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(短編集)
暗渠の宿
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暗渠の宿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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高い評価が多いので購入して読んだが、そんなにいいと思えない。 この種のものが好きならば、車谷長吉の書く物のほうがずっと深みがあり文学として完成度が高いと思う。 | ||||
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作者の自伝的小説。作家として、若い頃の破滅的な日常が...。後に芥川賞を受賞。 | ||||
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これは,「自分の醜いところを抉り出したものを書く小説」なのだと思うが,そうであれば,「小説家である自分」も話の中に出てこないと全体像ではない。「イカやタコを運搬するただの日雇い労働者」の方が,「ダメ男フェチ」の読者には安心して読めるのだとは思うが,この著者には「自分の醜いところを上手な文体で書いたら,自分のファンは面白がるだろう。」というただのエンターテイメント作家に落ちぶれて欲しくない。もう少し先に行こうよ,西村。 | ||||
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私小説である。もてない男の風俗体験記や同棲日誌といった内容だ。主人公の男は過去 の負い目や自分だけのこだわりがあり、通常の人間関係を築いてこれなかったため、感情を コントロールできない。すぐに激昂して暴挙に出たり、暴言を吐く。主人公の感情の起伏に合 わせて、ところどころに出てくる馴染みのない旧い言い回しはある種のリズムをつくっており、 読みやすくはしている。私も文芸春秋、当小説、「小銭をかぞえる」と立て続けに3作読んだ。 作者には少し親近感も覚える。 ただ、慊い。何故こうも多くの人が傑作だ素晴らしいと5つ星で賞賛するのか。結句、表現力 が優れているのだろう。芥川賞作家だ。藤澤清造という作家に一途で光を当てようとしている。 だからといって、この内容の本を皆んなが皆んな読んで感心する時代はおかしくないだろうか。 少なくとも女性や子どもの読む本ではなかろう。はな、私小説とはそういうものではないのか。 | ||||
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肉体労働をしながら、愛する小説家の押しかけ歿後弟子として、月々の法要も欠かさず、その作家の資料を集めて全集刊行を目指す一方、女にもてずに買春に明け暮れる男。そんな彼がソープの女に騙されたり、やっと女性と同棲を始めたものの、今度は彼女が処女でなかったといったあれこれが気になりだし、あげくの果ては暴力をふるう。 どうやら私小説らしい作品。読んでいるうちは、ふむふむとそのやや破天荒な生活ぶりを面白がって読んでいたけれど、読み終わると、酔漢の与太話を聞いて一夜明けたかのように、残る印象は稀薄だ。おそらく、作品としてそれなりに整っているものの、たとえば車谷長吉さんの作品のような、作品として突き抜けてくるものがないのでは、と思う。 敬愛する私小説作家たちからの引き写しなのか、「おお根」「自分の精をつからす」「とうどう」「尚と」「はな」「言うがものはないよ」などといった古風な言葉が会話文の中にまで散りばめられていて、中には使い方が違うのではと思えるものもあり、そんな時、案外浅い気取り文学なのかとも思えた。その辺が、作品の中で(作者本人にとって?)、暴力が単なる暴力にとどまっていることにもつながっていると思う。 | ||||
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