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(短編集)
一茶
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一茶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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東京からドライブの途中で北信、信濃町の一茶記念館に寄った折に本作を購入。 俳句や一茶に特に興味があるわけではないが記念館では興味深く学ばせてもらったし、隣接するお堂の前は紅葉が盛りで普段作ったことも無い俳句がいくつか頭に浮かんだし、館の職員さんが猫館長を抱っこして会わせてくれたし良い雰囲気だったので売店で訪館記念に何か買おうと思った次第。 継母にいじめられた少年時代、江戸での奉公が務まらない性格、俳諧で身を立てるのはなかなか困難で分限者に寄生しないと生きていけない俳諧人の実態、一門の中での争い、一茶の行く末を心配して亡くなる父親、実家での財産分与の争い、中年になってからの嫁取り、相次ぐ子供たちの死・・・こんな暗い人生だったのか?と驚いた。 反面、まともに勤めることもなく貧しくて多少の処世術も必要であったが自由に生活できた人生。 すらすらと読めてしまったが、これ面白いか?というと一茶ファンではなく時代小説として読んだ私には面白くなかった。 多数の俳句と一茶の人生を重ね合わせて解釈できる一茶ファンには興味深いのだと思う。 藤沢周平の描いた一茶なので別の作家が描けばまた違った一茶の魅力が描かれるのかもしれないが・・ | ||||
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藤沢周平さん自身の性格・生い立ちなどから、彼の作品は暗いものが多く、読んでいるこちらまで暗くなるものが多いのですが、この「一茶」もそうした暗ーい作品の一つ。 一茶の人生を丹念に追い、その思うところ、考えるところを本人になりきって細かく再現しています。藤沢周平のスゴいところは、本人の暗い経験から暗い人生を送った偉人をまるでそこにいるかのように再現してみせることです。 その再現には合理性や情念が込められていて、余人ではまず同じ事は出来ないでしょう。 人生上手く行っていないときに読むと痛い一冊です。かといって上手く行っている時に読んでもつまらないので、困った一冊かもしれません。 | ||||
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