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馬の首風雲録
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馬の首風雲録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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私は浅学にして、解説で触れられていた、戦争文学を何一つ読んだことはない。つまり、元ネタは分からないのだが、この作品は十分に面白く、楽しむ事が出来た。 多数の作品の影響をうけながら、この作品を一読した感想は、いかにも筒井康隆さんらしい作だと言う事。例えば固有名詞。冒頭を読んだだけでも、「ブルハンハルドゥンナ長銃」「ドブサラダ」「ブチャラン小屋」「サチルナ」「ブチャランゲン」「ポロリ」と異様な固有名詞が、何の説明もなく出て来て、一気に筒井康隆ワールドに誘われる。 そして、シニカルな笑いに満ちたドタバタ劇は、作者の独壇場。読み終えて、「筒井康隆成分」で満腹になった。五十年前に書かれた作品なのに、戦争に関するメッセージは、今こそ読むべき示唆に富んでいる。ここには書けないので、お確かめください。 | ||||
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物語序盤からロードノベルのような始まりで、会話のリズム感が良くて おもしろく引き込まれてしまいます。 イヌのような知的生物らしい戦争婆さんとその四人の息子の ユタンタン、トポタン、ヤム、マケラは、ブチャランという馬に似た悲しげな顔の哺乳類に 荷車を引かせて各地を回って商売をしています。 息子たちはひとりまたひとりと兵隊にとられ、 ズンドローやドブサラダといった個性豊かな人たちと出会い、戦争も次第に激化していきます。 あとがきでは本書での戦争文学作品のコラージュについて触れられていて、 のらくろ、大岡昇平、野間宏、ヘミングウェイ、ブレヒト、カフカなどの名前が出てきます。 1967年の作品だけど古さはなく、今だからこその作品にも感じました。 | ||||
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もう25年くらい前に読んだのだがとにかく語り口がうまい。もしかしたらシングの「海へ騎りゆく者たち」を下敷きにしているのかもしれないが、登場人物が犬みたいな類というところもいいし、最初の爆弾のところなんかすごくうまい。なんでここでは評価が低いんだろう。 | ||||
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