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(短編集)
春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る
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春風ぞ吹く 代書屋五郎太参るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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図書館で読んだ後、もう一度読みたいと思い購入しました。 宇江佐さんの文は、何気ない場面でもしみじみとした情感があってすばらしいです。 | ||||
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「無事、これ名馬」に主人公の長男が出てくる、宇江佐真理さんの連作 | ||||
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宇江佐真理さんの作品は大好きなのですが、この作品はテンポが遅いからか、読んでいて少々まだるっこしい感じがしてしまい、ちょっと残念という気がしてしまいました | ||||
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もちろん褒めてる。そんなもんなんだよ、読書は娯楽なんだから。そのくらい読みやすいということ。 p.313 目玉の大きな主人公(25歳・小普請)が気の強いおっかさんに頬をつねられてどやされる。「たわけ!」 絵にして思い浮かべてみればいい。マンガでしょ。 女性を暴漢から助けて恋仲になる、お話はそこから始まる。何度となく書き尽くされたであろうお馴染みの展開ですよね? ところがひとつに文章、そして舞台と登場人物を変えればそれがおもしろくもつまらなくもなるんだな。 「拙者も、拙者も信じられないと言われるか」 同じような設定をどう見せるかが作家の腕であると思う。 おもしろい小説はどのキャラも立っていて転がるようにお話が進んでいく。本作がまさにそう。 ちょっと軽いかもしれないけど味わい深いよ。 | ||||
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著者の本をさかのぼって読んでいるが、若者の主人公の青春物語的なものは初めてだった。 爽やかな反面、それだけが心に残った。 | ||||
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本日、著者の訃報に接し、改めて本書を読み返しました。 本書は時代青春小説であり、就職資格試験・アルバイト・友情・恋愛など、現代の若者と変わらぬ問題を主人公が乗り越えていく様を、江戸の粋・人情・風俗を交え、葛藤と努力をする主人公の姿を生き生きと著した小説です。 現代小説でなら、バイトしながら司法試験に挑む若者の姿とでも言えるのでしょうか? 時代物である事により、一層の深みを感じます。 あとがきにて、太田蜀山人の狂歌「早蕨の握りこぶしをふりあげて山の横面はるかぜぞ吹く」が大きなきっかけである事、「ぞ」の一文字に対しての著者の思いと日本語の深さ。 中学生から大学生まで、若き気持ちを振り返りたい大人、すべての人への「応援歌」となるおすすめの一冊です。 | ||||
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宇江佐真理さんの大ファンです。北の北海道からどうしてあのような江戸の雰囲気たっぷりの悲しくも易しい時代小説を書けるのでしょうか。 | ||||
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幕府小普請組で無役の村椿五郎太は、西両国広小路で代書屋の内職に励む。 恋文などの代筆をしながら、「学問吟味」に合格して役に就くこと(御番入り)を目指す25歳。 願いがかなえば幼馴染みの紀乃と晴れて祝言があげられる。 そんな五郎太のもとに持ち込まれる様々な騒動。 「学成らずんば恋もままならず」と言うか言わないかはともかく、紀乃との恋の行方の引きつ引かれつが続く。 最後は“しくじり小普請”の汚名を返上し、爽快な気分にしてくれる。 しゃれと人情味にあふれる5編の連作。 軽妙な中に、少しずつ成長していく五郎太に、いつの間にか自分の姿を重ねる部分が出てくる。 | ||||
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恋・内職・学問をテーマにした、ほのぼのと読みやすい長編小説。 何がほのぼのかって、主人公・村椿五郎太を取り巻く人物の中に悪役がいないのである。 唯一、隣家の主でもある恋人の父親が村椿家を嫌っており難物なのだが、 これがなければ物語自体が成立しないのだから、アクセントとしてこの程度は必要。 時代小説の中に硬派な事件やチャンバラ活劇を求める向きにはあまりにも物足りないが、 読んでほっとできるおススメの作品である。 五郎太の息子を題材にし、今作のその後が語られる作品もあるので、重ねておススメしたい。 無事、これ名馬 (新潮文庫 う 14-3) | ||||
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読了感が爽やかで、まさに春の読書におすすめの一冊だと思いました。連作集なので1話ごとに主人公の五郎太を支えてくれる人生の師が現れ、その人達との触れ合いの中で一寸ずつ成長する彼がうらやましいです。また江戸時代に学問を修めるのは一苦労だったと思うので、現代に生きる私達は、そういう点では恵まれてるのかなぁと考えさせられもしました。 | ||||
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宇江佐真理の時代小説は本当に読みやすい。 本作は男性主人公の武家物の人情話が綴られている。 内容は恋愛小説に青春小説をミックスしたような作品に仕上がっている。 他の宇江佐さんの作品と比べて、ほのぼの度においては飛びぬけているような気がする。 要因はズバリ主人公五郎太の性格に尽きる。とっても心優しい。 主人公のキャラがいいから、周りを取り巻く人々もとってもいい。 生活苦のために代書屋の内職をするかたわら、大好きな紀乃との結婚を果たすために必死に学問に励む五郎太が微笑ましい。 たまに喧嘩をするシーンなんかも上手く織り交ぜていて適度にやきもきさせてくれるところも心憎い。 代書に持ち込まれる騒動は1篇1篇人情味のある話が語られ連作短篇集ならではの特徴が!!出ていて作品全体としても機能している。 特に五郎太の師匠や恩師達(二階堂秀遠・橘和多利・大沢紫舟)の過去にまつわる話はどれも泣ける話となっている。 個人的なベストは「千もの言葉より」かなあ。 あえてファンとして苦言を呈すれば、最終編がちょっと書き急がれたような気がしてならない。 でもとにかく爽やかで暖かい作品なのは間違いない。 江戸時代の受験の実態もわかり、現代と同じく大変だったのだなあとちょっぴり切ない気分にもなりました。 女性の方、読まれて主人公に惚れてください。 | ||||
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