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通り魔



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通り魔の評価: 3.56/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

なあんだ、なんだが

オチは、なあんだ、みたいなモンだが、こいつは良い。
田中小実昌センセだと、ちゃんと読める。
通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)Amazon書評・レビュー:通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)より
4150707529
No.2:
(5pt)

訳者・田中小実昌のあとがきがいい

本編が面白いのはもちろん。
田中小実昌のあとがきも興味深い。
買うべし
通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)Amazon書評・レビュー:通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)より
4150707529
No.1:
(5pt)

健康のためなら死んでもいい

翻訳者の田中小実昌は、今から87年前の1925年4月29日に東京で生まれて12年前の2000年に74歳で亡くなった小説家・エッセイスト、そしてミステリー翻訳家。

この87分署シリーズは49年間で56編が書かれ、警察小説というジャンルを確立して今までに数多くの映像化された作品ですが、本書は大都会の犯罪者を追い詰める警官達の悲哀をくっきりと描いたシリーズ第2作目。

一応彼は直木三十五賞作家なのですが、そんなことなどまったく知らなくても、またはその存在すら全然知らなくとも、早川書房のポケミスや文庫を中心に、本書のエド・マクベインをはじめとして『死体置場は花ざかり』のカーター・ブラウンや『死の第三ラウンド』のウィリアム・アイリッシュ、そして『銃弾の日』のミッキー・スピレインや『猫は夜中に散歩する』のA・A・フェア、それに『血の収穫』のダシール・ハメットや『湖中の女』のレイモンド・チャンドラー、さらに『憂愁の町』のロス・マクドナルドや『霧の壁』のフレドリック・ブラウンなどなど、おそらく100冊近い主にハードボイルドの翻訳本がありますから、その内の一冊でも手に取ったことがある人はきっといらっしゃるはずだと思います。

私は幸か不幸か、リチャード・マシスンの『地球最後の男・・人類SOS』というハヤカワ・ノヴェルズの一冊をSFとして読んだ小4の時が田中小実昌との最初の出会いだったのですが、まさかこれが13年後の2007年にウィル・スミス主演で『アイ・アム・レジェンド』として3度目の映画化がなされるとは夢にも思っていませんでした。

それから、中学生になってポケミスから早川・創元文庫をはじめミステリーの魔境、いや桃源郷に入り込んで、気がつけば彼には随分とその翻訳にお世話になったことを自覚しているとき、同時に映画関連の本も手当たり次第に読むうちに、映画に関するエッセイ『ぼくのシネマ・グラフィティ』や『コミマサ・シネマ・ツアー』にも出会い、両方で田中小実昌という名前を発見して驚き、そして高校生になってから『ポロポロ』や『アメン父』や『イザベラね』などという、今までの小説観を吹き飛ばされるほどの軽いノリ、もしくは身辺雑記・私小説ふうの記述の奥にある深遠な思惟小説と、まさに正面衝突して、また衝撃を受けるのでした。
通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)Amazon書評・レビュー:通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)より
4150707529

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