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馬の首風雲録



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馬の首風雲録の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

「筒井康隆成分」を満喫出来る傑作。

私は浅学にして、解説で触れられていた、戦争文学を何一つ読んだことはない。つまり、元ネタは分からないのだが、この作品は十分に面白く、楽しむ事が出来た。

  多数の作品の影響をうけながら、この作品を一読した感想は、いかにも筒井康隆さんらしい作だと言う事。例えば固有名詞。冒頭を読んだだけでも、「ブルハンハルドゥンナ長銃」「ドブサラダ」「ブチャラン小屋」「サチルナ」「ブチャランゲン」「ポロリ」と異様な固有名詞が、何の説明もなく出て来て、一気に筒井康隆ワールドに誘われる。

  そして、シニカルな笑いに満ちたドタバタ劇は、作者の独壇場。読み終えて、「筒井康隆成分」で満腹になった。五十年前に書かれた作品なのに、戦争に関するメッセージは、今こそ読むべき示唆に富んでいる。ここには書けないので、お確かめください。
馬の首風雲録 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:馬の首風雲録 (徳間文庫)より
419894783X
No.2:
(4pt)

ハラカイ湖のシーンが好き

物語序盤からロードノベルのような始まりで、会話のリズム感が良くて
おもしろく引き込まれてしまいます。
イヌのような知的生物らしい戦争婆さんとその四人の息子の
ユタンタン、トポタン、ヤム、マケラは、ブチャランという馬に似た悲しげな顔の哺乳類に
荷車を引かせて各地を回って商売をしています。
息子たちはひとりまたひとりと兵隊にとられ、
ズンドローやドブサラダといった個性豊かな人たちと出会い、戦争も次第に激化していきます。

あとがきでは本書での戦争文学作品のコラージュについて触れられていて、
のらくろ、大岡昇平、野間宏、ヘミングウェイ、ブレヒト、カフカなどの名前が出てきます。
1967年の作品だけど古さはなく、今だからこその作品にも感じました。
馬の首風雲録 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:馬の首風雲録 (徳間文庫)より
419894783X
No.1:
(5pt)

傑作

もう25年くらい前に読んだのだがとにかく語り口がうまい。もしかしたらシングの「海へ騎りゆく者たち」を下敷きにしているのかもしれないが、登場人物が犬みたいな類というところもいいし、最初の爆弾のところなんかすごくうまい。なんでここでは評価が低いんだろう。
馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF)より
4150100527

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