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リラと戦禍の風



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【この小説が収録されている参考書籍】
リラと戦禍の風 (角川文庫)

リラと戦禍の風の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

魔物や魔術ではなく,人間の物語

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

青年兵士が,戦場で謎多き紳士に拾われる冒頭や,魂の分離といった数々の魔術,
また,少女と出会い,戦時下の難題や,何より戦争そのものに抗おうとする様子に,
魔術や魔物を従えた冒険になるのかと思いきや,人間の愚かさや恐ろしさが強調され,
前半で受けた期待や想像からは,だいぶ違った着地に落ち着いたのが正直なところです.

とはいえ,人間を見放す者,信じたい者,二人の最後のやり取りは強く印象に残り,
このほか,欧州国家の争いや,分断と併合の歴史は,充分な読み応えがありましたし,
同じ人間のはずなのに,置かれた環境が時間で考えが異なることにもうなずかされます.

ただ,青年が下す大きな決断に対し,見返りが中身,描写ともに伴っていないようで,
終盤になるにつれて,魔術の類が都合よく映ることが,物足りなく感じてしまいました.
リラと戦禍の風 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:リラと戦禍の風 (角川文庫)より
4041124395
No.4:
(3pt)

ライトノベル風

戦場の描写がとても生々しく臨場感に溢れているのに対し、ファンタジー部分の人物描写はライトノベル(もしくは今流行りの異世界モノ)のようで、読んでいて妙な居心地の悪さを感じ途中でギブアップしてしまいました。
中高生の頃に読んでいたら勉強にもなり、もっと楽しめたのかもしれません。
リラと戦禍の風 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:リラと戦禍の風 (角川文庫)より
4041124395
No.3:
(5pt)

戦争は人を魔物に変える

第一次世界大戦の時代を舞台にしたファンタジー。魔物が暗躍する世界を描いているが、魔物が主役ではないと思った。戦争が人を破壊して人間ではなくなっていく、一方で魔物は魔物の欲求を満たすべく暗躍するが、その方がよほど人間らしいという逆転現象が起こる。ドイツの兵士だったイェルクは不老不死の魔物になる。人間を救うためだ。魔物のニルは戦争の“無”を表現していると感じた。リラはポーランドの少女。吸血鬼をモチーフにした伯爵と住んでいる。両親はいない。イェルクはリラの護衛として伯爵に雇われている。改めて作品名を見て、戦争でもっとも被害を被るのはリラのような子供なのだなと再認識させられる。
リラと戦禍の風 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:リラと戦禍の風 (角川文庫)より
4041124395
No.2:
(4pt)

面白い

作風の好きな作家の一人。デティールをさらに円熟させてほしい。最初読んだのが「夢見る葦笛」。私にとり新たなジャンルだった。
リラと戦禍の風 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:リラと戦禍の風 (角川文庫)より
4041124395
No.1:
(5pt)

しっかり上田早夕里

上田早夕里のいいところは
歴史の知識が高校レベルでも
楽しめて、得るものもあるところ

読後、世界がまた広がるのを感じた。
リラと戦禍の風 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:リラと戦禍の風 (角川文庫)より
4041124395

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