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(短編集)

夢伝い



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【この小説が収録されている参考書籍】
夢伝い

夢伝いの評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

この世界とは別の異世界の扉が開く‥‥そんなダークな味わいが、なかなか心地よかったです。

11の短篇を収めた奇想、幻想的な風味の小説集。すべてが面白い作品てことはなかったけど、おしまいの三つの短篇が私好みで、気に入りました。

⛰️「果てなき世界の果て」‥‥‥この現実とは別の〈架空の世界〉をモチーフにした話。これが全くのウソ話だと笑えなくなっている昨今の世の中。ゾクリとしました。

⛰️「満月の街」‥‥‥砂男やら砂女やらが出てくる話、なんちて(まあ、全くのウソじゃない)。ある特別の時だけ、異界につながる道が現れる、というところが好きです。

⛰️「母の自画像」‥‥‥こういう〈並行宇宙〉いうんですか、この世界のすぐ近くに、こことよく似た、しかし決定的に違っている世界があるって、そういう設定の話。「果てなき世界の果て」同様、この手の話に弱いのです。

〈水〉にまつわる話もいくつかありました。なかでは、「卵胎生(らんたいせい)」の話が良かったです。ぬるりとした話の感触は、決して気持ちいいものではないんだけど、なんつうか、懐かしいホラーに接した心地よさがあって、いいなと。

収録作品ならびに初出(すべて、『小説すばる』誌)の年月号は、以下のとおりです。

「夢伝い(ゆめづたい)」 2020年9月号
「水族(すいぞく)」 2020年4月号
「エアープランツ」 2009年11月号
「沈下橋(ちんかばし)渡ろ」 2021年8月号
「愛と見分けがつかない」 2021年3月号
「卵胎生(らんたいせい)」 2021年11月号
「湖族(こぞく)」 2010年2月号
「送り遍路」 2012年8月号
「果てなき世界の果て」 2021年6月号
「満月の街」 2008年7月号
「母の自画像」 2020年12月号

あと、単行本表紙カバーの写真ならびに装幀が、この作品集の肌触りにマッチングしていて良いなと思いました。
夢伝いAmazon書評・レビュー:夢伝いより
4087717968

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