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三体X 観想之宙



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【この小説が収録されている参考書籍】
三体X 観想之宙

三体X 観想之宙の評価: 3.91/5点 レビュー 53件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41~53 3/3ページ
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No.13:
(5pt)

ファンの極み 三体が好きすぎる作者の剛腕

読むに当たってマインドセットがとても大事な作品と感じました。それでも、私自身は大いに楽しませていただきました。

作者自身も、翻訳者も、多くのレビューを書いた方々も言っている通り、あくまで三体ファンの二次創作であり、原作の正史ではない。
当時はなんの金銭的な対価を得られる見通しもなかったはずなのに、こういう熱量を産むファンコミニティをうらやましくも感じます。

作品としては、全面的によかったという感じではなく、ちょっとそれは原作に踏み込みすぎでは?と思う箇所や、特に女性に関する描写で違和感を感じるところがありました。宇宙の大構造よりも身近な存在で同じ人間なのだから、もう少しフラットに書いてもいいんじゃないかなと。

けれど、作中世界の宇宙の解釈や、もしかしたらこの現実世界だって?と思わせる語りは素晴らしかったです。
神話や聖書の記述が実は原初の宇宙を描写しているのかも、という点はよく出てくる表現かもしれませんが、センスオブワンダー爆発で上がりました。

原作から大胆に付け加えた後半部分は、一気にラノベ感がでてしまって、作中の戦闘スケールとは対照的に物語構造としてはむしろ小さくなったような気がします。

個人的に三体、そして三体Xを読んだ時に感じる熱さは、作品そのものもさることながら、中国には10年前にはこの作品を書く人がいて、それを支持するコミュニティがあったという憧れが大部分な気がしています。

むしろ、作品を取り巻く周辺環境が面白いと感じていますが、メタな楽しみ方をするのにもまずは作品を読まなければ始まりません。

読んでよかった一冊です。
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No.12:
(5pt)

不安を解消させる出来

原作の大ファンなので、最初はどんなものかと疑心暗鬼で読み進めましたが、結果から言うと素晴らしい出来です。もし原作者の劉慈欣名義で出版されていたらどれほどの人が二次創作であると気づくだろうかと思います。

あえて本編で語られていないところに踏み込んでいき、かつ説得力もあるので、ある意味では読者が自由に想像できていた箇所をある種の強制性をもって埋めてしまう、という側面もあるかもしれません。

個人的には、三体三部作が終わった時の喪失感を埋めてくれる作品が現れたことに感謝したいと思います。

気持ちとしては、原作に忠実な実写映画作品を見たときの満足感に近いです。
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No.11:
(4pt)

なかなか良くできている

三体世界を損なわない描写は迫力があっていい。解き明かされるなぞはそこまでしなくてもという展開もあるけれど、納得できる内容です。なんといっても面白い。
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No.10:
(3pt)

三体マニアが書いた二次創作小説

「三体」はとてつもないスケールのSFでしたが、こちらは、中国の若い男性が妄想する恋愛小説になっています。三体マニアが書いた二次創作小説なのでしょうがないですが、三体のようなスペクタクルを期待するとつまづいてころんだ気分になります。三体のサイドストーリーとして出来は悪くはないですが日本ならラノベ扱いだと思います
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No.9:
(3pt)

作者は間違いなく天才だろう。それは間違いない。

訳者あとがきによれば、この作品が中国のネット空間に出現したのは、三体の第三部の完結版が発表されて1ヶ月も待たずということだったらしい。そんな短時間に書かれた作品であるにもかかわらず、この作品は、ただのファンの1人が書いた二次創作としては、異例によくできていて、劉慈欣先生が書いたものとして発表したとしても、それほど違和感ないレベルなんである。本当にすごい。この作品の作者である宝樹先生は、この作品の発表をきっかけにプロのSF小説家になってしまったそうだが。それは、当然のことだろうと思う。
ということなので、ここは星5つが妥当であろうが。でも、不肖1レビュアーの個人的な思い込みで、ここは星3つです。私は星を落とす理由が二つあると考えます。
ひとつは、本当にこれ、三体の3部作読んでないと、全然楽しめない構造になっていて・・
一般的なスピンアウトものとか、本家を知らんでも楽しめるという作りのものも多いが、これは、本当に、本家知らんとダメなやつ。まあ、そりゃあそうだ。執筆の動機が商業的なものではなく、ご自分が読みたい三体の続きを書いたというものなんだからさ。その、一般読者に対して敷居が高いということで、まずマイナス1。
そして、もうひとつのマイナス1は、”完璧すぎる”ということで、マイナス1であると考えます。この作品は、三体の第3部である「観想之宙」の「すきま」あるいは、「緩いところ」を、超完璧に、補完している。それは、本当にすごいと思うんですよ。その鮮やかな手技は、読んでて、心地よいものでした。だが、読後感。すべて読んでの感想としては、「ん」。「あれれ」。と思いました。
個人的な感想としては、「読んでいた時は面白かったけど、別に読まんでも良かったかもな? いや、むしろ読まない方が良かったかも?」です。
失礼を承知で言えば、三体って、すごく変な作品ではないですか? 第一部は、純文学作品の風格でまず完璧で。そこからの、第二部、第三部って、「ええっ〜〜」「そうくるか」「ありえん」「びっくり」「うっわー」っていうのばっかりでしょ。そもそも第一部からして、この作品を本当にエンジョイしたのは、中国人の読者の皆さまだろう。日本の読者は、最初から「この作品は宇宙SFの名作」って思って読んでるんだが・・、そういう偏見をもたずに、本屋でふとジャケ買いして、この本を読んでみたかった。
そういう、読者への挑戦(?)というか、これでもか、これでもかと、ぶちかましてくる勢いは、このファン同人には、まったくない。本当に大人しいSF小説なんだよね。
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No.8:
(4pt)

三体人の身長に衝撃

三体人の外見については、この本でも良く分かりませんでした。ただ身長の描写にびっくりしました。次元の話がとても難しくて、別の科学解説書を読もうと思っています。三体3とは異なり、本当のハッピーエンドで良かった。
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No.7:
(3pt)

あくまでも原作者公認の同人誌。過度な期待は禁物。

これは三体三部作の隙間を埋める、作者公認の二次創作作品です。
作者の宝樹はこの作品をネットで書いた当時は無名ですが、今や新進気鋭の中国SF作家なので、内容も良く、しっかりと読ませる作りになっています。
原作では終盤突然登場し、あっという間に太陽系人類世界を滅ぼしてしまう謎の超文明異星人・歌い手についても詳しく描かれており、そこだけで独立した一つの壮大な物語になるほどの出来栄えです。
宇宙崩壊後の次の宇宙も描かれており、きちんとオチもつけてあります。

しかし中国のネット掲示板から始まったというこの作品の全体的な雰囲気は、訳者あとがきにもあるように、日本のvipperやなんJ民のノリと重なるところが多く、古くはネット掲示板2ch文学的な雰囲気もあり、このあたりについていけるかいけないかで評価は大きく変わると思います。

最初の方で智子のモデルも明らかにされますが、これは40代以上の殿方ならおそらく一度はお世話になったことのある方も少なくないと思う、伝説の成人男性向けビデオ女優というトンデモ設定は、私はここで読むのをやめようかと思ったくらい脱力しました。たしかに超美人で超スタイルいい方ですが・・・無修正も出てます。中国では日本の大人向けビデオ女優がそこらのアイドル以上に超人気だというのは本当なのですね。
銀英伝からの引用もありますが、これは原作でも日本の政治家が銀英伝のセリフを語っていますので、そのあたりのオマージュでしょう。
それにしても中国では銀英伝の影響は絶大なのですね。表向きの形としては、英雄的な若き皇帝率いる専制帝国が、腐敗堕落した民主主義国家を滅ぼして勝利する物語ですから、共産党もなかなか規制しにくいのでしょうか。

これはあくまでも原作者公認の同人誌であり、真に原作者の頭の中にある設定とは異なるものも多く含まれていると考えるべきでしょう。
しかしスタートレックもローダンシリーズも、もはや原作者とは関係なく宇宙が広がり続けていることを考えると、こういうのもまたアリなのかなと好意的に考えることもできます。

宇宙は、最後の瞬間まで広がり続けていくのです。三体世界もまた然り。
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No.6:
(5pt)

中国のSF界の層の厚さ、レベルの高さを感じさせる作品

中国のSF「三体」の『死神永生』のスピンオフの作品。

「三体」の名前が使われているので、著者の方がまた後日談を書いたのかと思って購入したら、ファンが独自に書いた物を「三体」の著者公認で別の作家の方が書いた作品だそうです。

『死神永生』読みましたが、よく憶えていなかったので、どうゆう作品か、日本版に抜粋が掲載されていたので、それを参照しながら読みました。

『死神永生』で謎のまま残った事が、この作品で明らかになる、という事らしいですが、書いた方とは別の方が書いたという事で、読む前は若干の違和感もありましたが、「三体」の続編といってもいいくらい、スムーズに読めたので、著者の方は「三体」の文体を多分に意識して書いたか、或いは翻訳でもかなり雰囲気を合わせて作業したみたいで、面白く読めました。

内容は上に粗筋として明記されている通りに、『死神永生』の後日談っぽいです。まぁ読んでよかったし、この著者の方の別の作品も読んでみたいと思わせる出来だと思いました。

中国のSF界の層の厚さ、レベルの高さを感じさせる作品。「三体」のファンは是非。
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No.5:
(4pt)

あくまでも二次創作であることを理解して買うべし

前書きでも繰り返して述べられているように、本作は「熱烈な三体オタクが書いた二次創作」であることを理解してから購入することをおすすめします。
死神永生を二週くらい読んだ後に、わははバカだなーって笑いながら読むのが丁度いいと思います。
所謂オタク構文だったり、ネットミーム的なものがちょくちょく引用される影響でしょうか、死神永生読了後にすぐに手を付けると、三体世界が少し陳腐なものに感じてしまうかもしれません。

オリジナルよりも更にスケールを上げたストーリーテーリングはなかなか楽しめました。
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No.4:
(2pt)

三体ファンほど落胆する

ファンによる二次創作だと分かっていても、三体世界の続きだと期待してしまいます

三体ファンは『三体x』をネットに投稿された無数ある内の1つの同人作品だと思って読むか、そもそも読まないべきです

劉慈欣は世界に1人しかおらず、三体もまた彼にしか創造できません
期待するのはやめましょう
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No.3:
(5pt)

読むべし

オタクっぽいので笑っちゃうとこもあったが十分楽しめます。三体から広がる部分は秀逸です。
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No.2:
(4pt)

もう一つの三体/雲天明の限りない懊悩の物語

●著者自身が崇拝している本家「三体」。その枠を壊したり飛び出したりせず、しかも質を落とさず
に三体シェアード・ワールドを構築。チャレンジした著者の勇気に拍手を贈りたい。
 本書では雲天明が三体人に捕らえられていた時代の出来事をAAに告白するという筋立て。まさに
サブタイトル「観想之宙」の心情です。英語版の「THE REDEMPTION OF TIME」も含蓄のある言
葉で、胸に迫るものがあります。前半は著者の意気込みが入り過ぎたせいか、文章が硬かったり、ま
た本家物語の隙間を埋める説明が若干長く感じられました。
 が、100ページを過ぎるころから徐々に本家の三体ワールド色が濃くなってきます。三体人の知能
を遥かにしのぐ存在の出現。超次元的宇宙や超知性の描写が秀逸です。読む者の(私の)理解を超え
るイメージに震えるほどのセンスオブワンダーを覚えました。これがたまらなくいい!
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No.1:
(5pt)

三体Ⅲの補完!

三体1, 2は好きですが、三体3はあんまりでした。前半は好きですが、後半は説明不足で、展開が突然すぎたり、どちらかというとハッピーエンド派の自分としてはちょっという感じでした…。
この三体Xは別の人の解釈、想像ですが、多くの点で納得できたりしてよかったです。
三体Ⅲの同様の思いを持っていた一つなら読んでみると面白いかなと思います。
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