
(3pt)

こんな青崎有吾は見たくなかった。

ウェルメイドな短編集だと思います。
ただ短編ごとに趣向が大きく異なるので、少々闇鍋感があります。

ところで「噤ヶ森の硝子屋敷」はどうなんでしょうか。
以下、物語の核心に触れますので、ネタバレを嫌う方はご注意を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

―――――――――――――――――――――――
『ごく一般的なアルミサッシの引き違い窓は、左右がぴたりと閉じていた。新品のクレセント錠が内側からかかっているのも、近づくまでもなくわかった。』や『クレセント錠がかかっていることは誰の目にも明らか』
と記述されていますが、これってどうなんでしょう。

確かに多くの作家さんがこの手のミスリードを使っています。
ですが、一人称限定視点の物語であることを考慮しても、青崎先生がこんな手段に出るとはショックでしたね……。
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No.6:
(4pt)

短篇集だが話ごとに頭が揺さぶられる。

「前髪は...」の舞台は幕張、今を生きる学生少女達のお話。一転、「クレープまで...」はSFファンタジーな世界。ただその内容はロボットを清掃するという何とも生々しくリアル視点。
「恋澤姉妹...」は何故かアドの歌、東京モード学園が彷彿とされる不思議な世界。
「11文字...」は映画キューブのような脱出ミステリー。短篇集。お話ごとに常に頭が揺さぶられる。1話ずつ楽しみながら読もうとしたが結局一気に読んでしまった。
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No.5:
(5pt)

後半の二作品の読みごたえは、素晴らしかったです。ブラヴォー!

この作家の本を読むのは、これが初めて。
本格ミステリだけじゃなく、ラノベ風の作品からSFぽい作品、幻想的な妙味を持つ作品などなど、色んなジャンルの作品を、センス良く書きこなしてしまう筆力を持った作家さんだなあと、そう感じました。

収録作品中、抜群に面白く、読みごたえあったのが、「恋澤姉妹(こいざわしまい)」と「11文字の檻(おり)」。
前者は、〈恋澤姉妹〉の超人的な強さと生きざまに、ぞくぞくしました。
後者は、映画『ショーシャンクの空に』の如く、収容施設からの脱出に向かって、諦めることなく、ひたひたと迫っていく姿にしびれました。

巻末の「著者による各話解説」も、読みごたえあったなあ。本編に行く前に目を通したんですが、読み心を刺激されるナイス解説でしたね。青崎先生、グッジョブ!
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No.4:
(5pt)

短編の詰め合わせです

黒木だけだと気づかなかったけど
まさかのわたもて!
最初の加速していくのなぜ写真をとるのかが好きです。
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No.3:
(1pt)

書名の1編から途中で挫折

最後の話から読み始めた。読んでるうちに閉所恐怖症になるような話で一話も読めず途中で投げ出した。最後の話から読んだのがまずかったようだ。読む順番を変えたらまた感想を投稿しなおそうと思う。わがままですが、閉じ込められないお話を書いていただきたかったです。
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No.2:
(5pt)

青崎さんが好き

短編なので読みやすいです。

通勤の時に毎日読んでますが

毎日の楽しみになってます
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No.1:
(4pt)

非ミステリ作品を含む多彩な短編集

以下は、ミステリ好きではあるが、「漫画」や「百合」といった分野にはうとい一読者の感想です。

「加速していく」
:列車事故を扱った作品。ミステリの趣向と人間ドラマが巧みに融合した良作。本作品集の中でベスト。

「噤ヶ森の硝子屋敷」
:トリックは危なっかしいが、犯人とトリックを限定していく論理的な過程が素晴らしい。

「前髪は空を向いている」
:漫画の二次創作で非ミステリ作品。友情や嫉妬を少女ならではの繊細な心情として描いている。

「your name」
:小粒な趣向を簡潔にまとめたショート・ミステリ

「飽くまで」
:極度に飽き性な男が主人公のショート・ストーリー。いわゆる「奇妙な味」の系列に属すると感じた。

「クレープまでは終わらせない」
:あとがきにある通り「巨大ロボの清掃バイトをする女の子の話」で非ミステリ作品。

「恋澤姉妹」
:百合小説のアンソロジーに収録された作品。
 本作では、あとがきにあるように、ガールズラブというよりは女性同士の関係性全般を題材としている。
 その要素に、格闘アクションを掛け合わせたロードノベル。

「11文字の檻」
:刑務所が設定した11文字のパスワードを正解した者だけが出所できるというストーリー。
 パスワードの正否を判別するシステムを解明していく過程や、パスワードの解答の絞り込みの過程は非常にスリリングかつ論理的。
 ただし、パスワードの解答自体はやや拍子抜けの感あり。

以上、8編。なかなか楽しめました。
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