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八本目の槍



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【この小説が収録されている参考書籍】
八本目の槍

八本目の槍の評価: 4.54/5点 レビュー 71件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 1~20 1/4ページ
No.65:
(4pt)

石田三成という人物

石田三成の人生を描いた時代小説である。三成の視点で描いた作品だと思っていたら、賤ヶ岳七本槍の7人を主人公にして、間接的に三成の人物や功績を書く構成だった。

七本槍とは、加藤清正(虎之助)、糟屋武則(助右衛門)、脇坂安治(甚内)、片桐且元(助作)、加藤嘉明(孫六)、平野長泰(権平)、福島正則(市松)のことである。

第1章の話は、すでに秀吉が天下統一をほぼ果たしているところから始まる。虎之助は唐攻めの大将を命じられる。その最中、秀吉が死亡し、唐攻めは中止になる。三成は武勇こそないが、優秀な官僚であることが虎之助の視点から分かる。

と思えば、第2章では助右衛門を主人公として、織田信長の時代に三成が見せる知恵を描く。助右衛門は「腰抜け」と言われていたが、それには同情すべき理由があった。

第3章では、甚内が三成と初めて出会った場面が書かれる。この章で三成は、女も男のように働く世でなければならないと言う。まるで現代人のような感覚を持っている。

第4章では助作が出てくる。そして助作は、三成ほど怜悧な頭脳を持った者を見たことがないと考える。100年先まで見通しているのではないかと感じていたらしい。

第5章では孫六が主人公。市松が与えられた検地の課題(算術が必要になる)を、三成はすぐに解いてしまった。七本槍の7人とは頭の出来が違うようだ。

第6章になると、黒田官兵衛が考えた備中高松城の水攻めを、三成もこの戦の1か月前に思いついていたことが明かされる。三成が同じ小姓仲間だった権平と話し合う。冷たい印象の三成にも人情があることが分かる。また、三成は戦に勝つ理(ことわり)を発見していて、それを分かりやすく説明する。

最後の章では、三成が戸籍を作り、選挙で政を行う政治家を決める案を持っていたことまで分かる。

三成が自分の死後も利くようにかけた策は、後々まで家康を困らせた。

石田三成という武将の非凡さ、その驚くべき先見性が明らかになる本だった。
八本目の槍Amazon書評・レビュー:八本目の槍より
4103527110
No.64:
(4pt)

読みやすく面白かったです

面白かった。文章も読みやすく惹きつけられます。けど石田三成のスーパーマンぶりはちょとどうかなとも思いました。そこまで読み切っていたのに、加藤 福島もうまく機能せず他のものたちもなんだかんだいって徳川にくみして忠義はあるあるといいながら大坂の陣で馳せ参じることもなくおわっている。結果ありきのものにどう話を当てはめるかになってしまうがちょと無理があるのかなと感じました。私は司馬遼太郎先生の影響がつよくて、結果として徳川方について豊臣を滅ぼしてしまったそれまでの過程や行動をみるに三成たち文官への反感を巧みに家康にあらつられて、内部分裂がおき気がつけば誰も逆らえなくなっていたようにかんじます。綺麗なお話ではあって面白かったけど、ちょとどうなんかなとおもってしまいました。
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4103527110
No.63:
(4pt)

七本槍の立場から見た三成像

「塞王の盾」の著者の作品だったので手に取ってみた。賤ヶ岳七本槍のそれぞれの視点から見る佐吉=石田三成像は魅力的に描かれており、流石家康が畏れた知将だけのことはあると思えた。また、七本槍は加藤清正と福島正則の猛将二人しか知らなかったが、それぞれに個性が際立っており各武将の戦歴や生涯も追えるので興味深かった。
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4103527110
No.62:
(4pt)

佐吉が、哀しい。でも爽やかな読後感。

読んでいる途中は悲しくて哀しくて、辛かったのですが、読み終わると表紙の絵のような心持ちになりました。
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4103527110
No.61:
(5pt)

面白い

晩年の秀吉から家康が天下をとったくらいまでの時代を中心に秀吉の配下というか重鎮の7人半生を描きつつ、三成像を描いている。読んで損はない。
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No.60:
(5pt)

すばらしい

読めばわかります。この本を読んで感動しない人いるのでしょうか。出会えてよかった。今村さんありがとうございます。
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4103527110
No.59:
(5pt)

唸りながら読み終えた

映画スクリーンを見ているように、吸い込まれました。傑作です。
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No.58:
(4pt)

こんな三成は新鮮!

歴史小説はたくさん読んでますが、こんな三成は初めてで読み応えがありました。しいて言えば七本槍がみな小姓の頃の名前で登場し、よほど歴史好きでなければ誰が誰なのかわからなくなってしまいます。なので⭐️4にしました。
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4103527110
No.57:
(5pt)

八本目の槍は孤高の武将

●大名への出世を目指す者、いい女との出会いを模索する者、仲間たちの一人でいたかった者・・・など、
本書は七人の武将「賤ケ岳七本槍」を主人公にした連作短編集である。彼らは戦国の世であったから出会
えた仲間なのだが、その仲間との友情も絆も断ち切らざるを得ない”友情と打算”の入り混じった世でもあ
る。
 各章ではそれぞれの槍の苦悩する姿が活写されていて、心を揺さぶる迫力だった。甚内の男の純情に共
感を抱き、また蟻のなかに紛れ込んだ孫六の不条理な運命に喪失感と無力感のため息をもらす。

 七本槍の物語には一度も主人公として登場しなかった佐吉だが、著者は全編を通して真の姿を描いてい
る。今日を生きる者の中で、ただ一人日本の未来を見つめていた孤高の勇士である。鴻鵠の志を有する佐
吉は「八本目の槍」にふさわしい武将だった。
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No.56:
(5pt)

新たな三成像

いろんな面から三成の真実を浮かび上がらせようとする本の構成は面白かった。
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No.55:
(5pt)

8本目か

同じ釜の飯を食った小姓達も、同じ目的を持っていたはずなのに人生が進むにつれ、すれ違いながらも時に分かり合い、そしてそれぞれの思いとそれぞれの人生の中でもがき苦しみながら意思決定をしていく。そんな人生の模様を吏僚としていきた三成と七本槍と喧伝された若者たちの模様を描く。最後のページが作者さんらしいなと思いました。
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No.54:
(4pt)

なぜ、三成はあそこまで豊臣に尽くすのだろう

『じんかん』がよかったので、読んでみた。

三成の小姓仲間でもある賤ヶ岳7本槍が、それぞれに章を裂き、各自の人生を振り返るとともに、

佐吉(三成)の人物像を炙り出す。

秀吉亡き後、武断派と文治派の争いが顕在化し、加藤清正や福島正則は、三成と

完全に対立していたと思っていたが、そう単純ではなく、豊臣存続の思いは、皆が持っていた。

新しい史実も参考にしているらしく、三成の、(関ヶ原で負けても、豊臣を天皇家ともに、

永続する公家にする)という遠大な構想のために、死しても豊富に尽くす姿勢は切ない。

ラスト、単騎駆けつけた福島正則は、三成の想いを胸に大阪城の面々を説き伏せようとするが、

淀殿、秀頼らは、現状を認識しようとせず、ただ豊臣の威光にすがるのみ。

滅びゆくものは悲しい。
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No.53:
(4pt)

新しい加藤清正観

これまでの見方を覆す人物像
石田三成も同様で、多く描かれるだけに、本作の三成は新鮮
オムニバスのような展開が最後に絡み合って奔流となる印象
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No.52:
(5pt)

なかなか手に入らなかった

近くの本屋さんで売っていなかったので、Amazonで探したらすぐに見つかった。とてもよかったです。
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No.51:
(5pt)

話の作り方が面白い

賤ヶ岳七本槍と呼ばれた人たち、一人ひとりの物語を描き、最後にすべてを結びつける。
全員が素晴らしい人に描かれてて感動しました。
石田三成も美化されてて良かったです。
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No.50:
(5pt)

90点。秀吉の七本の槍。

最近話題の今村翔吾さん。とりあえず、どの作品から読もうかと思っていたら、この作品に巡り
会いました。

 物語は、いわゆる連絡短編集。最近この形、よく目にしますね。
 一本槍 虎之助は何を見る。加藤清正。
 二本槍 腰抜け助右衛門 糟谷武則
 三本槍 惚れてこそ甚内 脇坂安治
 四本槍 助作は夢を見ぬ 片桐且元
 五本槍 蟻の中の孫六 加藤嘉明
 六本槍 権平は笑っているか 平野長泰
 七本槍 槍を探す市松 福島正則
 賤ヶ岳七本槍と呼ばれた秀吉の小姓達。ここに同じ小姓の石田三成が含まれていないのですが、
語られる一つ一つの物語。そのベクトルが全てが全て佐吉の思惑、意志、そして遺志に導かれ、
最後に福島正則が最後の答えに辿り着く。その答えとはいかに。

 90点。
 一つ一つがすごく丁寧で、一つ一つがすごく深くて、一つ一つが心地よく絡み合って、その深さが
より高いところへ向かっています。
 当時の経済学、金の仕組み、流通の仕組みと戦さの地の利、時の利、人の利を踏まえた佐吉の
思考、理解、そして佐吉という貌を描いています。
 それが八本目の槍というタイトルだったというオチは感心しました。
 ただ、私の知識が浅くてごめんなさい、加藤清正と片桐且元、福島正則以外は名前しか存じ上げず、
名前が似ていて、誰が誰だか理解が追いつかなかった。そこが自分に減点。
 最近の歴史物の連作短編では、家康江戸を建てるがありましたね。その作品も家康が出てこない。
この作品も七人の槍の中心の佐吉は直接は出てこない。繋がりとしてはこちらの方がよくできていると
思います。お読みあれ。
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No.49:
(5pt)

革新的に過ぎる思考

とても面白かったです。時代小説の枠だけでなく、最近読んだ小説全般で一番でした。

これまで石田三成という人物を、徳川家康に挑んで負けた官僚型の武将、くらいにしか認識していませんでしたが、この作品で大きく変えてもらいました。
自分自身の不勉強の為、どこまでが史実・客観的主張だったのかわかりませんが、彼の生きた当時に将来のあるべき国や政治の姿を思い描いた人物はいなかったのではないでしょうか。

一度読了したところですが、しばらく時間をおいて読み直す時にまた新しい感想を抱けそうで、それを楽しみにしています。
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4103527110
No.48:
(5pt)

痺れる時代小説

終盤の福島正則のセリフがたまらなく好きです。小説のセリフで胸がジーンとしたのはこの本が初めてでした。
八本目の槍Amazon書評・レビュー:八本目の槍より
4103527110
No.47:
(4pt)

石田三成ファンとしては、ちょっと面白いかな?

今、流行りの作家さんでしたので、期待して購入しました。視点もユニークで、登場人物の人間関係や当時の雰囲気もうまく表現されていて、楽しく読めました。
八本目の槍Amazon書評・レビュー:八本目の槍より
4103527110
No.46:
(5pt)

通説のまやかしを覆す、8人の友情と三成の熱い心に感動。

Amazonには申し訳ないけど、今村さんの活動に習って、本屋さんで新書で購入。
さすがにランチェスターの法則までは、やり過ぎです。この時代の火縄銃の有効命中距離はおそらく100Mないですし、竹束で防げたりしましたので、近代の機関銃や戦闘機のようにはならないでしょう。
それでも。8人の生涯を貫く真の友情が感動です。
三成の理想は、実は旗印の大一大万大吉に表れていますが、本書の解釈はさらに、突っ込んで、時間軸はずれますが、
別作品の、じんかんとのリンクも感じました。
家康の旗印が、厭離穢土欣求浄土、仏教ですので、じんかんと合わせて読むと、三好元長や松永久秀と三成が重なります。
二本目の槍の最期は、完全創作ですが、面白く、また、何故秀吉が得意の兵糧攻めを封印したのかの理由に納得です。
通説では、寧々が虎之助らを東軍につかせたとされてますが、実は、仲間同志が共倒れしないために、というのは、説得力あります。
ちなみに7本槍は、大政所には心酔していたが、寧々とは距離感があったのが実際らしいですし、寧々は明らかに西軍で、関ヶ原敗戦後、宮中に逃げて、天皇の保護を求めています。
最後の市松の、捕縛後の三成との裏会話も面白い。
豊臣に尽くそうとしたが、尽くすべき太閤の子は、秀吉とは似ても似つかない人物に成り果ててていた。二代目の黒田長政のディスりの伏線回収にもなってますが、諸行無常と、切なさを感じました。
それでも、8人の友情は、とても眩しく、羨ましい。こんな友を持って、一緒に過ごせた時間を持つ(三成だけでなく、8人全ての人生は幸せだったと思います。
是非、映像化して欲しいです。
八本目の槍Amazon書評・レビュー:八本目の槍より
4103527110

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