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馬疫



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【この小説が収録されている参考書籍】
馬疫

馬疫の評価: 3.79/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

科学的な知識に基づいたアイデアは素晴らしいが、物語としての力が途中で弱くなる惜しいミステリー

2020年の日本ミステリー大賞新人賞をとった作品の書籍化。国際的な馬術競技が行われる予定の近未来の日本で、次々に馬が未知のウイルスにかかり、それを隠そうとしたり明かそうとしたり治そうとしたりする人々で展開されるミステリー的な小説

この作品の最大の特徴は、作者が獣医学の研究者であるせいか、作品で描かれるウイルスにまつわる設定や描写に現実味があることだ。ウイルスを巡る謎でうまく引っ張る前半はハラハラしながら面白く読める

しかし、ウイルスについての主となる展開が済んだあとの後半は、事件があっては解決のただの繰り返しで、話の求心力が弱くなる。後半はパニックものな展開にもなるが、その辺りの描写も読んでいて弱い。最後にミステリー的な解決場面もあるが、取ってつけたような唐突な感じが拭えない

科学的なミステリーとして見ればリアリティーが高いのだが、それはあくまで設定やアイデアとして生かされてるのであって、物語の展開としてはあまり消化されていない。

前半は科学的なリアリティーが高くて面白く読めるが、その緊張は後半にまでは続かない。小説としては難があるが、これほどの高い科学的リアリティーは珍しいので捨て置くのは惜しい。それほど期待せずに読めば、思ったよりは面白い…と思えてちょうどいいかもしれない
馬疫Amazon書評・レビュー:馬疫より
4334913873

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