■スポンサードリンク
(短編集)
暗渠の宿
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
暗渠の宿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙も本の中身もよれよれ。がっかり | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2006年12月刊(文庫化2010年)、2013年2月読了。 あまり私小説というのは好きじゃないのだが、一応読んでおこうと思って購入。文才もあるし、散りばめられたエピソードは如何にも文学好きの人が好きそうなひねくれた感じであるが、どうにも自己を卑下する感じの書き方が好きではない。例えば、こんな感じ。 <何しろ最前の女は入ってきたときからもういけなかった。はな私は前回ついて感じの良かった、まりなと云う女の子を指名したのだが、当然こうしたところでの指名などはするだけムダなことで、案の定彼女は今日は休みとのこと、それで代替の大まかな希望のタイプとして清楚系でできれば黒髪、そしてできればショートカットか肩までのボブの女の子をリクエストしたものだ。むろんこれも琥珀色を求めてただの黄色でも出てくればまずは当たりの部類だとの思いでいた。しかしラブホテルの一室に現れたのは黄色どころか、黒も、その上へさらに墨汁をまぶしたような三十近いかと思われるひどく痩せた女で、そのやぶ睨みに近い一重瞼の吊り目といい、何か深刻な病巣の潜みを暗示しているような、異様に細じまりした鼻梁といい、今にも膿汁の流れ出そうなすぼんだかたちの鼻の穴といい、唇がゆるく開いた受け口といい、清楚系というよりはどうにもサイケデリックな顔立ちで、、(以下略)> (pp. 10-11) 200ページほどの分量で2本の中編が収められているが、うち三分の二くらいはこの手のいけてないエピソードの羅列。それだけ読んでいると少し笑えるが、気が滅入ってくる。唯一の救いは、この「わたし」が崇敬する大正期の作家、藤澤'C造に関する話で、「わたし」は'C造の全集を刊行することを夢見て、作品を集め、毎月能登まで供養に出向く。そのひたむきさには、若干心打たれる箇所もあるが、全集発行のための資金を使って女に貢いでしまうくだりなどもあり、全体に漂う「こんなわたしですいません」的なトーンを補強する要素であるとも言える。 ということで、読んでいるときは、それなりに文章のキレがよいので読まされるのであるが、読後に全く爽快感とかそういうものはない。太宰とか、坂口安吾的なデカダンのテイストも若干ありつつ、彼らの作品のような破壊的な魅力を湛えているわけでもない一冊。駄本とは言わないが、全然お薦めはしない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、この作者がなぜ賞を取ったのか不思議でならない。結局のところ、これらの作品に登場する女とその家族は、この作者の小説ネタを提供しただけの被害者なのでしょうか?彼らに300万円をちゃんと返済しているのでしょうか?確かに小説は面白い、がそれだけだ。あとに何も残らないどころか、不快感、嫌悪感を残すだけで、それは時がたつにつれてどんどん増幅してくる。週刊新潮の黒い報告書のほうがよほど文学だ。結局男版の美元、紗江子、長谷川理恵でしかない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文学賞を受賞した作品ということであるが、身勝手、自己中心的な男の独白としか思えない。 他人に対する思いやりとかはひとかけらもない。 読んでいて気分が悪くなる。 自分の気持ちを正直に書いているとは思うが、それだけだ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!