■スポンサードリンク


硝子の塔の殺人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人の評価: 3.58/5点 レビュー 183件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全183件 161~180 9/10ページ
No.23:
(4pt)

帯が誇大。中身は面白い。

紹介帯が誇大賞賛で残念。そこまで期待しなければ、割と面白い作品なのではないだろうか。
ストーリーはだらだらせずテンポがいいので読みやすい。
キャラは数は多いが濃度は低い。メインの2、3人の性格や過去が描かれているだけ。なのであまり思い入れができない。
トリックは簡単なような難しいような。作中にもあるように過去の名作を模した手法なので簡単と言えば簡単だが、踊る人形などオリジナルを知らない読者だと分かりにくくて難しい。
話の展開は二転三転型。三転目になるとラノベの雰囲気になってきて少し残念。エピローグは悪くは無いが、筆力のある書き手だともっと余韻が残るシーンになるんだろうなと感じた。
総じて、そこまで悪くは無い作品。また読んでもいいかなと上から目線にさせてくれるミステリだった。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.22:
(1pt)

続編が出ても絶対読まない

動機が弱い。
それにもまして、『名探偵』だと名乗る女性のキャラクターがものすごく鼻につく。
もう二度と読みたくない。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.21:
(4pt)

個人的には「ど真ん中のストライク」です

先人のみなさまがおっしゃるとおりひじょうに「好き嫌い」「嗜好」が分かれる作品かと思います。新本格派の弱点としてありとあらゆる偶然をこれでもか!と積み重ねてしまい、登場人物も不自然で感情移入ができにくいという点では「王道」です。

ミステリーのストーリーを書くのはそれこそ野暮で無粋でしょうからそこには触れませんが、ひじょうにフェアな作品だと思います。すべて記述されている決め事で進行していきますし、複数回の大ドンデン返しについてもけして「そうは書いていなかったからいいでしょう?」ではなく「伏線とヒントはめじろ押しですよね。」という見かけは変化球に見えますが、実は直球勝負でした。いろいろな意味で「交錯」していきますので読み逃しなきようご注意ください。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.20:
(5pt)

懐かしさを感じながら、一気に読めた

すごく久しぶりにミステリ小説を読んだけど、一気に読めました。読者への挑戦は全く駄目だっけど、昔読んだミステリ小説を思い出しながら、歴史を一つ一つ噛み締めて読めました。意図する所ではないのかもしれ無いけど、ある種のノスタルジーに浸れながら読める作品でした。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.19:
(1pt)

引き込まれない

メル○○で購入。全く引き込まれない。現在49ページですが何も面白く無いし続きも気にならない。読み進めようという気になれない。どんでん返しとかあるのは分かっているのですが序盤がつまらな過ぎて苦痛。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.18:
(5pt)

狂気的な美しさ

生命科学とミステリーとヒトの思考の絡みが美しく、バイオロジーとミステリー好きは鳥肌を立てずにはいられない。
人はどこかでセーブをしながら社会に生きていくが、それを外した思考と生き方をする人物に恐怖もありながら嫉妬を覚えた
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.17:
(3pt)

帯が誇大気味

私のミステリの楽しみ方として、まず自分なりに推理してアレコレ伏線を考えながら読み進めます。
そして終盤に近づくにつれ自分の考えが覆され、作者に騙される感覚が好きなのですが、この作品ではそれを味わうことはできませんでした。

真犯人はこの人だろうなーという普段なら90%以上当たらない私の考えが的中してしまい「あ、やっぱりそうなのね」という感じで終わってしまいました。
終盤、残りページ数が結構余っている状態で真犯人が判明したので、もしかしたら最後の1行で大どんでん返しがあるかもと思って最後まで期待しましたが、それもありませんでした。

帯の島田荘司のコメントで、今後このフィールドからこれを超える作品は出ないとありましたが、おそらくまだまだ出てくると思います。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.16:
(2pt)

なぜ高評価?

Kindle版で読了。ミステリオタクではありませんので、話中ではホームズとポワロ、作者ではクイーン、クリスティぐらいしかピンとこなかった者です。たくさんのミステリへのリスペクトが散りばめられているのはわかりますが、小説としてはどうなんでしょう。登場人物のキャラがぼんやりしていて、背景もよくわからず。何より文章にリズムとテンポが欠けているせいか、ぐいっと引き込まれる感じがありませんでした。同じ医者の書くミステリなら海堂尊のほうが好みです。話は荒唐無稽であっても、テンポがよく、何より「読ませる力」があると思います。ふつうは一気に読む私が、このミステリを読み終えるのに何回も中断しました。世界に入り込めないのは、やはりキャラに魅力がないから。文章も同じ言葉の繰り返しが多く辟易しました(「あごを引く」とか「目をしばたたく」とか)。プロなら、同じ描写を数十種類の言葉で言い換えてほしい。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.15:
(5pt)

一気に読みました

ネットでコロナ情報を探していて、知念先生を知りました。大雨とマンボウでお出かけできないので一気読みしました、、面白かったです
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.14:
(3pt)

途中までは大変おもしろかったのですが

SNSで大変評判になっていたので久しぶりに推理小説を購入。今時の小説の文体はこんな軽い調子なのだろうかと気になりつつも、内容は途中まではぐいぐい引き込まれるたのですが、いかんせん…ラストが予想通りで、あくまでもライトノベルというくくりなのかなと感じてしまいました。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.13:
(5pt)

マニア心をくすぐる素晴らしいパスティーシュ

一日で読了。
個性的な登場人物たちと「自称」名探偵がクローズド・サークルで連続殺人劇に巻き込まれるという、この40年お馴染みの新本格ミステリを踏襲した物語設定。
もはや出尽くした感のある本格ミステリの手法だが、あえて過去の手法を取り扱いながらも洗練された入れ子構造に仕立て上げたところが素晴らしい。
物語の途中でたびたび偉大なるミステリの歴史が数多の名作とともに語られるのが、なんとも心憎い。

知念氏と私は共通点が多い。同年代で、同じ内科医で、ミステリフリークである。今作中で言及された名作の9割は私も既読であり、普段ミステリ談義をする相手がない身としては今回の読書体験が身悶えするほど嬉しく感じた。後期クイーン的問題の解決論など垂涎のネタであるし、ダネイとリーの歴史的茶番ネタは昔それにワクワクした記憶が呼び覚まされた。
ただ、今作はミステリマニア向けのいわばパスティーシュなので、知念氏の従来作品ほどには一般的な高評価は得ないのではないだろうか?直近で読んだ「兇人邸の殺人(今村昌弘)」や「invert 城塚翡翠倒叙集(相沢沙呼)」の方がミステリランキングとしては上に行く気がする。

(ネタバレ含む)
多くの名作が引用された本作ではあるが、構造的に相似形となるM.Y.作「〇〇の〇女」はさすがに言及されなかった。M.Y.の他作品については重要な場所で引用されていたので意識しなかったはずはないのだが、あの作品に言及したら顛末が読めてしまうしなぁ…。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.12:
(5pt)

面白い!読まなきゃ勿体ない

島田荘司や綾辻行人をリアルタイムで
新刊が出る度に読んでいた者としては
それに憧れて作家になった人が書く
オマージュ的な作品には感慨深いものが
有ります。

作中の探偵の名前は
「ブルームーン探偵社」から取ったのかな
とか妄想しながら読むのも色々楽しい。
推理小説のテーマパークとは言い得て妙。

あまり新本格の作者達を褒めていると
なんだかくすぐったい感じもします。
やり過ぎると嫌味かも。

島田荘司の帯の惹句も
「これ以上私達を玩具にしないでね」
とも読めます。

ストーリー展開は私の期待していたものと
違いましたが。
(私自身は最後に全員が再登場して、
ほら君。騙された!みたいなのが好き)
【個人の感想です】

作中で本筋とは関係ありませんが
ブルーレイディスクが
Blue-rayと表記されており作者に意図を
お尋ねしたのですがお忙しいのか
回答はありませんでした。
【Blu-rayが正しい商品名のはず】

「今年は館祭りだ!」と
誰かが言ってましたが、まさにそんな感じ。

初出がAppleのeBookと知って
「時代は変わったな」と思いました。

こんな面白い本。読まなきゃ勿体ない。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.11:
(5pt)

ミステリ中毒必読の書

まあ、のっけから登場人物たちによってミステリ作品の蘊蓄が機関銃のように披露されます。一部の(いやかなりのかな?)読者はまず面食らってしまいます。事件はまず主人公である一条遊馬による完全犯罪を目論んだ密室殺人から始まるのですが、その後遊馬の預り知らないところで次々に密室殺人が起ります。これにミステリ中毒の自称"名探偵"碧月夜が挑むというのが流れなのですが、物語は一転、二転を繰り返します。

 この作品、自身が本格そして傑作ミステリでありながら、本格ミステリ、なかんずく密室殺人ものをカリカチュアライズしたパロディとしての側面も持っています。こういった方面にあまり関心のない方にとっては途中でいやになってしまう可能性もあるのですが、少しでも関心のある方々にとっては思わずニヤリとしてしまう場面の連続です。そしてそういう面とは離れて、最後のどんでん返しは(多少無理があるにせよ)見事な密室の謎解きになっています。ところが、この謎解き自体が一部の本格ミステリのパロディともとれる性格のもので、つまりグルグルと絡み合いながら物語が進行していく訳です。一部のミステリファンにはたまらない一冊なのではないでしょうか(ただしユーモアを解することが条件ですが...)。ミステリファンなら是非手に取っていただきたい一冊です。

 ところで蛇足なのですが、この本の奥付には8月10日初版発行となっています。この書評を書いているのは11日なのですが、すでにかなりの方々が書評を寄せられています。実際わたしも新聞の広告で評判を見て購入したのですから、その前に出版されていなければおかしいです。こうした出版界の裏事情もミステリといえばミステリですね(笑)。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.10:
(2pt)

努力は買いますが… 量と値段を考えると…

2000円、500ページ、せっかくいい設定を作り出したのに、終盤で作者自身がみごとにぶっ壊しています…残念。
あえて大きくひっくり返すのであれば、皆が納得できる相応のビックリを出さないとがっかりです。
二重構造について読んでいて中盤から気付いてしまうようでは、あの長い物語を最後まで引っ張ることは難しいですね。(終盤は苦笑しながらの確認作業になってました…)
まあそれでもあれだけのストーリーを書き上げた努力は買いますが、過去の偉人たちの帯の惹句がハードルを上げ過ぎたために、読後の腰砕け感半端ないです。

迷っている方がた、文庫まで待つことをお勧めします。(それでも1000円オーバーでしょうけど)
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.9:
(5pt)

一度読んで終わりじゃなくて何回も読みたい

読み始めたプロローグあたりからなんとなく硝子の塔の人物になった気持ちで読み進めて行けます。自分だったら人がこれは毒と言って信じるだろうか。そんなことを考えてながら読みました。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.8:
(3pt)

帯が誇大表現。読みやすいがスッキリはしない

作者の本は、どれも文章が読みやすくスラスラ読めるのが好きで購入してます。

この作品は、帯がハードルを上げ過ぎた感じがします。

特にトリックもビックリするようなものでもなく…
肝心の殺人動機も腑に落ちないです。
更に、ラスト部分の主人公が犯人に対する思い?感情?みたいなものには共感が全くできません。
たった3日一緒にいただけで、そんな風になる??最後の届いた手紙も、普通の人なら嫌悪感で嫌な気分になると思うけど。

2000円ほど払って買ったけど、そのぶんの価値は申し訳ないけど、ないです。
価値としては1000円くらいかなー…

結局のところ、やはりこの作者の作品では医療ものミステリー系(天久鷹央など)がおもしろいなと、個人的には思いました。次作の医療ミステリーがおもしろい事に期待してます。普通の殺人事件系はなんか腑に落ちないところが随所にあるパターンが多いので特にオススメ!みたいな本はありません‥。今後に期待してます。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.7:
(2pt)

ワイダニットを軽く考えすぎです。

語り手の名前と「コスプレ女探偵」が登場した段階で、作品中に作者名が出てくるY・Mの数年前のヒット作が強く連想されてしまうわけですが、「まさか、そんなことは……」と思っていたら、その「まさか」に近い展開でした。
 個人的に一番気になったのは、やはりというか、当然というか、作者が作中で懸命に言い訳をしている「動機(ワイダニット)」です。エキセントリックを軽く越え出てしまうような「端的な異常者」を犯人に設定してしまうと、ほぼ「何でもあり」になってしまうわけで、そこには論理も理解もありません。不気味さや恐怖が論理によって「ほぼ解消」され、理解を得ることで「本格」と呼ばれるミステリが成立するわけですが、トリックがいかに優れていようとも、動機が貧弱で納得できないとしたら、ホラーならばともかく「本格」ものとしては失敗でしょう。

 大げさすぎる「帯」のキャッチフレーズがなければ☆3でもよかったのですが、半端ない期待を抱いて購入したので、読後は☆2でも高すぎるのではと思ってしまいました。綾辻行人のコメントのみに絞った方がよかったのではないでしょうか。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.6:
(5pt)

素晴らしい爽快感

犯人視点のありきたりな小説かと思いきや予想を裏切り続けてくれる傑作。
真犯人に対して徐々に違和感とヘイトが溜まっていき最後にネタばらしする流れは見事。
主人公に共感していれば間違いない。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.5:
(4pt)

新本格の「到達点」であり、同時に「墓碑銘」

冒頭部分を読んだ時、これはよくある叙述トリックかな、と思ったのだが外れた。
青くさいミステリマニア同士の会話と、既視感のある展開が、「この小説、本当に大丈夫なのかな?」と不安にさせるが、それも全て作者の計算のうち。だいたい新本格の始祖である『十角館の殺人』だって、最初読んだときはその印象が強かったんだから。ミステリに詳しい人ほど楽しめると思う。

島田荘司の唱える本格の黄金律循環コードを弾きながら、その上に前衛ジャズのインプロビゼーションを繰り広げた印象。新本格版『虚無への供物』を狙っていて、意図と意気込みは買えるのだが、流石にプロットに無理があって、技術が追いついていない感じを受けた。

帯の推薦者が書いているように、この作品は確かに新本格の「到達点」であり、同時に「墓碑銘」でもあるかと思う。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X
No.4:
(4pt)

空中三回転ひねり

な作品だと思う。

ネタバレになるので詳しく書かないが、本格ミステリ?→メタミステリ→本格ミステリとアクロバットな作品を読んだという感じ。

クローズドサークルものとしては確かに新しい試みではある。探偵がやたらとミステリマニアだったり、推理からすぐ脱線するのが気になったがそれすらも伏線なのには恐れ入る。

ただし万人に支持される内容ではない。評価は割れるだろう。あと国内や海外のミステリーをある程度読破してないと面白さは半減するかもしれない。

門前典之の屍の命題がお気に入りの私にはいまいちな部分もあったが、ここまで複雑なプロットを考えて小説にする力業に尊敬の気持ちを込めて星四つとする。
硝子の塔の殺人Amazon書評・レビュー:硝子の塔の殺人より
440853787X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!