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硝子の塔の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
硝子の塔の殺人
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)

硝子の塔の殺人の評価: 3.60/5点 レビュー 191件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全191件 161~180 9/10ページ
No.31:
(4pt)

新本格ここに完結

ミステリ中毒の男が建てた、奇怪な硝子細工の塔で起こる連続殺人事件。しかも、どれも不可能めいた密室殺人だというのだから面白くないわけがない。犯人?の回想から始まる物語は倒叙を予感させるが、しっかりと本格探偵小説のやり方で進行していく。すなわち、殺人が起き、検屍があり、登場人物たちが次々に疑われるという一連が、作者の膨大なミステリの知識で執拗に肉付けされながら進んでいくのだ。
 現実では到底実現不可能な大建築のなかで殺人が起き、結末に驚愕不可避の大トリックが炸裂する、その一連の流れがきわめてフェアプレイでしかも読者にこれでもかと挑戦してくる、というのが新本格の面白いところだが、この『硝子の塔』もそれを新本格派の重鎮である綾辻ばりにやってのける。帯の売り文句は決して大げさではない。これまでの島田以来の新本格派の作品がこの一冊のためにあったのではないかとさえ思える気魄を持っている。まさに僕はこの硝子細工の大伽藍で起こる殺人事件に新本格派の完結を見たように思える。
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No.30:
(4pt)

ミステリー談義も楽しい

クローズドサークルものの本格ミステリーですが、冒頭は倒叙ミステリー風で始まる。
この組み合わせはあまり相性が良くないのではと思いましたが、読み進めていくとしっかりとした犯人捜しのミステリーとなります。
物語の設定はもとより、密室、暗号、ダイイングメッセージ等とにかく本格ミステリーの要素がてんこ盛りです。更には「あれ」も2回も登場し、ボリュームもサービスも満点のミステリーでした。
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No.29:
(1pt)

帯の存在意義と大人の世界

帯とTwitterの煽りで購入
読み易く、言い回しや文章がとても優しくてすんなり読了。
ただ、帯の煽りが読了後、なぜ著名な方々が褒めているのに「?」となりました。
内容は、新本格の形式をミルクボーイさんの漫才の形式で模倣した感じ、もちろん劣化した感じで。本文でも、言い訳みたいなことが書いてあり、びっくりしました。
あと、気になったのは、作者の方が、本文で他の本のネタバレをされているのがいただけないなぁーと。
後半、まんまネタバレされてるミステリの本が出てくる推理小説って、初で、びっくりしました、これは、ダメだよ。
帯にコメント書いている方々、ホント本人が書いたのか?大人の事情なのか?本作よりミステリ。
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No.28:
(2pt)

ハードル上げすぎ

「(新本格のジャンルで)これを超える作品は現れないだろう」という旨の煽り文句に釣られて買ってしまったが、、

実際読んでみると、いくつか大きなPlot twistはあり少し驚かされるが、上がりきったハードルを超えてくるものではとてもなかった

文章はよくあるラノベといった感じで読みやすい(けど、本当はもっと堅い本格ミステリを期待してたのに…

久しぶりに本を読んだので、リハビリには良かったかもしれない
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No.27:
(4pt)

「メタミステリー」は「メタ」であって、「本格」にはなれない

面白いか、面白くないかと聞かれたら、「面白い」と答えます。理由は端的に言うと「ちょうど良い」から。
分かりやすい登場人物の名前、ちょうど良い話のテンポ、まあまあなメタミステリー感、絶妙なトリックのレベル、最後のどんでん返し。その全てが易しくなく、難しくもない、読者に受け入れられるちょうど良い塩梅です。

強いて言えば、この作品の肝は「メタミステリー」にありますが、「メタ」はあくまで「メタ」だと思います。「メタミステリー」だからこそできる設定にかなり依存したトリックは、本格ミステリーでは使えません。

新本格派を名乗るのであれば、この作品は絶賛のものではないでしょう。本格ミステリーであれば、設定は設定の域を超えず、設定を活かした中身で勝負すべきなはずです。
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No.26:
(5pt)

安心感のある作者さん

ここ数ヶ月で著作を読み漁っている作者さんです。
ミステリは読むけど造詣が深いわけでもなく本格とか本格じゃないとかはさっぱりわからないのですが、
この作者さんの作風はとても好きです。
ミステリで好きといえるほど読んだのはクリスティくらいですが、どこか通じる安心感のようなものが
あります。
作中に出て来る書名をみて他の本を読みたくなるのも、クリスティみたいですね。
(クリスティのおかげで「ゼンダ城の虜」や「テニスン詩集」を読んだクチです)
ネタバレしないように、感想としては、面白かった、とだけ・・・。
ただ、Kindle本で読みましたが、何種類かあるというカバーを見れないのはちょっと残念でした。
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No.25:
(5pt)

新本格ってそんなに昔だったんだー とあらためて認識・感慨に浸る

まさに突っ込みどころ満載&読む楽しさに溢れる痛快作。傑作ミステリーと単純に呼ぶのはどうかと思うけれど綺羅星のごとき圧倒的傑作ミステリーに対するリスペクトに同感し感慨に浸るという愉しみが得られることは間違いない。読んでて嫌にならない気持ちの良い作品であることも素晴らしい!
昨今の嫌ミスとか、それは意外性じゃなくてただの駄作としか呼べない多数のと比べればなんと美しいことか。
その意味では新時代の新・新本格なのでしょう。パチパチパチ。
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No.24:
(5pt)

愛をこめて花束を

これは面白いと面白います。はっきり言って傑作でしょう。なぜならば構成と伏線がよくて結末が面白いですから。作者のミステリーへの、とくに、綾辻作品への思いが伝わりますよね。綾辻行人が好きな人は読みましょう。そして、批判しましょう。
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No.23:
(4pt)

帯が誇大。中身は面白い。

紹介帯が誇大賞賛で残念。そこまで期待しなければ、割と面白い作品なのではないだろうか。
ストーリーはだらだらせずテンポがいいので読みやすい。
キャラは数は多いが濃度は低い。メインの2、3人の性格や過去が描かれているだけ。なのであまり思い入れができない。
トリックは簡単なような難しいような。作中にもあるように過去の名作を模した手法なので簡単と言えば簡単だが、踊る人形などオリジナルを知らない読者だと分かりにくくて難しい。
話の展開は二転三転型。三転目になるとラノベの雰囲気になってきて少し残念。エピローグは悪くは無いが、筆力のある書き手だともっと余韻が残るシーンになるんだろうなと感じた。
総じて、そこまで悪くは無い作品。また読んでもいいかなと上から目線にさせてくれるミステリだった。
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No.22:
(1pt)

続編が出ても絶対読まない

動機が弱い。
それにもまして、『名探偵』だと名乗る女性のキャラクターがものすごく鼻につく。
もう二度と読みたくない。
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No.21:
(4pt)

個人的には「ど真ん中のストライク」です

先人のみなさまがおっしゃるとおりひじょうに「好き嫌い」「嗜好」が分かれる作品かと思います。新本格派の弱点としてありとあらゆる偶然をこれでもか!と積み重ねてしまい、登場人物も不自然で感情移入ができにくいという点では「王道」です。

ミステリーのストーリーを書くのはそれこそ野暮で無粋でしょうからそこには触れませんが、ひじょうにフェアな作品だと思います。すべて記述されている決め事で進行していきますし、複数回の大ドンデン返しについてもけして「そうは書いていなかったからいいでしょう?」ではなく「伏線とヒントはめじろ押しですよね。」という見かけは変化球に見えますが、実は直球勝負でした。いろいろな意味で「交錯」していきますので読み逃しなきようご注意ください。
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No.20:
(5pt)

懐かしさを感じながら、一気に読めた

すごく久しぶりにミステリ小説を読んだけど、一気に読めました。読者への挑戦は全く駄目だっけど、昔読んだミステリ小説を思い出しながら、歴史を一つ一つ噛み締めて読めました。意図する所ではないのかもしれ無いけど、ある種のノスタルジーに浸れながら読める作品でした。
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No.19:
(1pt)

引き込まれない

メル○○で購入。全く引き込まれない。現在49ページですが何も面白く無いし続きも気にならない。読み進めようという気になれない。どんでん返しとかあるのは分かっているのですが序盤がつまらな過ぎて苦痛。
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No.18:
(5pt)

狂気的な美しさ

生命科学とミステリーとヒトの思考の絡みが美しく、バイオロジーとミステリー好きは鳥肌を立てずにはいられない。
人はどこかでセーブをしながら社会に生きていくが、それを外した思考と生き方をする人物に恐怖もありながら嫉妬を覚えた
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No.17:
(3pt)

帯が誇大気味

私のミステリの楽しみ方として、まず自分なりに推理してアレコレ伏線を考えながら読み進めます。
そして終盤に近づくにつれ自分の考えが覆され、作者に騙される感覚が好きなのですが、この作品ではそれを味わうことはできませんでした。

真犯人はこの人だろうなーという普段なら90%以上当たらない私の考えが的中してしまい「あ、やっぱりそうなのね」という感じで終わってしまいました。
終盤、残りページ数が結構余っている状態で真犯人が判明したので、もしかしたら最後の1行で大どんでん返しがあるかもと思って最後まで期待しましたが、それもありませんでした。

帯の島田荘司のコメントで、今後このフィールドからこれを超える作品は出ないとありましたが、おそらくまだまだ出てくると思います。
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No.16:
(2pt)

なぜ高評価?

Kindle版で読了。ミステリオタクではありませんので、話中ではホームズとポワロ、作者ではクイーン、クリスティぐらいしかピンとこなかった者です。たくさんのミステリへのリスペクトが散りばめられているのはわかりますが、小説としてはどうなんでしょう。登場人物のキャラがぼんやりしていて、背景もよくわからず。何より文章にリズムとテンポが欠けているせいか、ぐいっと引き込まれる感じがありませんでした。同じ医者の書くミステリなら海堂尊のほうが好みです。話は荒唐無稽であっても、テンポがよく、何より「読ませる力」があると思います。ふつうは一気に読む私が、このミステリを読み終えるのに何回も中断しました。世界に入り込めないのは、やはりキャラに魅力がないから。文章も同じ言葉の繰り返しが多く辟易しました(「あごを引く」とか「目をしばたたく」とか)。プロなら、同じ描写を数十種類の言葉で言い換えてほしい。
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No.15:
(3pt)

途中までは大変おもしろかったのですが

SNSで大変評判になっていたので久しぶりに推理小説を購入。今時の小説の文体はこんな軽い調子なのだろうかと気になりつつも、内容は途中まではぐいぐい引き込まれるたのですが、いかんせん…ラストが予想通りで、あくまでもライトノベルというくくりなのかなと感じてしまいました。
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No.14:
(5pt)

一気に読みました

ネットでコロナ情報を探していて、知念先生を知りました。大雨とマンボウでお出かけできないので一気読みしました、、面白かったです
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No.13:
(5pt)

マニア心をくすぐる素晴らしいパスティーシュ

一日で読了。
個性的な登場人物たちと「自称」名探偵がクローズド・サークルで連続殺人劇に巻き込まれるという、この40年お馴染みの新本格ミステリを踏襲した物語設定。
もはや出尽くした感のある本格ミステリの手法だが、あえて過去の手法を取り扱いながらも洗練された入れ子構造に仕立て上げたところが素晴らしい。
物語の途中でたびたび偉大なるミステリの歴史が数多の名作とともに語られるのが、なんとも心憎い。

知念氏と私は共通点が多い。同年代で、同じ内科医で、ミステリフリークである。今作中で言及された名作の9割は私も既読であり、普段ミステリ談義をする相手がない身としては今回の読書体験が身悶えするほど嬉しく感じた。後期クイーン的問題の解決論など垂涎のネタであるし、ダネイとリーの歴史的茶番ネタは昔それにワクワクした記憶が呼び覚まされた。
ただ、今作はミステリマニア向けのいわばパスティーシュなので、知念氏の従来作品ほどには一般的な高評価は得ないのではないだろうか?直近で読んだ「兇人邸の殺人(今村昌弘)」や「invert 城塚翡翠倒叙集(相沢沙呼)」の方がミステリランキングとしては上に行く気がする。

(ネタバレ含む)
多くの名作が引用された本作ではあるが、構造的に相似形となるM.Y.作「〇〇の〇女」はさすがに言及されなかった。M.Y.の他作品については重要な場所で引用されていたので意識しなかったはずはないのだが、あの作品に言及したら顛末が読めてしまうしなぁ…。
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No.12:
(5pt)

面白い!読まなきゃ勿体ない

島田荘司や綾辻行人をリアルタイムで
新刊が出る度に読んでいた者としては
それに憧れて作家になった人が書く
オマージュ的な作品には感慨深いものが
有ります。

作中の探偵の名前は
「ブルームーン探偵社」から取ったのかな
とか妄想しながら読むのも色々楽しい。
推理小説のテーマパークとは言い得て妙。

あまり新本格の作者達を褒めていると
なんだかくすぐったい感じもします。
やり過ぎると嫌味かも。

島田荘司の帯の惹句も
「これ以上私達を玩具にしないでね」
とも読めます。

ストーリー展開は私の期待していたものと
違いましたが。
(私自身は最後に全員が再登場して、
ほら君。騙された!みたいなのが好き)
【個人の感想です】

作中で本筋とは関係ありませんが
ブルーレイディスクが
Blue-rayと表記されており作者に意図を
お尋ねしたのですがお忙しいのか
回答はありませんでした。
【Blu-rayが正しい商品名のはず】

「今年は館祭りだ!」と
誰かが言ってましたが、まさにそんな感じ。

初出がAppleのeBookと知って
「時代は変わったな」と思いました。

こんな面白い本。読まなきゃ勿体ない。
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