ドラゴンズ・タン
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中国と日本を舞台にした連作短編集です 話の舞台が主に中国なので、難しい漢字が多く名前も覚えにくいけど、そんなこと気にならないくらいに面白くて一気に読んでしまいました 各話の最初に人物の紹介があるのと、中国系?の地名や名前にはルビがふってあるのが本当にありがたい ところどころ微妙に史実と基づいていそうなところもあって歴史の勉強にもなるし、登場人物のモデルを想像するのも楽しいです | ||||
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本書を購入後、ぱらぱらと頁をめくってみて、「なんや、中国の人の名前がよめないわあ。覚えづらいわあ。」と、何ヵ月か放置してたんですが、思い立って読み出したところが、これがまあ面白いことったら! 確かに登場人物たちの名前は、なかなか頭にインプットされず、覚えづらかった。でも、各章の扉の裏に「登場人物」のリストがあるので、そこに栞をはさみ、何度もそこを開いて名前を確認しながら読んでいきました。 本の帯に【ホラー❌ラブロマンス大河!】とうたってありますが、私は、半村 良とか小松左京とかの伝奇小説を思い浮かべたりもしながら、頁をめくっていきましたね。 とにかく、第一章「流沙の王国」を読み終える頃には、ぐいっと心を持っていかれ、話にずっぽり浸(つ)かっていましたよ。 中国と日本を舞台に、時を超えて繰り広げられる、邪悪な存在 vs. 特別な能力を持つ人間の一大闘争絵巻と、ぶっちゃけ、こんな感じの話でしょうか。 で、邪悪な存在側では、〈鋭 勍微(えい けいび)〉という人物が、話の全編にわたって登場するキーマンです。 一方、悪と戦う人間側では、〈滴(しずく)形をした翠(みどり)色の玉(ぎょく)の耳かざり〉と、〈右肩にある刀傷〉いうのが、時を超えて受け渡されていくアイテムになっています。 幻想怪奇風の話、例えば恒川光太郎作品のような話に目がない者としては、第二章「機関木人(からくりにんぎょう)」、第三章「紫禁城の雷獣」で描かれる鬼市(クイシ)の場面に、とても心惹かれる興趣を感じました。 それと、胸にぐっと来た文章をふたつ、引かせていただきます。 《人の一生は一夜の夢に過ぎないかもしれないが、そのひとつひとつがあるからこそ、悠久の歴史がつながるのではないか。》p.209 《気が遠くなるような悠久の歴史の中にこうして〝個〟は埋もれていく。だが、積み重なっていった数知れない〝個〟がやがて歴史に息を吹き込むのだ。》p.286 あ。単行本の表紙カバー(本から外して広げてみると)。とても良いんですけど、誰が描いたんだろう。このイラスト、第一章のラストになるんかなあ。眺めてると、忘れがたいあの場面が彷彿とよみがえってまいります。素敵なカバー装画にも、拍手。 | ||||
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●広大な中国大陸を舞台に、漢の時代から始まった物語が2000年を超える現代へとつながる壮大な ファンタジーである。5つの短篇から成る連作短篇集で、それぞれ時代も場所も主人公も異なるが、 大きなテーマ即ち、歴史の裏側で暗中飛躍する竜舌の企みと輪廻転生を繰り返す男と女の邂逅が果た す役割りへと収束して行く。 それぞれ面白いが、個人的には第2章の「機関木人(からくりにんぎょう)」がスチームパンク風 で好きだった。鯨のヒゲで作った発条(ぜんまい)や木製の歯車などで組み上げた小鳥が3日間も空 を飛んでいた・・・なんていかにも嘘っぽくて大げさで、夢があって楽しい。 最終章で大きな流れが収束した時(その内容は割愛しますが)、茫漠たる時空の中で彷徨っていた 二人がどこでどの様に巡り合えたのか、竜舌最後の企みは一体・・・?悠久の歴史の重さを体感する ようなファンタジーでした。 | ||||
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