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暗色コメディ



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【この小説が収録されている参考書籍】
暗色コメディ (文春文庫)
暗色コメディ (双葉文庫)

暗色コメディの評価: 3.50/5点 レビュー 16件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

トリッキーな作品だが、無理に無理を重ねている印象

序章で、何の関係もなさそうな奇妙な話が5つも紹介され、いきなり虚をつかれる。第一部以降の本章に入ると、藤堂病院という精神病院を中心に話が進められていき、人物が交錯して、話が一つに収束し、驚くような真相が明らかになる。このような不思議な現象をいくつも成立させるためには精神に異常をきたしている人物を何人も登場させざるをえないのであろう、おかしな人物が大勢登場する。時に、どちらの人物がおかしいのか、混乱する。作者らしいトリッキーな作品で、それを成立させるために、無理に無理を重ねている印象がある。たとえば、交差点で高橋に包丁を握らせるのは難しく、犯人はそういう無理な計画を考えないだろう。視点が次々と変わってややこしく、私のような理解力に乏しい読者には、一読では全容が理解しにくい複雑な作品だ。
暗色コメディ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:暗色コメディ (文春文庫)より
4167420147
No.1:
(3pt)

方向感覚が麻痺していくような・・・

読んでいくうちに方向感覚が麻痺していくような構成。
 意欲作であるのは認めるが、読後感は「疲れた」。タイトルどおりの喜劇と思って読んでいたわけではなく推理小説として読んではいたが、4つの出来事、エピソード(それが「謎」の部分だが)が語られる頁数が多く、まずそこで疲れた。
 好みの問題なのだろうが不可思議でワクワクするのではなく重たい。描写が純文学的なこともあって丁寧に読んでいたせいかもしれないが、内容が妄想、狂気が中心になっていたからだろう。
 最終的にある程度論理的答えが得られるからといって、「狂気」や「妄想」が中軸にあると、推理小説としてはどうも楽しめない。推理小説的カタルシスがあまり得られなかった。すべては夢でした、というお伽噺みたいなものだ。心理サスペンスとして読んでも少々緊迫感に欠けると思う。
暗色コメディ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:暗色コメディ (文春文庫)より
4167420147

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