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(短編集)

一茶



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【この小説が収録されている参考書籍】
白き瓶/一茶 藤沢周平全集 第八巻
新装版 一茶 (文春文庫)

一茶の評価: 4.00/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 1~20 1/2ページ
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No.33:
(5pt)

対応が丁寧です。

新品同様です。気持ちよく読めました。
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No.32:
(5pt)

新しい一茶の発見

人間としての小林一茶の新しい発見ができます。
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No.31:
(3pt)

独善的で嫌なやつ

俳諧師小林一茶の生涯を描いた作品。江戸に奉公へ出た15歳から65歳で亡くなるまでがつづられている。二万句をものし名が売れるものの、貧困から抜け切れない忸怩たる思いがひしひしと伝わるだろう。この当時の俳諧師は、芸術家というより、お手当てをあてにパトロンを探し求め旅する山師のような印象だ。

一茶も一つ間違えば野垂れ死の憂き目にあう、切迫詰まったその日暮らし。著者から生まれた一茶は、名句からの洒脱な印象とは随分と違う人柄だ。

生きるためにとはいえ、家族への情も見られない、結構、独善的で嫌なヤツなのである。
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No.30:
(4pt)

田辺聖子よりも

田辺聖子「ひねくれ一茶」(菊池寛賞)を読もうとしたら、難しい俳句の引用が多く、会話まで俳句調なので辟易してこちらを読んだ。こちらは普通の伝記小説で、一茶の生涯が簡潔に分かる。
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No.29:
(3pt)

読むタイミングを選ぶ必要がある作品

小林一茶のことは2、3有名な句を聞いたことある程度でどんな人がわからず読みました。
一言でいうと暗い作品です。
自分の精神状態によってはかなり引っ張られるので読むなら気持ちが満ち足りた元気な時をお勧めします。

本の途中でいつ一茶の名が知れ渡るようになり今までがんばってよかったみたいな場面になるかと期待して読み続けましたが最後まで救いなく終わりました。
唯一よかったのはあの年になってもお嫁さんを紹介してもらえたことなのかも。

物を作る人の、作家と呼ばれる人には2種類あって、作品を作ることが好きだから作る人と、作らないと生きていくことができないから作っているという人に分かれる気がする。
一茶は生きていくために、表現しないと生きていけないからひたすら作っていた人なんだと思う。
そういう人はもうそれしかできないから才能なんて言われるけどすごく不器用だし生き辛い。

暗い話しなのに最後まで読んでしまった。
一人になった時のあの不安な気持ちに襲われる描写とかすごく良くわかるから読んでるのがつらくなるけどこの人の人生を見届けたいと思うようになってしまうのは、さすが藤沢周平だと思う。

人生で自分はまだやるべきことがある、必ず何かできるはずと思ってるのに現実を見つめないといけない年齢になっている。
いまちょうどそういう時期なのでこの作品はとても辛く刺さってきた。
人生ってなんなんだろう。
小林一茶は幸せだったんだろうか。
つらくても輝く瞬間があったからあのような句を残すことができたんだと思うけど。
でも生きているうちに社会的に認めてもらえなかったら意味がない気がする。
子孫がいてその人たちが自分が作った物で少しでも役に立ってると思えば浮かばれるのかな。

話し少しそれますが、一茶は野口整体でいう9種という感じがすごくする。
自分も9種があるので余計に読んでてわかるからしんどかったのかも。

まとまりない文章ですみません。
読んでからもう一週間以上経つのにまだ引きずってるので自分の気持ち整理するために書きました。
また数年してから自分のレビュー読み返そうと思います。
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No.28:
(2pt)

一茶ってこういう人だったの、と意外でした

東京からドライブの途中で北信、信濃町の一茶記念館に寄った折に本作を購入。
俳句や一茶に特に興味があるわけではないが記念館では興味深く学ばせてもらったし、隣接するお堂の前は紅葉が盛りで普段作ったことも無い俳句がいくつか頭に浮かんだし、館の職員さんが猫館長を抱っこして会わせてくれたし良い雰囲気だったので売店で訪館記念に何か買おうと思った次第。
継母にいじめられた少年時代、江戸での奉公が務まらない性格、俳諧で身を立てるのはなかなか困難で分限者に寄生しないと生きていけない俳諧人の実態、一門の中での争い、一茶の行く末を心配して亡くなる父親、実家での財産分与の争い、中年になってからの嫁取り、相次ぐ子供たちの死・・・こんな暗い人生だったのか?と驚いた。
反面、まともに勤めることもなく貧しくて多少の処世術も必要であったが自由に生活できた人生。
すらすらと読めてしまったが、これ面白いか?というと一茶ファンではなく時代小説として読んだ私には面白くなかった。
多数の俳句と一茶の人生を重ね合わせて解釈できる一茶ファンには興味深いのだと思う。
藤沢周平の描いた一茶なので別の作家が描けばまた違った一茶の魅力が描かれるのかもしれないが・・
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No.27:
(3pt)

悲劇の俳人 多作の才能

いわゆる天才型ではない才能の一茶の物語でした。田舎出身で江戸にでて俳人として身を立てようとするが、食うのがやっとの状態。なんとか生きるために、世間を渡り歩く一茶の姿は、歴史に名を残した俳人とは思えないです。

晩年は、田舎に戻り、江戸帰りの俳人として少し楽な暮らしが出来るようになったかと思うが、家族を襲う悲劇に一茶の悲しさがあります。

それでも数万の俳句を残し、その数は圧倒的。中には駄作もあれば傑作もあるらしいですが、努力でたどり着いた境地というか、生きる為に俳句を作り続けた結果なのか。

藤沢周平の短編ような軽やかな読後感はなく、悲しい悲哀の物語です。
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No.26:
(3pt)

中位の面白さかな⁈

TVで見た面白さが強くて こちらは印象が薄いです。田辺聖子さんのを読もうかなと考えています。
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No.25:
(5pt)

貪欲な一茶を淡々と描く

本書に記されているのは、「我と来て遊べや親のない雀」の句から想像されるような、弱いものに温かな視線を向けるほのぼのとした俳人の話ではありません。
俳諧の道で名を上げようと野心を抱きながらも、江戸でもてはやされる俳人たちの俗物性をひどく嫌う。その一方であちらこちらで居候をし、俳諧の旅を続けるための路銀名目の僅かな収入に頼らざるを得ない、そういう我が身をいつも嘆いている。いわば根無し草のような俗人の人生です。
弟との相続争いも克明に描かれています。放り出してきた故郷の財産を遺言通りに半分受け取るにとどまらず、田畑から生じていた収入の元金利息相当分まで弟から搾り取ろうという執拗さ。陰鬱な話でありながら辟易させないのは、藤沢周平の筆力だと思います。
古典を江戸文化に反映させようとした芭蕉の情熱とは異なり、大衆文化の只中にいた一茶を突き動かしたのは、巻末解説のインタビューで藤沢周平自身が語っているように「何でも詠んでやろう」という貪欲さです。生涯で2万句を超える俳句を詠んだ一茶の情熱は、十一代将軍家斉の「大御所時代」の貨幣経済がもたらす自己増殖のドライブとは無関係ではないでしょう。
スポンサーとの関係に汲々とし、相続処理をビジネスライクに進める一茶の姿を、藤沢周平が淡々と描いています。
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No.24:
(4pt)

行ったり、来たり!

句からは余りに掛け離れた生き方に、驚かされた本。初めは読むのが、辛かった。しかしこうした赤裸々な生き方があったればこそ、情味のある句が生まれ得た、と云えなくもない。今もって、評価の狭間で、読後感が揺れ動いている。情感に流れない記述には、好感を抱く。
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No.23:
(5pt)

けさ秋や瘧の落ちたやうな空

けさ秋や瘧(おこり)の落ちたやうな空 一茶

一茶の句を初めて知ったのは小学校の国語の授業。一茶という人はなんと愉快な人なのだろうとずっと思っていました。

実際は生涯を通じ薄幸の人。15歳の時江戸に奉公に出されますが馴染めず、生まれ故郷の信濃に帰り、初めて結婚したのは52歳の時。生まれた長男はすぐに他界。その後、長女「さと」が誕生します。
めだたさも中くらいなりおらが春
這へ笑へ二つになるぞ今日からは
と詠みますが、その「さと」も初夏に亡くなり、二ヵ月して詠んだのが揚句です。

さて、藤沢周平の一茶。読んで心に重い一冊でした。赤貧と漂白に疲れた悲哀の俳人を美化することなくその人となりに迫った書。
藤沢周平は一茶のことを、「ある時は俗物であった。また、まぎれもない詩人だったのである。」とエッセイに記しています。

一茶は、二万におよぶ句を残しました。その中で、藤沢氏の最も好きな句は
木がらしや地びたに暮るる辻謡ひ
霜がれや鍋の墨かく小傾城
の二句だと言うことです。
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No.22:
(3pt)

内容

田辺聖子の一茶の小説は、随所に一茶の俳句がちりばめられており、一時によまずにおれない楽しさがありました。こちらのほうは、作家の想定した一茶像を表している様で、長すぎて、読み飛ばしてしまいたい感覚になりました。すこし一茶本人とちがって、作家の一茶像がはいっている気がします。
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No.21:
(4pt)

とくになし

とくになし
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No.20:
(5pt)

すべてをひとつの椀の中に

田辺聖子の渾身作「ひねくれ一茶」のあとに本作を読みました。田辺聖子の作とともに傑作だと思います。有力な百姓家の長男であるにもかかわらず15歳で奉公に出されてから65歳で土蔵の中でこと切れるまで、貧乏と不幸の中でもがきながら俳諧の道を究めていく姿を丹念に描いています。なぜ江戸で宗匠として立つことができなかったのか、どのようにして独自の俳諧を詠むにいたったかを追っています。そこが田辺聖子作との違いかなと思います。一茶がこと切れる際をまるでろうそくが自然にふっと消えるかのような描写など優れた描写が随所にあり、読む人のこころをえぐります。
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No.19:
(3pt)

特別に無い

俳句をかじつている者として購入した、まだ途中まで
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No.18:
(4pt)

ラツキーだった

藤沢周平氏の作品を文庫本で読んでいくうちに、全集で揃えたい気持ちになり購入していたが、年金生活になり、新品を買えるゆとりがないので、インターネットで価格の安いものがあれば購入することにしています。今回、格安の商品があったので、購入しました。本の状態も良く、郵送状態も良かったので、満足しています。
白き瓶/一茶 藤沢周平全集 第八巻Amazon書評・レビュー:白き瓶/一茶 藤沢周平全集 第八巻より
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No.17:
(5pt)

哀れや羨ましさや。

車で30分ほどの場所に住んでいます。
知らない人はいない環境下で生きてきましたが。
こんなにも、生々しい一茶を教えられてしまったというのが感想です。
人間一茶は、必死に自分の道を生き切りました。
一茶が、晩年出逢えた女性達の逸話は、痛々しくもありますが、良かったなあとも感じる事でもありました。
ご子孫が今もご存命と云うのが、嬉しい事です‥‥が、哀れをも感じています。
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No.16:
(5pt)

周平らしい一茶の半生の描き方

ひょうひょうとした。主人公の表情が浮かんでくる。ときには、ニヤリとさせ、考えさせながら、物語にのめりこませる、著者独特の文章力は、さすが。
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No.15:
(5pt)

二冊の「一茶」

一茶に関する小説は、随分前になりますが、「ひねくれ一茶」(田辺聖子)以来となります。
こちらは、タイトル通りで「ひねくれ」た一茶の世の中を斜に構えてみる様な生き方を描いており、どちらかと言えば、一茶の明るい面を彼の句風さながらに描いています。
一方、藤沢周平のこちらの小説は、彼の神経質とも取れる様な心の暗い面を捉えているように思います。
ただ、こちらの方が非常に現実的である様に思います。
継母のいじめから江戸に出奔し、「俳諧」と言う自分の得意とする道を得て、「俳諧師」への道へ進みます。
しかし、金持ちの手慰み的な要素から、いつまでも「乞食」同然の旅暮らし主体の人生から抜け出せません。
家族とのすったもんだの末、故郷へ戻り自らの生きる道を見つけるまでの話になっています。
ただ、その時は、すでに彼自身も高齢になっており、身体の調子は必ずしも順調ではなく、満足のゆく生活とは言えないものです。
この本を読んで感じるのは、一茶の句の裏にあるものの「深さ」です。
表面的には、「滑稽さ」が表に出ているような句であっても、実際は非常に深刻な状況があったということが、良く分かりました。
一茶に関する二作品を読んで、一茶の真実により近づけたような気がしました。
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No.14:
(5pt)

人間一茶の姿が赤裸々に描かれる

小林一茶に関しては、昔教科書か何かに出ていた「やせ蛙負けるな一茶これにあり」などの句から、正当な俳句と違う剽軽な句を読む面白い人、というイメージを勝手に抱いていたが、本書を読んで全くそれが思い込みであったことがわかった。

本書では、幼少のころ生母に死に別れ、義母から苛められ故郷を離れ江戸に出て、そこで俳諧師として身を立てようとするが、常に貧困につきまとわれるという一茶の生涯が赤裸々に描かれている。

こう書くと随分暗い小説と思われるかも知れないが、実はそうではない。ふてぶてしい一面もある一茶の人柄なのか、作者の話の展開がうまいのか、次々と面白いエピソードが出てきて読み進めてしまうのだ。晩年になり、妻を娶った一茶にこれでもかという悲劇が押し寄せるが、最後は少しほっとするような終わり方でよかった。
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