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非弁護人
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非弁護人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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いやー、今回も月村了衛作品最高に面白かった!前回読んだのは半暮刻なので時系列とはチグハグしてしまっているが、変わらず読ませるストーリーで昼休憩、通勤での電車など貪るように読んでしまった。 直近読んだ月村作品は、振り込め詐欺やホス狂いなど時代を反映した作品が多く全容がわからない事件なので彼の作品が想像含めだが理解の補助線の役割を果たしてくれる。一部を切り取った情報でしかないニュースを見ても、背景ではこういうことが起こっていたのかな、と推察させてくれる。 海外を拠点にした振り込め詐欺事件が最近多いが、異国にいる日本人はどういう経路を辿り異国にいるのか、とか実際は犯罪に携わる実行役はもっと多かったのではないか、と疑ってしまう。しかし実際のところはわからない、私も社会のマイノリティに気にも留めない人間だから、人数が減ってもわからないし、減った人を探す人もいないのだろう。身寄りも社会とのつながりもない、いてもいなくてもわからないようなマイノリティだから。 | ||||
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リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル)様で購入させて頂きましたが、 他の方が書いてるレビューの通り、良いを購入したのに、カバーが1cm程破けてましたし、ヨレが結構多めでした。 記載してる商品状態は信用できません。 発送が早かったのは良かったですが… | ||||
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最近、説教くさいなあという印象。 日本人はマイノリティに極めて冷淡だというけど、積極的な加害というのはほぼないんだよね。 欧米だとコロナの件で、露骨な中国人への暴力や排斥が発生したり、アメリカだと黒人が警察に銃殺されたり日常茶飯事だけど、日本人は無関心だけど積極的な加害は非常に少ない。 無関心じゃダメだろっていうけど、積極的に加害するより随分ましよな。 | ||||
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前半は少々間延びした感が否めないが、中盤以降は一気読みになる程、作品の世界に引き込まれました。この手の本は、終盤の一番盛り上がる箇所を過ぎると、呆気ない終わり方をするものが多く、読了後は消化不良になることが多いが、この本は最後まで楽しく読めました。 主役ではないが、蜂野の働きが格好いい! | ||||
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月村了衛さんの作品は数作しか読んでいませんが、だいたいの作品がおもしろいです。 裁判パートの専門的な用語みたいなのはよくわかりませんでしたが、最後には悪を倒せたので満足です。 ページ数的に「これもしかして大ボス倒さずに終わる感じのやつか?」と思ったけど、綺麗に終わってくれました。 総評 よかった。次作にも期待。 | ||||
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後半部分はページをめくる指が止まらない状況でした。「週刊アサヒ芸能」の連載作品です。「週刊アサヒ芸能」の個性ともいえるヤクザ組織を描きながら、「ヤクザ喰い」という珍しいテーマを設定して展開するストーリーの妙を存分に楽しみました。 連載作品の在りがちなことですが、後半につないでいく過程で少し中だるみが見られましたが、犯人像が明確になり、法廷でのやり取りのスリリングな展開が心地よく感じられました。月村了衛の筆力の確かさが、今回も全編で感じられるから小説でした。 映画のワンシーンを眺めているような、文章から映像が飛び出してくるような見事な描写力でした。力のある作家の証明のような作品です。映画にしても良いようなストーリーですが、犯人が仕掛けたあるシーンの残虐性が映画化する場合の弊害になるのではと思っています。小説の世界ですが、現実の問題を提起しそうですから。 非弁護人の活動の制約がまた展開に別の変化を与えています。 法廷での駆け引きの妙も描かれています。背景にある弁護の組み立ての面白さなど、非弁護人ならではの人使いなど、これまでの法廷モノとは異質の面白さが詰まっていました。 一気呵成に読みながら、ある種の爽快感も漂ってきた作品でした。 | ||||
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初期の楡周平のような作風 主人公が非弁護人になってしまった過程がいまいち 真の極悪人が出てくるが愛犬家殺人事件、北九州と重なるリアリティがいい 中だるみ感がちょっとあったがテンポはいいので上下巻になってもグロ描写連発してでも他の犯行も明るみにして欲しかった 続編が出てら是非、読みたい | ||||
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主人公と組織の上部にあるヤクザたちとの関係やジェットコースター的な話の展開は、同じ著者の「欺す衆生」を連想させられた。しかしこの「非弁護人」は完成度において「欺す衆生」をはるかに超える傑作であると言えよう。 著者の作品を読んでいると時にケレン味が強過ぎると感じることがある。だが読み進めるうちにテレビドラマや漫画にも通じるその通俗性こそが彼の持ち味であり、売り物であることに気付く。本作も例外ではない。 結末部分も実に巧みで、読み終えた後、宗光、篠田、そして蜂野が登場する続編を待ち望む気持ちになったし、登場人物のキャラの強さは映画化にも最高だろう。映画化が実現した折には蜷川役は是非、藤原竜也に演じてほしいと先走ったことを考えたりもした。 | ||||
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実刑を伴う前科があると司法試験を合格していても弁護士として活動できず、「非弁護人」として裏社会で暗躍する元特捜検事・宗光彬がヤクザと共にある事件を追いかける。 裏社会の住人から高額の報酬と引き換えに大変な仕事を請け負う生き方を選ばざるを得なくなった宗光の戦いは読み応えがあった。 特に法廷での検察との駆け引きや、自分の命を賭けた交渉は手に汗握った。 「法律を犯していない限り、たとえ悪人であっても善人と変わらぬ罪なき衆生」と、法律を盾に苦肉の策でとった法廷戦略は驚くべき者だった。 ただ、元ヤクザを食い物にしたという理由から付いた「ヤクザ喰い」という名称に違和感を感じた。今回の犯人は、外国人や借金を抱えた者などの社会的弱者を喰らい尽くしており、ヤクザだけに恨みをもっているわけではない。 また、遠山連合の久住が宗光に協力するのは昔世話になった親分の件があるから分かるが、千満組の楯岡が協力する必然性が弱く感じた。 千満組の楯岡とは、宗光が検事をやめるきっかけとなった事件でも繋がりがありそうなので、その事件の続編も読んでみたい。 | ||||
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元検事であるが権力にはめられたことにより有罪となり、弁護しにもなれず非弁護人として弁護士のようなアドバイスを送る主人公。 裏社会との関わりなど、導入からヤクザの落ちこぼれを食い物にしている人物に気づくあたりは物語に惹きこまれる。 ただ犯人が分かってからは、現実離れした数々の行動で段々違和感強まってしまう。 マイノリティや社会からはみ出た人達を登場させるくだりは著者らしい着眼点ではあるものの、結局そこに引きずられ過ぎたのか、突飛な展開すぎて絵空事になっていくにはもったいない。 法廷シーンはさすがだが、犯人も結局どんな人物なのかイマイチ伝わらず。 前半は面白いのに、後半いじり過ぎ。 | ||||
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月村さんの小説は、ガンルージュのようなライトな作品から、機龍警察や東京輪舞のような重めの作品と振り幅が大きい。「非弁護人」は、その中でもミディアムボディな位置づけと感じました。最近歳のせいか集中力が衰えた私ですが一日で読んでしまいました。 法のインとアウトの境界線上に立つ主人公が、パレスチナ人の少年の依頼を受け、仇敵弁護士やヤクザ勢力と共闘する展開にしびれます。 本作品で反社勢力に借りを作ってしまった主人公。是非ともその借りを清算できるような続編を期待します。 | ||||
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まさにエンタメ系です。状況設定(よくあるパターン)、登場人物(背景も人物像もなし)が唐突すぎて標題からくる不気味さも、サスペンスも感じられず。エンタメとしては面白かったです。 | ||||
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機龍警察の新刊も読みたいですが、このような単発の作品が本当に面白いです | ||||
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医学界で医師免許を持たないブラックジャックと同様に法曹界で資格を剥奪された主人公は、パキスタン人の少年からわずか2千円程度の依頼金で事件にのめり込む。その奥に潜む大きな闇にはまだ気づかずに、ではあるが。 まさにコミック的な展開で「すべての動員をいとも簡単に提供してくれる東西の巨大反社組織」「名刺すら出さないのに都合よく情報提供してくれる隣人や関係者」「わかりやすい権力者たち」「完璧な悪役」など著者の意のままに登場人物は操られてゆく。 最後は法廷劇になるのだが主人公の心象的な深みが感じられなかったこととサイコパスの犯人の人物像の陰影が薄かった印象が否めなかった。 | ||||
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裏社会とつながりを持ち、裁判でコンサルタント的活動を行う元特捜検事。 今は弁護士である検察庁の元同僚と組んで、元ヤクザや社会的弱者を食いものにして犯罪を重ねる男と対峙するリーガルサスペンス。 元検事が最大勢力の暴力団員を手足のように使ったり、大掛かりな犯罪方法にはやや強引なところもありますが、派手なアクションシーンはなくとも、終盤にはきっちりと法廷闘争も用意されて読み応えはありました。 | ||||
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傑作!暫く色々ありましたが、力作が、読めて、満足! | ||||
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絶体絶命、どう考えてもこれ以上為す術がないという崖っぷちからのV字挽回。 ストーリーの理屈、論理が成り立っており、お見事あっぱれ。 世の中から忘れられてしまった社会的マイノリティをテーマにしている。 その存在に焦点を当て注視し、陥りやすい事件を臨場感たっぷりにシナリオ化し、その危機管理を問題提起している。 表社会と裏社会からの両輪アプローチ。 双方が連携し、法廷で正々堂々と戦い抜いていく姿が凛々しく映る。 | ||||
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2020/11月に読んだ「白日」以来になりますが、「非弁護人」(月村了衛 徳間書店)を読み終えました。 これは、毎回手を変え品を変え、まるで「五社体制」時にプログラム・ピクチャを量産し、エネルギッシュだった頃の映画会社のように、常にスリラーのバラエティを見せつけてくれる著者の「法廷物」の快作だと思います。 過去の或る<いきさつ>により検察から追われ、犯罪者になった主人公・宗光。彼は、弁護士に鞍替えすることもできず、カタギであることを捨て、跋扈するヤクザたちの中、似非弁護士=非弁護人としての生きざまを選択します。そして、社会から見捨てられた人間たち、マイノリティ、居留期間を過ぎた外国人たち、反社、極道、ハングレたちを喰いものにする〈ヤクザ喰い〉を追い詰めるべく闘いを挑みます。多くのヤクザたちを味方につけ、過去の<いきさつ>によって敵と化した弁護士を説得し、味方につけ、日本社会の「病理」の象徴でもある「影の男」をいぶり出し、容赦なく叩きのめそうとします。 前半は、"名前だけ"の登場人物が多く登場し、焦点を合わせにくく、少し心配しましたが、前フリがなければ後半をやり繰りすることができなかったと思えば、まあ、致し方ないことなのでしょう。しかしながら、後半、特に「裁判」が開始されてからのストーリー・テリングは、見事だと思います。"リンカーン"の中で仕事をしてのけるL.A.の弁護士を思い出しながら、「非弁護人」・宗光は、シティ・ホテルをホッピングしながら本来弱きものを喰いものにしてきたはずの極道たちを道具として使い回します。巨悪という犯罪と戦うためには、悪もまた共闘する必要があると嘯きながら。 そして、月村了衛は、思いのほか緻密で丁寧な法廷シーンとその後の(ネタバレのできない)圧倒的なイメージで物語を締め括ってくれます。そのアクチュアルで不気味なあれやこれやが、忘れ難いスリラーの「切れ」をもたらします。 「無関心という邪悪、偏見という腐敗、不寛容という毒心」が蔓延るこの国に向けられた鉄槌のような物語。 最後に、裏社会という名の<奈落で踊ってみせる>宗光には、別の物語を引っさげて再登場してほしいと切に願います。 | ||||
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