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最後の宇宙飛行士
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最後の宇宙飛行士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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丸一日かけて一気読みするほど大変面白い作品でした。飛来物体の正体をソコに持っていくとは…その発想と描写はお見事でした。スターウォーズのアノ場面をちょっと思い出しましたが。そしてエモーショナルな終盤の畳みかけ。テンション上げてキーボード叩きまくってる筆者の顔が浮かんできます。最後はこれまた映画のスペースカウボーイを思い出しました。賛否あるようですが私は良作だと思います。 ただ、叙述上で気になる点がありまして…。 この作品は、2055年に飛来した太陽系外天体への有人調査の顛末を、開陳されたデータと関係者へのインタビューを基に作者であるデヴィッド・ウェリントンが小説の形態で発表したドキュメント…という体裁で書かれています。作者本人を作品内にスピンオンさせるという面白いアイデアです。 その建て付け上、物語の進行に合わせて当事者へのインタビューによる振り返りコメントが適宜挿入されるのですが、"生還していない人物"のコメントが挟まれているところは不可解です。個人の発言を著者が創作するなどあり得ない話ですし、作中で『事実概要が公になったのはクルーが生還した後』とされているので、都度インタビューしていた事にもできません。「現場の人々の心理を知る事はかなわないが、出来る限り追求した…」とのエクスキューズはつけていますが、これでは読者に誤った予断をさせてしまうのではないかと思います。加えて、一人称が誰なのか分かりにくいセンテンスが度々出てきます。『妄想感染体』でも散見されたので、おそらく作者の文体の特徴と言うかクセなのでしょう。私が現国3のせいかもしれませんが。 ただ、繰り返しですが作品自体は非常に面白いのでオススメです! | ||||
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ネタバレですが、タイトルを回収するのがエンディングにあるんですが結局つまらない終わり方だった。 駄作感が否めない。 マーズ マーズ マーズ | ||||
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SFとしても、小説としてもつまらなかった。普段宇宙のランデブーみたいなSFを読んでいる人は我慢ならないと思う。 | ||||
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※後半で注意喚起後にネタバレ感想あり まず、本作は壮大な「ホラー小説」です その観点から見ると非常によくできていて、優れたホラーの文脈によく沿いながらSF的な舞台作りに妥協なく取り組まれた傑作小説であると言えます SFの要素とは、例えば「優れた頭脳」「論理性と未知への探求」「複雑な設定と明快なストーリーライン」などでしょう 一方でホラーの要素とは、「極限環境で忍び寄る狂気」「不条理でおぞましい現実」「消えない不安感と緊張と緩和の連続」「感情的な言動や人間関係の悪化が生む、不安定さ」などです ホラーとは、これらの要素が生む恐怖そのものが主題であり、その感情を楽しむジャンルです ですのでSF的には不合理に思えるキャラクターの言動なども「ホラーらしいなぁ」と納得して読めました (個人的には、主人公の女性宇宙飛行士もですが局長が一番どうかと思います。人を見る目が……そりゃ、この世界線のNASAがこうなるわけだよな、というか) ※※※ ※※※以下ネタバレ※※※ ※※※ この作品から連想した作品が二つあります。 一つはSF小説「オーラリメイカー」、一つはシェアワールド創作群のSCP財団です。 オーラリメイカーはまさに作品の根幹がよく似ていて、宇宙を旅する巨大播種生命が天体の軌道を操って生まれる生態系について語られています。本作と播種生命の生態は限りなく近く、本作ではよりグロテスクで本能的嫌悪感を抱くようなホラー的造形となっていることぐらいでしょうか。 宇宙規模の播種を行う孤独で巨大で膨大な数を宿す非知性生命、というのは某神話じみたコズミックな宇宙的恐怖と壮大な生命のロマンを同時に感じます。作中の宇宙生物学者は理想と現実と言っていましたが、むしろこれは「宇宙怪獣」という概念を知る現実の宇宙生物学者なら歓喜しかねません。まぁ、自身がその体内にいなければ。 日本の創作で言えば「クロノトリガー」のラヴォスが有名ですね。あるいは石川賢作品など。 また、SCP財団的であるというのは「だいたいのSFは星新一がやっている」論のようでもありますが、そもそもSCP財団は本質的にSFホラーであるためジャンルがまず一致しています。 本作中でも呼称の一つが「オブジェクト」となっていますが、作者が意図したのかは不明。 ハインラインの「人形つかい」は社会の裏で暗躍する巨大組織が不可解な存在と戦い世界を守る……という辺りがSCP的で、ただし少々コミカルで抜けているところがあります。 本作は財団のないSCP的です。未知の存在に、ありあわせのリソースを結集して立ち向かう。「素人」であるため対応は場当たり的で、ミスも多いが、狂気や妄執そのものが最後の武器となる。 軍人ホーキンスのスタンスに一番共感しながら読み進めていました。全人類の存続のためなら、数人ぐらいの犠牲は許容する。しかしこれは「ホラー」作品であってアクションではありませんから、そんな理性だけでは上手くいきません。 最後に心理的な対話や人生に対する決着と共に帰結するところも、よきホラーの文脈でした。 作中ギミックとしての「ストリームの抜粋」も興味深かったです。明らかに死んでいるはずのメンバーの述解が登場するとわかってからは、すわこれは蘇生でもするのか、地球が乗っ取られて精神のみ生き残るような世界観になるのかと疑っていましたが、過去のストリームと帰還後のインタビューの両方があるということのようですね。 オマケの時事ネタ: 関係ないですが、2019年が原作なので「子供たちの将来の夢は宇宙飛行士ではなくストリームの人気者(Youtubeの人気配信者)」という一文でクスッときました。VRゴーグルはたぶん2055年にはだいぶスマートになっているか、網膜投影とかになっていることでしょう。コロナ直前なのでそちらへの言及はなかったですね。本筋と関係なくロシアの衛星吹っ飛ばすの、今だと逆に書けないかも……? | ||||
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宇宙飛行士の訓練はなにをしていたのかと問いたいほどだ。 宇宙服を着て24時間も活動できるはずがない。酸素や食料があっても、排泄物はどうするのか。オムツはそんなに長くはもたない。 氷の上に載って進むなぞは無謀を超えて盲目的突撃となる。暖かい水面に出れば溶けるに決まっている。百歩下がってもトムソーヤ的冒険にもならない。 この本をSFなどと分類するのはSFを愚弄するものだ。”火星の人”のような優れた科学的な計算に則ったフィクションが待ちどうしい。 | ||||
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詩情のある題名とカバーがこの本の魅力でありピーク。 中身はファーストコンタクトとホラーのB級映画。 物語部分とインタビュー部分のある形式ゆえかキャラクターに共感しにくく、しかも好感の持てるキャラクターもいなかった。 総合して退屈だった。 ラストだけ小さな感動があった。 | ||||
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「宇宙のランデブー」は人間ドラマ云々で続編がどうもなんだかになってしまったが、こちらはホラーなのでその辺は面白かった。 暗闇の中でライトが照らす狭い範囲の視界を考えると宇宙じゃなくても怖いよね。 「宇宙のランデブー」+「エイリアン」でもなくはないかな。 | ||||
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●本書は太陽系外から飛来した謎の物体とのファーストコンタクトがテーマ。この分野ではアーサー ・C・クラークの「宇宙のランデヴー」が超有名です。当然読者もそれとの比較を念頭に置いて評価 するだろうと思います。 「宇宙のランデヴー」が大いなる宇宙への期待感と、それに次ぐ失望感ややるせない気持ちを描いた ものでした。対して本書は暗黒世界での冒険譚がメインです。読みどころは何といっても内部への潜 入後に遭遇する、異様な形態や続出する怪事件です。ハラハラドキドキで息もつかせない緊迫感の連 続で、ラストまで一気読みでした。 ストーリーは簡潔でサクサク読めますが、一方強烈などんでん返しがなく、2Iの正体も想定内のも のでした。正確には★3.5位でしょうか? | ||||
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2055年に起きた事件を、数年後に著者デイヴィッド・ウェリントンが関係者インタビューなどを元にして、ジャーナリズムを一歩越えて小説に仕立てた作品、という設定の小説です。 『宇宙のランデヴー』を彷彿とさせる新世代ファーストコンタクトSF、と裏表紙のあらすじにありますが、似た雰囲気なのは序盤から中盤くらいまででしょうか。 それ以降はホラー・サスペンス色が強くなっていき、後半はグロテスクに変貌を始めた巨大な(全長80キロ)宇宙船内部の暗闇を進んでいく冒険ものの雰囲気もあります。 著者はゾンビものやヴァンパイアものも書いているそうで、そちらも読んでみたくなる、SFホラーの拾い物といった印象の話でした。 | ||||
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次はどうなるんだろう的にどんどん読み進めるけれど、答えがわかってしまうと、宇宙にはこういう存在がいてもおかしくないんだなとわりとあっさり私は受け入れられた。もう少し色んな意味で未来SFっぽく描かれていたらよかったんだけれど、途中からは未知の洞窟探検物語みたいになった。 | ||||
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オウムアムアにインスパイアされた、恒星間飛行物体とのファーストコンタクト物。NASAの置かれた状況が、いかにもありそう。主人公が強い女性というところも、お約束。しかし、巨大な恒星間飛行物体に見えたものの正体が、少し意外かも。全体に文章が読みやすく、購入したことを後悔はしない。 | ||||
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ファーストコンタクトがこんなものだったら…でもあり得るとは思いました。とにかく怖い。鉄の意志がないとジャンセンさんのようには行動出来ないでしょうね。全体的に恐怖感が強い物語ですが、ラストシーンで人間というものはただの生命体ではなく魂…特別な核を持ったものだと考えさせられました。深い物語でした。 | ||||
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著者はホラーやゾンビ物をメインに書いていた人らしいが、SFは書き始めて日が浅い様だ。 宇宙飛行士へ取材をしたそうだが正直役に立ったとは思えない出来 コレが高評価でクラーク賞候補とかマジ? 星のパイロットの新刊で口直ししてようやく読み切った 異星船到着までの過程や探査計画、防疫、民間企業の頭の悪さなど細かな気になるところも多いが それらを吹き飛ばすレベルで以下の箇所が酷い 火星有人飛行に失敗したことでNASAは国民の支持を失い〜というが失敗の原因はデブリによる事故で設計ミス等ではない(ヒドラジンを長時間飛行する有人機に積み込むのはどうかと思うが) 一人を犠牲(しかもヒドラジン吸い込んでる上に発火してるのでどっちにしろほぼ助からない)に他のクルーを救い帰還できたのが評価されないのはモヤる。 また本編の探索だが、序盤から色々な意味で怪しい雰囲気が漂う。 火星有人飛行時に一人を犠牲にする判断を即座に取れた判断能力の持ち主である船長が 異星人の船へ先行していた民間船へ勝手に宇宙遊泳をし始める。 通信が通じないからと言って何故行く? その後、異星船に民間船の乗組員を救助しに行くと言い始め誰一人発見できなかった上に同伴した乗組員が負傷する。 更にその後、他の乗組員も異星船に入ることになるがそこで子供じみた言い争いやミス、思い込みが多発する それに前後して地上からの指示で指揮権が船長から軍人に移るが、この軍人も酷い 無闇矢鱈と高圧的に乗組員に接し、疑心暗鬼になりながら行動していく 宇宙飛行士でもなんでもない医学博士が一番冷静という皮肉 暗闇や音などの環境のせいにしているが、正規の訓練を受けた宇宙飛行士や軍人とは思えない有様 以下ネタバレ含む ラストで船長の誘導で異星船は火星に漂着して子が火星に解き放たれるが 船長が火星に行きたかったのは分かるが、地球にも被害が及びかねない火星崩壊を引き起こしてまで行きたいものなのか? このあとNASAと軍の苦労を考えると絶望しかない | ||||
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異世界からの物体とのファーストコンタクト小説には目が無く、三体でしばらく放心しておりましたがこちらはまさに伝統的SFホラー、エイリアン(?)と宇宙開発が頓挫した近未来世界の最後の宇宙飛行士が出会う物語。 星野之宣氏の短編Quo Vadisに出てくる巨大十字架(アインシュタインの十字架)や スペースヴァンパイアの巨大宇宙船とも違う異形の超巨大物体の中で遭遇するのは今までと違う切り口の生命体でした。(ぐいぐい話が進むのでつい夢中になって読み進んでしまいます) 残念なのが主人公の女性船長の行動が単純すぎて共感できなかったところです、ただ宇宙開発が進まなくなった未来で唯一宇宙で活動できる人物が彼女だけしかいなかった点が背景にあるのでそういう人格設計をしたんでしょうけど・・うーん。 | ||||
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