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しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術
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しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 41~60 3/5ページ
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最後にネタが明かされるまで全く気付かない巧妙なトリック。明かされたあと、確実に「え、本当!?」と驚き、確実に読み返してしまう....。 作者渾身の執念の作品である。 ネタバレ厳禁。 | ||||
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<読者の幸せのために 未読の人に「しあわせの書」の秘密を明かさないでください> 冒頭のエピグラフ。読み終えた方ならば大納得ですよね。ただ言わずもがな、という気もちょっとしたりして。 ところが最近になってようやく、本書がこの一文から始まる理由に思いいたったのです。あらためて鳥肌が立ちました。 こちらのレビューでも、本作について「ミステリ小説としては物足りない」と考えられた方を少なからずお見受けします。私にはとても肌合いのなじむ物語(というか絶賛)でしたが、たしかに大トリックを求めるのならば地味だと感じられるかもしれません(たとえばです。理由はさまざまでしょうけれど)。 でも、「つまらない」と思いながら読んでいたあなたや、あなたや、あなたも、結局は最後まで読み通してしまったのですよね? なぜ。 「本書には秘密がある」と、あらかじめ知らされていたからではありませんか? いかにも思わせぶりに示されて、なかなか明かされない「秘密」。それを追いかけて一篇の短めで軽妙な推理小説を破綻なく読み進むうち、ほどなく終幕へ至る。そして出会う驚愕の「秘密」。 「秘密を明かさないでください」という題辞は、「秘密」の口外を禁じているように見せて、予断も与えぬうちに「秘密」の確かな存在を読者の脳裡にそれとなく刻みこむ罠だったのです。−−何としてでも、結末まで読んでもらわねばならない宿命を負わされた作品のための。 まさに奇術。なんというマジック。 | ||||
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話自体は、まあそこそこです。 結構、普通です。 違和感なく普通なのに、仕掛けがあったことに気づかされます。 誰かに披露したくなります( ̄ー ̄) | ||||
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「なるほどなあ・・・」という感じです。このようなアイデアを考えて実現した著者に感心しました。ストーリー的にあっさりしすぎているような感想を持ちましたが、アイデアが良かった。 | ||||
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この本で 奇跡のマジックショー!を行う事が出来ます 作者がマジッシャンであることは ほとんど知られていないので、マジック業界では 超有名ですよ 伊藤実喜(Dr.Magic) | ||||
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「しあわせの書」とは、ある宗教団体の頒布本である。その教祖の後継ぎ 問題が持ちあがる。ガンジーとお供の男女が巻き込まれる。 主人公のガンジー先生は決して綺麗な人物ではない。外見も中身もである。 不動丸は雲を突くような大男。髭も胸毛ももじゃもじゃ。美保子は女優よ りも自由と横着さを優先させた女。好奇心旺盛。 物語は、教祖の生い立ちから始まる。 見開きの一文。『読者のしあわせのために 未読の人に「しあわせの書」 の秘密を明かさないでください。』と。気持ちを抑え、守ることにする。 | ||||
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小説の内容そのものよりも、電子ブックではなく、アナログ本であることの特徴を生かした本そのものに隠されたトリックとそれを完成させた著者の努力に感激した。 | ||||
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本を読んで読心術が身に付きとても満足しています さすがアマゾンだと思いました | ||||
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満足しています。またぜひとも利用させていただきたいと思ってます。 | ||||
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ストーリーは一言で言えば「奇想天外」。推理小説というよりはコメディーに近い内容。でもこの本にはストーリーをしのぐ「マジックのネタ本」という性格があったのです。この本に書かれている「心霊術」のやり方を知りたくて一晩で読み終えてしまいました。 どんなマジックにもタネはあるはずですが、そのアイデアを自分の著作で実践した著者の努力と才能に敬服! | ||||
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宮崎美子さんの番組で紹介でされ気になり購入いたしました。すぐに読み始め序章で引き込まれて一気に読み切ってしまいました。また違った泡坂さんの作品を読んでみたいと思っています。 | ||||
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素晴らしい小説です!内容も結構楽しめました。でも、よく考えた本ですね!感心してしまいました。 | ||||
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本編の内容も面白かったけどその後がまたびっくり仰天でしたっ! 読んだ人は絶対に数十ページ以上はは読み返したくなると思います(*^_^*) | ||||
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普通に物語としておもしろく、最後まで一気に読みました。 そして、最後の最後にまさかの仕掛け。 この作者さんに心の底から感服し、ため息が出ました。 この方のことはたまたま知っただけで、まったく存じ上げなかったのですが、 すごい方がいるものですねー。 早速、そのまさかのトリックで彼女を驚かせ、読んでみたらわかるよと、 読書を勧め、彼女が読み終わった後で、2人でニンマリしました。 | ||||
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以前から「ある仕掛け」が施されているという評判を聞いて読んでみたがこれには驚かされた。綾辻行人の「十角館の殺人」や道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」を読んだ時以上の衝撃だった。 マジシャンでもある作者、泡坂妻夫の遊び心と人を「あっ!」と驚かせたいという探求心が生んだ奇跡の一作である。ちなみに泡坂妻夫は本名を厚川昌男といい紋章上絵師の仕事をしていたらしいが職人仕事についていたからかこの作品からも作者の職人気質が感じられる。 それ故本書の全編に渡って施された作者の企みは職人芸といっても過言ではないだろう。 | ||||
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泡坂妻夫の小説の中で最も有名な本だと思いますが、 レビューは全体的にややハードルを上げすぎなような気がします。 本そのものに仕掛けられているトリックは単純です。 単純だからこそ秀逸であると言えます。 「驚愕の…」という枕詞が付くことが多いようですが、 本当に驚愕を期待していたら、若干肩すかしを食らうかもしれません。 物語の構成(プロット)、使われているトリック、解決に至る手掛かりなど、 推理小説的要素は至って標準的です。 バリバリの本格好きにはやや物足りないかも知れません。 逆に言えば非常に分かりやすく、「そうだよね」とか「なるほどね」と納得できるものです。 全体の雰囲気は泡坂妻夫らしく、非常に柔らかなユーモアに包まれたものです。 難しい言葉や言い回しは無く、 分かりやすいけど人を食ったような独特の雰囲気があります。 本書の題名は「しあわせの書」ですが、 なるほど、読者に対してささやかな幸せを与えてくれる本だなと思いました。 | ||||
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週刊文春 1987年 国内6位 本書は、泡坂妻夫氏のシリーズ・キャラクター ヨギ・ガンジーが主役の長編ミステリだ。ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血にして、ヨーガと奇術の達人 ヨギ・ガンジー。弟子の不動丸と美保子を伴った恐山の参詣途中、イタコの真似事をしたことから、宗教団体の信者失踪事件に関わりをもつことになる ・・・ 登場人物たちの会話が中心となってストーリーが展開するので、サクサクと一気に読みすすめることができる。(未遂はあっても)殺人が発生しない軽いタッチのミステリ。前半、死亡したはずの教団関係者が目撃されるといった謎が提示されるものの、淡々としていてインパクトが少ないかもしれない。 見所は、次期教祖を決定するための断食修行からだろう。二人の候補者のうち誰を教祖にするか、ガンジーが審判をおこなうことになるのだが、『しあわせの書』を含めて、いくつかの謎が氷解する仕掛け。伏線はきっちりしているので、読了した後の満足感は得られると思う。教祖継承問題の意外な黒幕あり、奇術師でもある泡坂氏ならではの趣向ありだ。断食修行そのものもお勉強になる。 ただ、第一短編集『ヨギ・ガンジーの妖術』を読んでいないからか、ヨギ・ガンジーそのひとの魅力はひまひとつ、感じられなかった。 | ||||
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約1時間で読み終えたこの本は、「未体験の衝撃」を与えてくれました。 こんな本あるんですねぇ。読み終わったとき、「ええっ、まさかっ!!」と驚きとともに「よくやるなぁ」と感心してしまいました。この衝撃で420円は安いですね。 登場人物がつかみにくいので、簡単に整理するとこんな感じです。 ヨギガンジー ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血にしてヨガと奇術の達人 山王不動丸 ヨギガンジーの弟子(元新興宗教の教祖) 本多美保子 ヨギガンジーの弟子(元劇団員) この3人がとある新興宗教を舞台に、その宗教の2代目教祖継承問題と、信者の失踪問題の解決に取り組んでいくというミステリーです。 文庫の背表紙には、このように書かれています。 ■しあわせの書 代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体"惟霊(いれい)講会”。超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。41字詰め15行組みの何の変哲もない文庫サイズのその本には、実はある者の怪しげな企みが隠されていたのだ―――。マジシャンでもある著者が、この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読の方には明かさないでください。 この「驚くべき企み」というのを想像して読んでみると、物語にはそれなりに捻りはあるものの、「驚くべき」というほどのものでもなく、むしろ凡庸な展開のように感じます。「驚きがない」のが「驚くべき」なのかと感じてしまうほどです。でも、読み終わって「企み」に気づくと、それは自分の想像をはるかに上回る予想外のものでした。まさに「驚くべき」内容です。 その未体験の衝撃のためだけに作られた作品です。これはぜひ手にとってみてください。 | ||||
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あるいい問題作といえましょう。 ミステリーとしては事件・トリックとも 決してものめずらしいものでは決してありません。 せいぜい使われるものが「珍しいといえる程度」 だけれども、 そこで終わってさあ、次の本行こう、 と思っていらっしゃるあなた。 何かひとつ忘れ物をしているようですよ。 それがこの本の真の秘密でもあります。 え、見つからないよ、その秘密、と言う人は 終盤に書かれているある真相を よく読んでみましょう。 そして視点を…これ以上は言いますまい。 それを発見したあなたは 笑うしかないでしょう。 まさか、と思ってしまうでしょうからね。 視点を変えなければ 驚くことのできない、 ちょっと特殊なミステリーです。 | ||||
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著者のミステリ作品は、どれも遊び心に満ちている。 その典型的なものがヨギ・ガンジーのシリーズだろう。 名前からして人をくったものだが、そのひょうひょうとしたスタイルは、著者のデビュー作シリーズの探偵亜愛一郎にも似ている。 そして、何よりも本書は、本書でなければいけない、という仕掛けが施されている。 こういう仕掛けの好きな作家は、他には都筑道夫くらいか。 都筑は「猫の舌〜」や「誘拐作戦」など、製本そのものに仕掛けを施すということを何度か試みている。 いずれも、そういう仕掛け好き、ネタ好きのマニアにはたまらないものだった。 本書もそういう類の一冊だ、といってしまうとまずいかもしれない。 でも、この良い意味での意外性は、おそらく気づかれることはないだろう。 この仕掛けばかりが強調されているが、もちろんミステリとして、本作はレベルの高いものである。 意外性、論理性といった著者の持ち味がいかんなく発揮されている。 そして、それをコーティングするどくとくのユーモアが、実に微笑ましくも嬉しい。 さて、いずれ著者の全集が編纂されるとして、本作はどうなるのだろう。 そして、同シリーズの「生者と死者」もまた、同じ心配がつきまとう。 本書が文庫で刊行されたことは、幸せだった。 ハードカバーで刊行されていたら、文庫化の際に大変なことになっていただろう。 しかし、著者が物故された現在、今度はその逆の心配がある。 | ||||
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