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(短編集)

春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る



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春風ぞ吹く 代書屋五郎太参るの評価: 4.18/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

マンガを読むように時代小説を読む。

もちろん褒めてる。そんなもんなんだよ、読書は娯楽なんだから。そのくらい読みやすいということ。
p.313 目玉の大きな主人公(25歳・小普請)が気の強いおっかさんに頬をつねられてどやされる。「たわけ!」
絵にして思い浮かべてみればいい。マンガでしょ。

女性を暴漢から助けて恋仲になる、お話はそこから始まる。何度となく書き尽くされたであろうお馴染みの展開ですよね?
ところがひとつに文章、そして舞台と登場人物を変えればそれがおもしろくもつまらなくもなるんだな。
「拙者も、拙者も信じられないと言われるか」
同じような設定をどう見せるかが作家の腕であると思う。

おもしろい小説はどのキャラも立っていて転がるようにお話が進んでいく。本作がまさにそう。
ちょっと軽いかもしれないけど味わい深いよ。
春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)より
4101199213
No.2:
(3pt)

若者のさわやか物語

著者の本をさかのぼって読んでいるが、若者の主人公の青春物語的なものは初めてだった。
爽やかな反面、それだけが心に残った。
春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)より
4101199213
No.1:
(3pt)

しゃれと人情味にあふれる連作

幕府小普請組で無役の村椿五郎太は、西両国広小路で代書屋の内職に励む。

恋文などの代筆をしながら、「学問吟味」に合格して役に就くこと(御番入り)を目指す25歳。

願いがかなえば幼馴染みの紀乃と晴れて祝言があげられる。

そんな五郎太のもとに持ち込まれる様々な騒動。

「学成らずんば恋もままならず」と言うか言わないかはともかく、紀乃との恋の行方の引きつ引かれつが続く。

最後は“しくじり小普請”の汚名を返上し、爽快な気分にしてくれる。

しゃれと人情味にあふれる5編の連作。

軽妙な中に、少しずつ成長していく五郎太に、いつの間にか自分の姿を重ねる部分が出てくる。
春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)より
4101199213

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