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香君
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香君の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 1~20 1/4ページ
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俗に SF と言えば Science Fiction であるが、それとは異なる Science Fantasy の第一人者である上橋先生。前作『鹿の王』ではパンデミックやワクチンを題材にされていたが、今作の題材は蝗害。本物のパンデミックであるコロナ禍を経て、それが社会にもたらす混乱や対立を御経験された事が、今作のリアリティを増している。 上下 2 冊に分かれる大作ながら、引き込まれるように一気に読んだ。 | ||||
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なかなかいい | ||||
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なかなかいい | ||||
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守り人シリーズが面白かったので読んでみましたが、ちょっと違った感じです。ハラハラドキドキというより心理的な葛藤とか自然環境と政治的な問題の葛藤とか。 | ||||
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香りから生き物の気持ちを読み取れる主人公、1つの作物に頼る国の危うさ、帝国の成り立ちが秘められた神話など、世界観はさすがだけど それをストーリーの中で語るのではなく「登場人物が全部しゃべってくれる」のを読む感じ。 特に、神話の謎や異世界との繋がり、母についてなど、この物語の始まりと言える部分はほとんどマシュウが長々と一気に主人公に話してしまった。ここはもっと、少しずつ解明していってほしかった。 物語の中心になる作物の謎についても、主人公が特に苦労もなく、その特殊能力と出来すぎた人間性でもって次々と判明していく。 オリエも、オゴタ藩王母も、主人公にひたすらしゃべる。全部しゃべる。 この作者さんのファンなので、世界観を説明するセリフを読んでいるだけでも楽しめたけど、 物語としては、世界観の割に浅くてイマイチという感想。 もっと長編にして、じっくり掘り下げてほしかった。 | ||||
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香りが発する声を聞き取ることができる力。 オアレ稲。 魅力的なファンタジーと呼ぶには申し訳ない、一大叙事詩と言いたい物語。 | ||||
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以前、現実のニュースで植物の話は興味があったので、それを題材に上橋先生が物語を作られたと知り、楽しみにしていました。 下巻途中まではひきこまれて読んでいたのですが、最後の方は登場人物の行動についていけず、まとめも駆け足だったかなという印象です。 上橋先生のお話によく出てくる別世界の設定にもワクワクしたのですが、結局そこの詳細を主人公視点で描写されることなく終了したのがちょっと残念でした。 | ||||
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商品はきれいでした。ありがとうございました。 | ||||
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商品もきれいでした。ありがとうございました。 | ||||
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欲しかった本が安く手に入りました。 宅配ということもあって、多少の角潰れはありますが価格から考えたら許容範囲だと思います。 | ||||
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色々考えさせられる話しでした。 植物も、虫も、いろんな環境変化で、進化して変わる。そんな中、いろんな問題が、起きてしまう。 外来種を持ち込み、自然をかえることのないようにしないと、いけないな、と。思いました。 読み始めたら、物語の世界に入ってしまえる、さすが、上橋さんの作品です! | ||||
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香りの世界に一人生きる女性たちの凛々しさ、美しさ。その生きる道の孤独で、厳しいこと。 しかし、その道しか新しい芽吹きに繋がらないのだ。 命を繋ぐ「種」たちの道、忘れないでいよう。 | ||||
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主食を他国に頼る世の中の仕組みが、今の大国の小麦に頼る諸国の現状にリンクして空恐ろしさを感じました。 いうまでも無く物語の面白さは上橋ファンの期待を裏切りません。 | ||||
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注文の翌日届き本屋に行かずに助かる。 | ||||
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「不思議ね。―この世は無情で、動けぬ木は樹皮が剥げれば立ち枯れていく。でもこうして周りが手を差し伸べてくれて、守られることもある」 「ここに来るたびに、思うの。多くの他者が互いに手を差し伸べあっていることの意味を。弱いものを見放さず、手を差し伸べることが、何を守るのかを」 守り人シリーズからすっかり上橋菜穂子さんにはまり著書を読むようになりました。 今回は優れた嗅覚を生まれながらに持ち、香りでいろんなことが分かってしまう少女アイシャの話。 そして、香を読み解けないのに香宮として生きたオリエが重要な登場人物として出てきます。香で様々な事象を解き明かしてしまうアイシャとそれができないオリエ。しかし、物語は二人を相対させるのではなく、それぞれが持つ苦悩を描き、交差させることで読者に現実を解釈させていきます。 上述の言葉はオリエの言葉で、読後もたびたび反芻しています。 世の中、不幸な人生を生きる人々はたくさんいます。すべての人に手を差し伸べることは不可能です。しかし情報として人の不幸を目にする機会も多い。これをどう解釈すればいいのだろうか。 近年、折り合いをつける言葉として自己責任という言葉が言われるようになりました。 自己責任という論調を見るたびに、より社会が孤独になっていく、孤独が正当化されていくそういう印象を持ってきました。 健全な社会とは何か、組織とは何か、家庭とは何か、友情とは何か。 困っているものに手を差し伸べることが何を守るのだろう。苦しい人生を生きた彼女だからこそ、「自己責任」だけでは決して守れないものがあるということを示したかったのではないかと思うのです。 物語ではなく現実を生きる私もこの言葉をいつも心にとどめておきたいと思います。 | ||||
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最初は登場人物や地名が多くて混乱するが、すぐに物語にのめり込んだ。 香りで万象を知り、衆生を救う活神である香君(こうくん)。 民の暮らしを守るため、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。 このオアレ稲は多くの人々の腹を満たす収穫が見込めるが、オアレ稲から出ている何かが土の成分を変え、他の作物との共存ができない。 他の人には感じ取れない香りを手段として、オアレ稲を育ててきた初代の香君がいなくなって長い時が経った現代、オアレ稲に虫害が発生するという危機に見舞われる。 人並み外れた嗅覚を持ち、香りの声を聴くことができる少女アイシャが仲間たちとともに、オアレ稲の謎を解明していく壮大な物語だった。 このオアレ稲をめぐり、帝国の皇帝やカシュガ家の当主、帝国に支配されている藩国、そして現代の香君など、様々な思惑が錯綜していき、一気に読んだ。 こんな小説に出会いたくて本を読んでいると思わせる一冊だった。 | ||||
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上巻に続いて、オアレ稲があげる叫び声、オアレ稲を虫害からいかに守るか、香君が果たすべき役割とはなにかなど、最期まで読み応えが満載だった。 オアレ稲に付いた虫のオオヨマを食べることで産卵能力を得て、孵化してすぐに今度はオアレ稲を食べてしまう異郷のバッタが襲来したことにより、オアレ稲が収穫できず、飢えに苦しむ民は果たして救われるのか。 国が豊かになるとはどんなことなのか。 オアレ稲に依存することの危うさから逃れられない現実。 香君であるオリエの覚悟。 その全てが描かれた第六章は圧巻だった。 「目には見えないけれど、あの木はたくさんのものに支えられて生きていた。そういうふうに、目に見えぬものに支えられていることを思わせる存在でありたかった」 というオリエの言葉が印象的だった。 様々な香りの声を聴くことができる一方、それに応えるものがいないという孤独の中で生きる覚悟を決めたアイシャの生き様も素晴らしかった。 あとがきに書かれている通り、植物や虫の進化、アレロパシー、植物同士のコミュニケーション、気候学、自然地理学など、様々な専門家の教えや意見を取り入れながら作られたというこの壮大な物語に出会えて本当に幸せだった。 | ||||
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文章のテンポも良く、一気読みできました。 ストーリーは頭の中に描写が思い浮かべられるくらい緻密に描かれていて、展開も面白くハラハラドキドキしながらも、キャラクターたちの胸が熱くなるドラマがありました。この世界観はぜひ、アニメなどで映画化して欲しい。自然や稲の風景が綺麗な描写がたくさん頭に浮かんだので、そういうのを描くのが得意な監督さんが原作として採用して欲しい。新海誠監督とか...。 | ||||
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毎回新作楽しみに購入しています 今作は動物ではなく植物が題材ということで 世界観に没入できるか心配でしたが 素晴らしかったです 下巻あとがきを読み、沢山の勉強や検証を重ねて発刊に至った道のりにまた唸りました 幾多の小説家の方がいらっしゃいますが 上橋さんに代わる方はいないですね ここまで自分の世界観を文章で描く才能と 辻褄が合わない内容にならない勉強を重ねての作品なのだな、と感動です 上橋さんの作品を読むと他の作家さんの作品は物足りなくなってしまいます まだまだこれからも上橋ワールドへ沢山連れて行ってくださいね | ||||
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著者の作品は緻密に架空の世界を構築しているところが、普通のファンタジー作品とは異なるところで、だからこそ読者は著者が描く異世界に引き込まれ、しばしの間浸ることが出来る。 この作品も全くその通りで、本書では現代の遺伝子加工作物を思わせる「オアレ稲」というスーパー稲、オアレ稲を使って属国を支配する「ウマール帝国」、そしてその稲の管理を司る神に近い女性である「香君」という3つの要素で構成される架空の世界を、著者は実に緻密に描いている。 ただし主人公は「香君」ではなく、どんな場所でも生育することができ、収穫量も多く味も良い「オアレ稲」に致命的な被害が広がった際に現れた少女アイシャが主人公であり、人並外れた嗅覚を持つアイシャが感じる世界は素晴らしく、そして孤独なもので、読者はアイシャの目を通してこの異世界を旅することになる。 とても優しく、美しく、だけど少し哀しい物語であった。 | ||||
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