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エレジーは流れない
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エレジーは流れないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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『ドラえもん』の登場人物たちが高校生になったらこんな風になるのではないか。そう思わせるほど、どこにでもいるような、エネルギーだけは持て余すほど持っているおバカな男子高校生が主人公だ。まだ何者でもなく、将来の希望が見える訳でもない、何の取り柄もない普通の高校生。我々もそうだった。けれども、世の中に絶望するほど悲観的でもない。「何とかなるんじゃない?」と楽観的なのはいつの世も同じ。まるで、客足が減少して寂れる一方の、この餅湯町商店街のように。そんな寂れた町のアーケードに流れるのは、エレジー(哀歌:『湯の町エレジー』という名曲がある)ではなく、脳天気な「餅湯温泉のテーマ」である。 そんなのどかな商店街にもささいな事件は起きる。主人公の穂積怜には母親が二人もいるのに父親がいない。疑問に思ってはいるのだが、両方の母親との関係を悪くしたくないので聞くに聞けない。進路を考えなければならない高校2年生という時期と、自分の生い立ちをはっきりさせなくてはならなくなった主人公の周りで、怪しげな事件が続く。ミステリーと言えるような言えないような。ぬるい餅湯温泉のお湯のような、ゆるーいミステリー?なのだろう。 | ||||
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さびれた温泉街の高校生が主人公。 ちょっと不思議な友人と、自分の家庭環境。 小さな町ならではの人間関係の中で、うざさも感じるであろうが愛されている。 三浦しをんの作品らしく、難しい言葉や突飛な仕掛けを使うわけではなくある意味平凡な展開なのに、それなのに終わりまで一気に読ませる。 作家としてのベースの能力の高さを感じる。 若者の人生は期待にあふれている。 閉塞感あふれている温泉街から若者たちが旅立って行ったときにどう成長していくのか先を見たくなる。 | ||||
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