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出版禁止 ろろるの村滞在記(いやしの村滞在記)
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出版禁止 ろろるの村滞在記(いやしの村滞在記)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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出版禁止シリーズを再読していたらおりよく新刊が販売されたので拝読。 簡単にあらすじを。 辛い思いをした人たちが集まり自給自足の生活を送る「いやしの村」は呪いの村だという噂が絶えず、真相を探るべく潜入を行う。洗脳や宗教と言った胡散臭さを想像しながら過ごすも、牧歌的な暮らしに噂はあくまで噂だったと確信していく。。。 「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない。」 このテーマの元、ルポや新聞記事、インタビューの程で物語は進行していき、客観的に描かれた事実の裏を読み解くのが本書の醍醐味。 そんな醍醐味を失わないためにも、未読の人はネタバレを検索したり、このレビューの続きを読んだりしないでください。 以下、ネタバレを含みます。そして、これは私個人の考察のためめちゃくちゃ外れている可能性があります。そういう読み方もあるかーって感じで捉えてください。 • 都築の目的 朔の死の理由を探るべくいやしの村に潜入した都築。しかしそれも表向きの目的で本当の目的は、自分の過去の殺人がいやしの村の中で暴露されていないか?であった。また万が一、暴露されていたとしても村や旦那が妄言を吐いていると記述して信憑性を薄めようとしていた。 • いやしの村の実態 呪いの力を信じる共同体。村人には恨む相手がおり、相手が死ぬことで自身が生まれ変わり村を卒業している。相手が死ぬのは呪いではなく、恨んでいる人を他の村人が殺しに行っている(交換殺人)。都築の滞在を心から歓迎していたのは「呪い」の生贄に必要な人材であるため。だから、彼が村をさるとみんな悲しいし、いると安心する。 • 100年に一度の儀式 儀式で生贄となったのは都築。彼はかつて青木朔を心から慕い、彼女のために殺人を犯していた。その殺人から今、村を訪れるまで全てが朔とその父による計画であった。儀式を通じて、朔と青木伊知郎は新たな村長となり、その後訪れる佐竹を迎えいれる。 今回はこれまでの出版禁止シリーズと比較して種明かしがかなり明快になった印象!アナグラムや文頭に隠されたメッセージや比喩で読者を欺いてきましたけど今回もとっておきのトリックが!読み始めた時に、本に必ずあるアレがないなーと違和感がありましたが、そういうことねと。。。 今回も最高の読書体験でした。ありがとうございました! | ||||
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出版禁止、第三弾ですねー。 いわゆる、いつもの「読み違えに導かれる」形式なんですが、なんていうか、前作、前々作よりもキレが今ひとつ。 第一作目はテーマが興味深く、グイグイ引き込まれ、夢中で三回読みました。デティールもよかったし、救いがないところが強烈でした。 第二作目も、もの悲しくも、「あー、やられた」感満載。 本作は、なんというか、テーマがベタで、確かに不気味さは凄いのですが、「無理無理」感というか、しつっこいというか・・・。騙されるというより、むしろ「なんか、変。書き間違いじゃない?」って、白けた目で読んでしまい、あまり引き込まれませんでした。 ただ、ある人物の「最期」が、すごく気持ち悪い。その方法が気持ち悪いのではなく、その人の様子と心境が、気持ち悪い。しばらく、ジワワ~ンとなっちゃいました。ただ、その人物がそこに至るまでの感情には共感できず、違和感を覚えたけど・・・。 今回、アナグラムはなかったと思いますよ。一生懸命やってみたけど・・・。 私の見落としかな。 | ||||
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