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夜鳴きめし屋
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夜鳴きめし屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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前作『ひょうたん』が主人公夫婦を中心に江戸の人々の人情噺が展開されるに対して、 今作は主人公の男、長五郎にスポットをあてたお話で、そのため前作と比べるとなんだか味気ないというか、お話としての厚みがなく、物足りなさを感じた、様々な人が登場するけれども結局は主人の問題に帰結するわけで、物語に広がりはない、だったら主人公をとことん掘り下げるのかと思えば、まあまあ、そんなもんだよね、という感じで、お店は順調で、周りの人も優しくて、とんでもない事件に巻き込まれる、というたぐいの展開もない、そういう意味では安心して読めるが。 | ||||
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解説を読んでこの作品に前作『ひょうたん』があることを知り大至急購入注文をした。 全体には非常に面白かった。 3話の深川贔屓では本所と深川の境界線がどこであるかの議論が大変興味を引いた。 この時代ではっきり境界が分からなかったことが実際にあったのだろうか。 一般文学通算2718作品目の感想。202301/31 13:40 | ||||
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音松夫婦も好きだったけれど、でもこの親子3人が幸せに暮らすその暮らしぶりの続きが、もっともっと読みたかった… 返す返す無念です 一冊読み終わる度に、大好きな大好きな宇江佐真里さんのご冥福をお祈りしています | ||||
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最後に長五郎がみさ吉に手を上げたのがどうもよく分からない。心の動きは分かるがこいつ女に手上げるようなキャラだったのか? 相談されて憤る夜鷹のおしのの心情もよく分からない。なぜばかにされてると思うんだ? 長五郎という主人公のキャラが誠実すぎておもしろみがないので、デタラメ人間の自分にはただ読んだだけの小説だった。いいお話といえばそうなんだけど・・・ 食事のシーンはぜんぶ見事だった。 本作品で光ったのは駒奴という芸妓。こいつが平坦な物語をわずかに救ったかな。 | ||||
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ネタバレを含みます 『ひょうたん』を読んだのが随分前なので、「芝居の幕が好きだった父が母に無理を言って作らせた半纏」が出てくるまで、続編と気付いていませんでした。 そうかぁ、長五郎の両親はあのお鈴と音松で、二人は亡くなったのかぁ…。 もちろん寂しい気持ちはありますが、あの物語の後も彼らの人生は続き、そして全うしたのだと思えて感慨深いです。 宇江佐先生の作品らしい美味しそうな料理と登場人物が魅力的でした。 個人的には特に増川姐さんと長松母子、おしのさんが好きです。 本編はとても面白いのですが、解説は随分とんちんかんだと思いました。 「相川は別の騒動も巻き起こすのである」は恐らく浦田の騒動だと思われますし、 「手元不如意なのにツケの支払いを求められたり、国許に武家の嫁としては完璧な妻がいるのに吉原の遊女に惚れてしまう相川の苦悩」はツケの支払いを求められたのは相川で遊女に惚れたのは浦田なので、 相川と浦田の武士2人が完全にごっちゃになっています。 | ||||
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本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。 | ||||
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短編集で有りつつ一冊で一つの物語が紡がれ、江戸の庶民の生活がよく分かる話でした。読み応えが有りました。 | ||||
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前向きに一生懸命な姿がいい。また、女性へも純真な考え方が素晴らしい。 | ||||
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成長した長五郎がまぶしい。宇江佐真理さんの作品は、江戸庶民の生活がリアルの描かれていて懐かしさを感じます。 何より、最後がハッピーエンドで泣けましたよ | ||||
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滋味豊かな連作集でした。 ときどき、無性に時代小説が読みたくなってまとめ買いするのだけれど、たまたまその中に入っていた1冊でした。 市井ものの王道を行く作風で、じんわりと暖かくなるようなお話しでした。 これは、続編が読みたいね。 幸いなことに前作「ひょうたん」は未読なので、さっそく注文しました。 | ||||
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著者の本を年月を遡りながら読んでいますが、切なくて泣けたのは「君を乗せる舟」に続いて2冊目です。 でも、「君を乗せる舟」と違い、ハッピーエンドだったので、最後には良かったなという涙になりました。 どんな仕事でも、一生懸命がんばることを彼女はいつも教えてくれます。 前作のひょうたんを読んでいなくても大丈夫ですよ。 | ||||
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宇江佐真理さんの作品、「ひょうたん」から2作続けてですが、はじめて読みました。 江戸下町を舞台にした人情譚。とても、心が温まる、沁みる物語で、すごく良かったです。 今更ですが、これから、もっと宇江佐真理さんの他の作品も読んでいきたいと思いました。 他の方も書いておられますが、解説が本当に残念です。物語の余韻が一気にぶち壊し…この解説の人、ちゃんと作品読んでないですね。 私の読んだのは、2014年の文庫本初版ですが、最新の版は差し替えられているのでしょうか? 解説者も編集者も、プロとしてあり得ない失態です。読者にも作者にも本当に失礼。 物語がとても良かったので、すごく腹が立ってしまいました。 | ||||
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宇江佐さんの描く深川芸者はきれがよく、男前で女でも憧れるかっこよさがある。長五郎に対するみさ吉の意地の張り様も、女の私には自分の事のようによくわかる。いまさら、お前さんに頼る気なんざない・・と強がりながら、心の中ではすがりついて抱き留めてほしいのが女心なのだ。ひょうたんの頃から代が変わって、息子達の時代の話だが、現実では二世代を生き直す事はなく、これは小説の中ならではの楽しみだ。また町人の世界、しかも夜通し営業の居酒めし屋という舞台に、浦田というちょっと異質の武士がアクセントとしてよくきいいていると感じた。 ちょっと、違和感を感じたのは解説の中の武士の名は相川ではなく、浦田の間違いでは?解説として本になるまでには沢山の目も通っているだろうに、なぜ?作品そのものは大変面白く読んだので、蛇足ですが・・・ | ||||
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「ひょうたん」の続編という事で続けて読みましたが、こういう形式(全編から時間がだいぶ経った世界が描かれている)の続編って、目新しかったです。そして主人公に対しては親心でずっとハラハラ、やきもきしながら読み進めました。はよ、しあわせになってぇな・・と。私も前編でお付き合いしちゃったからか、主人公に対して、あんたの親の友達よって感じなのなのかな? | ||||
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大好きな小説「ひょうたん」の後日譚となっていますが、登場する人物は大きく異なります。 古道具屋「鳳来堂」のダメ亭主、音松とその恋女房、お鈴の間に生まれた長五郎が主役で、すでに音松も亡くなり、お鈴もわずかしか登場しません。 後日譚を期待していたので、まず、これが淋しい印象となります。 しかも長五郎は、古道具屋「鳳来堂」を辞めて、屋号はそのままに居酒屋を始めます。馴染の客や、亡くなった両親の友達の息子たち・・つまり長五郎と ほぼ同年代の二代目たちで幼馴染も登場するのでずが、この仲間たちにもあまり魅力を感じませんでした。 短編が6つ入っているのですが、長五郎が若い頃に知り合ったある女性がいずれも関わり最後まで綴られます。 しかし、これがいささか回りくどく、引っ張り過ぎの感があります。 同心円をくるくると周って、広がらないという印象が残りました。 加えて「ひょうたん」で受けた、あったかい江戸人情譚もどこか陰が薄いと感じました。 | ||||
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読んだ後に清々しい気持ちになりました。個人的に自分の実家がある為、浅草・本所・深川辺りを舞台にした、特に食べ物絡みの時代小説は私の好みです。特にこのお話は殺しや大きな事件などが起きるわけではないので、まるで江戸の人の日常を覗き見ているような気分を味わえて、嫌な現代社会のしがらみを読書中のひと時だけでも忘れることができます。 読み終わって1つだけ後悔したことは、本作が『ひょうたん』の続編だったということ。『ひょうたん』は長らくAmazonの欲しいものリストに入れたっきり、すっかり読んだ気でいたのだけれども、実際には読んでいなかったことを後になって気づきました。 とは言っても、親世代の話と息子世代の話、と世代が違う話なのでネタばれなどもなく後からでも十分、『ひょうたん』を楽しむことができそうです。これから読もうとしている方はご注意を!! それにしてもやっぱり気心の知れた店で仕事の後ちょいと腹ごしらえしながら馴染みに相談したり意見したり、って言う公式には憧れます。お裾分けしあったり・・・。家族同士も知り合いでなんでもお見通し・・・。自分にもそんな場所、あったらいいなぁ。江戸時代の人間関係ってなんとも暖かなぁ、とつくづく感じました。 | ||||
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宇江佐真理さんの本のすべてを読んだわけではありませんが、これまで読んだ作品は ほとんどの作品を好ましく思っています。 しばらく宇江佐さんから遠ざかっていたのですけど、書店で立ち読みしていると、ずんずん 引き込まれそうになりましたので、買いました。 宇江佐さんの描く人情味が、私は好きです。 登場人物それぞれが、懸命に生きて、幸せを見出していってほしいです。 おしのさんは悲しい結末が待っていましたが、ひっそりとしたおしのさんの存在は、ほかの 人たちには大きかったのではないかと思います。 | ||||
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同じようなパターンであるが、安定感があり、期待を裏切らない作品と思う。 | ||||
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ぼくもNHKラジオで一部を聞き、その部分がたいへんよかったので文庫化を心待ちにして購入したのですが。 全体を通して読むと期待外れな部分がありました。 まずぼくの個人的な好みですが、著者の文体の特長というか、「お前ェ」(おめぇ)といったような、小文字のカタカナを使った表記が頻発します。これがとても目障りで読みにくいです。 前作の主人公であった鳳来堂夫婦が死去するいきさつが詳細に語られるのはシリーズとして当然ですか? ぼくは好きだった人たちはなんとなくどこかで生きているように思いたいです。 長五郎が作る料理は、ドラマで聞いた部分のたまごやきやおにぎりはおいしそうですが、それ以外はあまり。 いわしを使い切れず捨ててしまうのもいやだったし。 作り方を聞いただけで初めて作ったかまぼこがいきなり大好評なのも不自然に感じたし。 練り方のコツとか、初めてやった人が一晩でできちゃうもんなんですか。 心の動きとしても、夜鷹のおしのにしか打ち明けられないわけとか、涙する場面もぼくには安っぽく感じてしまい。 惣助が長五郎に抱きつくシーンは、ぼくがシナリオライターなら、逆に長五郎が思わず抱きしめる、というふうに書きたいです。 ただ、全体としてヒューマンな、ラストもああ良かったと思わせる締め方です。 そういう意味では読んで損はないです。 ぼくは期待しすぎましたね。 | ||||
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本屋さんで書店員さんの手書きのポップを添えて並べてあったのが目について購入しました。 作者の本は初めてで、当然のことながら本作の前作にあたる「ひょうたん」も読んでいませんが、面白く一気に読みました。 古道具屋を営んでいた父親が亡くなり、独り遺された母親を心配して奉公を止めて戻ってきた主人公長五郎ですが、古道具屋の経営は上手くいかず、料理上手な母親の助けを得ながらめし屋を開業、母親から料理を教わって何とか独り立ちができるくらいになった頃に母親が亡くなって独りでめし屋の親父をやることになった、というのが大まかな背景事情です。親父と言っても長五郎はまだ30前。憎からず想っていたものの事情が許さず離ればなれになって他の男性に嫁いだ女性が、嫁いだ男性が亡くなって、息子共々家を追い出されて今は芸者をしているとのこと、また長五郎はその女性とは10年前にたった一度きり契りを交わしただけなのですが、息子というのはそのときにできた子供かもしれないとのことで、長五郎は大いに悩みます。長五郎と女性、息子、そしてめし屋に現れる様々なお客が織りなす心温まる人情話が展開されていきます。長五郎と女性・息子との結末は如何に・・・? とても暖かい気持ちになることのできる一冊で、間違いなくお勧めできると想います。 | ||||
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