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ペッパーズ・ゴースト
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ペッパーズ・ゴーストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
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作品は2021年10月30日リリース。ちょっと荒木飛呂彦のスタンド使いを思わせる特殊能力を持つ教師が主人公である。 それ以外に脇を固める面子もステキだ。檸檬と蜜柑をどおしても思い浮かべてしまうロシアンブルとアメショー・・・・何とも『伊坂』としか言いようのないキャラクタである。 これらのキャラクタが出会い、自然に化学変化する。その様を自然に書き連ねていくのが『伊坂』なのだ。 この作品の特に良いのは、途中からロシアンブルとアメショーがリアルの世界にやって来るところだろう。それをおそらくは、『ペッパーズ・ゴースト』と呼ぶのだろうと思う。 そして、ニーチェが極上のスパイスのように効いている。ニーチェをこうやって調理するのも『伊坂』だなぁ、と思う。 何しろ読んでいて安心感しか無い。とても楽しめる一冊だ。 | ||||
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主人公は飛沫感染で「先行上映」ができる能力を持つ。 という設定が如何にも作者らしい。 「ネコジゴハンター」が無敵なのも作者らしい。 なので読んでいて、作者の小説色濃くてとても楽しめた。 | ||||
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小説の中の文章にでてくるように ホント理不尽なひどい目にあったとしても、生きていかないといけないから 伊坂さんの本は定期的に読み、人生の息継ぎをしたくなります どうにもならないことはどうにもならないけれど 無理なお願いを聞いてもらうために、起こすのがテロというものではないか という言葉に激しく共感しました このお話は数年後また読みたいと思います | ||||
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伊坂幸太郎大好きです。 しかし今作はゴールに向けてどんどん盛り上がって伏線を見事に回収してキレイに纏まる、これまでの伊坂幸太郎作品のような爽快感を求めていると、違うかなって感じでした。 最初にネコジゴハンターの小説と並行して進んで行ったときは、現実世界とどうリンクさせるのかワクワクしました。 なるほどなーと思わせるまとまり方で、さすがの一言です。 今後もネコジゴハンターの二人が活躍する作品が出される予感がして今から楽しみです。 ロシアンブルーの考え方は、伊坂さん本人の考えが投影されている気が。。。 そして、映画化されたらアメショーは佐藤健くんかなって気がします。 しかし色々と押し付けがましいというか少し鬱陶しさを感じてしまったのも事実です。 テンポが悪いというか。 テーマは重いけれど軽快なテンポで軽やかに展開していく伊坂作品の魅力があまり感じられず、少し残念でした。 でもでも、先が気になって時間を忘れて没頭させてくれる作品です。 ニーチェを勉強し直してもう一度読んだら印象が変わるかもしれません。 | ||||
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伊坂さんの書き下ろしということで、ゴールデンスランバーやAXなみのものを期待しましたが、今作は伏線バリバリのエンタメものというよりも、エンタメ要素もありながら、テーマにニーチェの永劫回帰とかあって、少し考えさせられる哲学的な内容。それでいて、ラストあたりの展開はやはり面白いです。初めて伊坂さんの作品を読む方よりも、むしろ伊坂さんの作品をいくつか読んでいる方向けの作品かなと思います。 | ||||
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伊坂幸太郎らしいと言えばらしい 伊坂幸太郎らしくないと言えばらしくない 伏線回収とかどんでん返しとか以前に最後に考えさせられるまとまりだと思いました 良かったです | ||||
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壇千郷(だんちさと)は国語教師。未来の映像を見ることができる。あるものに「感染」することで、その人物の未来の映像が見えるのだ。 実際に、自分の生徒、里見大地が新幹線の事故に遭うのを防いだ。 一方で、壇の生徒である布藤鞠子(ふとうまりこ)の書いている小説が間に挟まれる。ネコ虐待の支援者だった罰森に「ネコジゴハンター」、ロシアンブルとアメショーの2人が罰を与えようとする。こんな名前だが、この2人は日本人で、東北出身(東北イーグルスのファン)である。「ネコジゴ」とは、「猫を地獄に送る会」の略である。 里見大地の父親、里見八賢は内閣府の官僚であり、新幹線の事故を担当していた。テロの可能性もあるこの事故が、人為的なものかもしれないと考えており、壇を疑っているようだ。 実は、この時点から5年前にカフェ・ダイヤモンド事件があった。犯人が人質を取って立てこもり、最後には爆弾を爆発させたのだ。29人が死んだ。人生が嫌になった若者たちが起こしたらしい。その被害者遺族の会が「サークル」と呼ばれている。里見八賢はこの事件で恩師を亡くし、サークルに入った。 その後、話は大変な事態になっていく。 そして、最初はあまり重要ではない、と思っていたことが伏線になり、物語は思いがけない方向へと進む。 さすがに伊坂幸太郎、期待を裏切らない内容である。どの作品でも同じレベルのオリジナリティーを維持するのは大変だと思うが、ぜひ頑張って新作を出し続けてほしいものである。 | ||||
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単純なようでアイデアの詰まったストーリー。また主人公は取り柄はあるが、それだけの男。だからこそ感情移入しやすい。そして周りを固めるキャラクターもわかりやすく読者を裏切らない。ドラマ、映画化にはもってこいと感じる一冊だった。 | ||||
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軽やかで緻密でちょっと切ない、伊坂幸太郎らしい大好きな小説です! | ||||
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安倍元首相の事件がどうしてもよぎります。 それなりの理由があったのなら、 犯罪をしても良いのか? 多少は擁護されたり減刑されてもいいのか? 犯罪者=悪と安直に考えがちですが 深掘りしていくと、罪を犯すまでに 彼らにもそれなりの苦悩があったんだなと考えると 非常に難しい気持ちになります。 モンスターは、社会が生んだモンスターだったのです。つまり問題を野放しにしていた私たちにも原因はあるのではないのかと思ってしまいます。 (もちろんだからと言って擁護できません) ただ、伊坂幸太郎さんの世界のように 安倍元首相の件についても 本当に悪い人間にもなんらかの鉄槌があれば そんな世界であってほしいと思いました。 | ||||
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飛沫感染で相手の未来が”観える”国語科教員の檀先生と、その生徒が書く小説に登場し、猫を苦しめた者たちを始末する「ネコジゴハンター」が暗躍するお話。 「よく思うんですが、ニュースはたいがい、嫌な話しか取り上げないんですよ。取り上げることができない、と言ってもいいかもしれません。もちろん良いニュースを流すこともありますが、それは、ニュースとして価値があるくらい、とびぬけて良い話の場合です。ごく普通の、いい話はニュースになりません」(本文引用) 世の中常に上手くいっているように見える人もいれば、理不尽な目に遭い続けているように見える人もいる。ニーチェの「永遠回帰」という思想は恐ろしいけれど、どんな毎日にもきっと喜びも嘆きも用意されていて、どこをその日のハイライトにするかで人生の見え方が変わるのではないかと思った。 「自分ばかりが上手く行かない」としか思えない人生にも、ニュースにはならない地味な良いことだってある。「魂が震えるほどの幸福」ではなくても、そこに目を向けることで永遠の人生の中を生きていこうと思えることだってあるかもしれない。 これが、生きるってことだったのか? よし! じゃあ、もう一度! ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読んだら、もう一度この作品に向き合いたいと思う。 | ||||
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本書は、消化不良気味でありつつも、全体的に伊坂幸太郎ワールドが過去の作品と対比しても遜色なく展開されている。私が本書を消化不良気味と敢えて述べたのは、主人公の中学教師に関わる登場人物それぞれの本書での役割、結末までの役割が曖昧模糊としていることである。 しかし、他作品の登場人物であるデミオなどを本書で挿入するなど、伊坂ファンにとって新鮮味と懐古的叙述を愉しめると同時に、初めて同氏の著書を手にする読者にも、伊坂ワールドの奥深さを堪能できるのではないかと思う。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの小説は、巻末の参考文献が多く、興味のあることを突き詰めて書いていることが分かる。それを小説を通して冗談めかして伝えてくれるので、自分の知らない世界を知ることができて楽しい。日常でも、小説内のような知的な会話ができたらなぁ、とつい思ってしまう。ニーチェのツァラトゥストラは、東大総長など多くの知識人がよく引用しているので、読めたら読んでみたい。正直、中学生の頃に読んだマリアビートルなどの作品よりは、エンターテインメントとして、ストーリーに単調さを感じずにはいられなかった。しかし、アメンショーとロシアンブルなど登場人物が全員、かつて読んだ伊坂さんの作品に出てきた人と似た雰囲気を持っていて、たまに不思議で哲学的な会話を入れてくるところが彼にしか書けない良さなのだろう。ただ欲を言うならば、初期のグラスホッパーのような、エンターテインメント性だけでもアニメや漫画に負けない伊坂さんの新作を読みたいと願ってしまう。 | ||||
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「ツァラトゥストラ」を知らなければ、この作品の面白さは解らないのだろうな・・・と思います。 「あるキング」も「マクベス」が解らなければ、面白さを理解出来ないのと同じように思います。 (私は「ツァラトゥストラ」も「マクベス」知らないほど無知なので、この作品の面白さは中々理解出来ません) | ||||
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ペッパーズゴーストとは照明をつかってそこにいないはずの存在を幽霊のように映し出す舞台技法(作中にも話として登場)。 それが題材に見事に組み込まれている作品で面白い。 叙述トリックともまた違う世界観の生み出しは伊坂幸太郎先生らしさを存分に味わえます。出てくる登場人物のキャラクター性。特にネコジゴハンターなる二人の対比したやり取りはシリアスな中に笑いを引き入れて見事な格好良さを演出しています。 主人公の持つ他人の未来視と言える力もまたウイルスの感染を思わせる手法が使われていて「どうやって未来視をすればいいのか」と悩んでいく様も良い。さらに未来視のことを『先行上映』と呼ぶのもまた、このタイトルであるペッパーズゴーストに因んでいて冴える文章に舌を巻きます。 テンポも良く一気に読めるので伊坂幸太郎先生を知らない方にもお勧めです。 | ||||
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Audibleで聞きました。伊坂さんの作品は初めてです。レビューの評価が高いので期待していたのですが、「もうすぐ面白くなるかな?」「もうすぐ面白くなるかな?」と思いながら、最後まで面白さが分かりませんでした。冗長なストーリー展開。表面的な心象描写。状況が思い描けないアクション描写。未消化なまま意味不明に提示されるニーチェ。感情移入できない登場人物たち。そして何より、(これは作者の狙いなのかも知れませんが)全編を通して言葉遣いが中学生が書いた小説のようで、なかなか集中して聴くことができませんでした。ナレーションも、成美彪子とアメショーの声、時には壇先生の声も同じように聞こえ、誰が喋っているのか分からない場面がいくつかありました。恐らく、私とこの作家の相性が悪いのかも知れませんが、面白くはありませんでした。なぜこんなにレビュー評価が高いのか疑問です。 | ||||
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期待していたほどの盛り上がりはありませんでしたが、伊坂さんらしい登場人物の魅力が感じられました。最後はもう少し胸を躍らせるものがあるのかとワクワクしていたものの、想像を超えることはなく滑空していくところは残念でした。伊坂さんの小説が初めての方にはすすめられますが、伊坂さん好きにはすすめられません。スタートとラストにコントラストを求めていた私には肩透かしでした | ||||
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マリアビートルの再来を期待したが、それには遠く及ばなかった。 | ||||
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伊坂幸太郎は大好きですが、やはり本で読みたいです。 | ||||
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結末が気になって一気に読んでしまいました。 ネコジゴのロシアンブルは伊坂先生がモデルなのかな?と思いながら。 | ||||
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