メキシカン・ゴシック
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
メキシカン・ゴシックの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙買いです。 普段ホラーを読まないため、よくあるテーマだったら申し訳ないのですが、カビだらけの屋敷でキノコに「お前も家族になるんだ」と迫られる話で、バイオっぽいなと思いながら読んでました。菌根ネットワークとか。 あと口が達者な割に活躍しそうでしない主人公だったのが残念でした。武器持って戦ったのが従姉のみでした。 翻訳も下手ではないのだけれど、地の文でもセリフでも「またぞろ」が頻繁に出て来たり、「お自分」など、言葉の好みが自分は合いませんでした。 面白くないわけではないけれど、一度読めば十分でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
荒廃した屋敷に暮らす陰気なドイル家は何か秘密を抱えている模様。 そんな屋敷に嫁いでしまった従姉のカタリーナの容態を確認すべく、主人公・ノエミは不穏な雰囲気が満ち満ちた場所へと足を運ぶことに。 変わり果てたカタリーナ、何かを企んでいるドイル家、そして夜な夜な見る悪夢。 そう、つまり本作はダフネ・デュ・モーリア作品等の伝統的なゴシックホラーの継承者なのだ。 ゴシックホラーの王道として正統派として位置付けられる本作。 しかしその一方で、伝統をただただ踏襲するだけに甘んじることなく現代的な要素を掛け合わせることにも成功している。 それが最も顕著なのが、ノエミのキャラクターだろう。 ドイル家はノエミに対し、肌の色や性別に対する差別的発言、偏見を次々とぶつける。 しかしノエミはそれに対し怯むことなく、果敢に立ち向かう。 旧時代的な思想や家父長制度を絶対だと盲信しているドイル家と、彼らの戯言などには縛られず己が正しいと思うことを信じ行動するノエミ。 まるでフランシス・ハーディング作品に登場する主人公のような逞しさを持つ彼女は、まさに希望の象徴だ。 そんな彼女を服従させようと企むドイル家の真相がじわじわと明らかになっていく展開からは目が離せない。 カタリーナの身に一体何が起きたのか、そしてノエミが見る悪夢とは、といった謎も物語を力強く牽引する。 伝統を継承しつつも、現代的なテイストを混ぜ合わせることに成功した本作は、ゴシックホラーを嗜んできた方にもゴシックホラーを読んだことがない方にも受け入れられるに違いない。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|