■スポンサードリンク
おぅねぇすてぃ 明治浪漫
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
おぅねぇすてぃ 明治浪漫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐真理さんは大好きな作家で、全ての作品を拝読したいと思っておりますが、こちらは同じ不倫関係が繰り返し続き、中程で嫌気が刺しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐真理さんは、一番大好きな作家。感想は他の人達に譲るとして、歴史的な話が出てくるので、登場人物たちのモデルを読後調べてみました。 ⚫️財前卯之吉 作者本人によるあとがきにもある通り、福士成豊 ⚫️アルフレッド・ドーン 七重官園に滞在し、生涯を終えるまで日本に留まった→エドウィン・ダン ⚫️水野縫殿助是清 大名の家柄で、父である藩主が会津兵や彰義隊を率いた佐幕派で、のちにイギリスへ留学→ 伊達宗敦 ⚫️雨竜千吉 叔父の加島万之助が社長の日本昆布会社に勤める→ 鹿島万兵衛。日本昆布会社も、実在した会社 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本で一番初めに気象観測を始めたのに、その名が知られていない福士成豊が名前を財前卯之吉として登場するなど、たいへん興味深い小説です。オススメですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の本は江戸のものばかりだったが、これは明治のお話で、少し目先が変わった感じ。 逆境にもめげず、自分の道を貫いてゆく女性の姿がすがすがしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の本は最近読み出したが思いの他面白く読ませて頂きました。この本は明治維新の頃に幕府はオランダ語を勧めていたがペリーの来日からアメリカ語の方が必要性が多くなり必然的に英語熱が高まりつつ有る世情を面白おかしく描き出されています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
明治維新後、叔父の経営する会社の若手経営陣の一人、 雨留千吉が主人公です。 千吉を取り巻く友人、そして女性…がまさに悲喜こもごもの 人生模様を描いていきます。 中でも千吉の英語習得に一役買った函館の遊女・小鶴。 その千吉と小鶴の会話の中で小鶴の言葉が感動的でした。。 「ショウジキ、マゴコロって中略エゲレス語で何と言う?」 「正直?真心?ええと、それはだな…honestyだよ」 「おねす?」 「いい言葉だな。エゲレス語にも正直って言葉があるんだな。略」 「君も英語を覚えるかい?」 「したども、おおねすてえだけは覚えることにする」 時代を懸命に生き素朴で優しい温かみのある薄幸の小鶴がいじらしい位 人間的でした。 その後、舞台は東京へ…。 東京では千吉と恋のお相手お順を中心にした人間模様が繰り広げられるのですが こちらも目が離せず結末は…読んでのお楽しみと云うことで…。 鎖国後、西洋人を相手に奮闘努力する日本人の姿が滑稽で楽しい作品でした。 また函館での英語の師匠・財前卯之吉は実在の人物だそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐さんの時代物が好きでいろいろ読みましたが、これは明治初期の時代の物語で新鮮な感じを受けました。大きな時代の波にもまれながら、自分らしさを失わずに生きた人たちに感銘を受けました。この本の中には、まさに宇江佐さんの世界がありました。悲劇も起きますが、根っからの悪人は出てきません。ボタンの掛け違いで苦しみながら、それを、相手にも自分の心に対しても誠実に生きながらゆっくりひとつになっていった主人公達に心から共感しました。 一方、初めて英和辞書を作った方が函館の方で、そのため、それを活用した人が思わぬ苦労をしたことや、解説の中に、著者のペンネームの由来が書いてあって、初めて意味を知ったのも思わぬ収穫でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実は幕末や明治維新はあまり好きな分野ではないのだが、宇江佐作品ということで拝読した。 そしていつも通り流れるように読了。 格上の家柄でありながら、友人たる庶民たちと鷹揚に接する人物が登場するのもいつも通りである。 物語の本編は、主人公が函館から東京に帰って1年あまりの間の話なのだが、そのぶん濃密に描かれていると思う。 読みやすいし人物描写もわかりやすくて星4つ。 でもやっぱり、武家と市井の生活を生き生きと描く江戸時代の作品の方が宇江佐さんらしくていいかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
国際結婚も、人妻となった女性への思慕も、認められない時代があった。そんな時代の中、自分の気持ちに正直に、そして真心こめて人に接することを決心した千吉は勇気があると思う。そこには小鶴という遊女の悲しい思いがあったのだが、今の時代では考えられないことだ。遊女の小鶴とは、どんなに愛し合っていても、身請けのお金ができなければ、一緒になれないのだ。 愛するもの同志が結ばれるのには、あまりにも困難な時代・・・。だからこそ千吉とお順の生き方は、輝いて見えるのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・・・切ない。読み終えて感想は一言でした。これ以上の言葉を読んだ直後には感じられないほどに、宇江佐さんの作品は読者の心を満たします。 何気なく手にとった本。装丁が気に入って中身をパラパラとめくった結果、現在の私の本棚は『宇江佐 真理』という名が並んでいるんです。 この時代はなんて人間の感情がこんなにも芸術的なんでしょうね・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐さん初の江戸時代以外の時期を扱った小説です。新境地開拓といったところでしょうか。 いつもの明るく活気のある登場人物は少し影をひそめているのが少し残念な気がしました。でも、函館在住の宇江佐さんの心意気がひしひしと伝わってくる作品です。 6章からなりますが、2章目のタイトルともなっている「おぅねすてぃ」が圧巻です。まさに“真心”という訳がピッタリです。この章で亡くなった小鶴さん、この作品の中で1番印象深い人物です。健気さがなんともいえません。彼女の死後、千吉が上京してお順との恋心がヒートアップしていくのも頷けます。 全体を通して、新鮮な気持ちで読め清々しい読後感を約束してくれる本作は、適度に切なく適度に微笑ましく(?)、なおかつ明治初期の文明開!化の時代の歴史の勉強にもなり、未読の方には是非、お読みいただきたい爽やかな小説です。本当に無駄のない文章で楽しませてくれますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐真理の文体は端正、かつ上品でさらりとした筆致がほどよい余韻を残します。 この作品でも働きながらも英語の習得を目指す主人公・千吉とその幼馴染みのお順の 恋物語を淡々と描いていますが、同時に文明開化の時代背景を生き生きと織り込んで いて読者を引き込みます。 千吉とお順の周囲の人物もそれぞれが魅力的で、例えば船大工をしながら独力で英語を 身につけて通訳になった財前、世が世なら大名家の跡取りの水野など、変革の時代に 展開する人生模様もバラエティに富んでいて面白く読めました。特に「殿様」と仲間 から冗談まじりに呼ばれている水野が生まれながらの威厳や品位をもっているために 日本語のわからないアメリカ人にも一目おかれるあたりが愉快でした。 また前半の舞台となる函館は著者の出身地であるためか季節風や風景の描写などに 臨場感を感じました。もちろん他の場面でも日本に入ってきたばかりのコーヒー、 外国人居留地などストーリーにうまく使われていて明治時代の空気を醸し出すのに 成功していると思います。「明治浪漫」と言うだけあってこの時代ならではの 若々しい息吹に満ちたストーリーを鮮やかに語り切っていて読後感も爽快でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!