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夜鳴きめし屋



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜鳴きめし屋
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)

夜鳴きめし屋の評価: 4.47/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

味気ない

前作『ひょうたん』が主人公夫婦を中心に江戸の人々の人情噺が展開されるに対して、
今作は主人公の男、長五郎にスポットをあてたお話で、そのため前作と比べるとなんだか味気ないというか、お話としての厚みがなく、物足りなさを感じた、様々な人が登場するけれども結局は主人の問題に帰結するわけで、物語に広がりはない、だったら主人公をとことん掘り下げるのかと思えば、まあまあ、そんなもんだよね、という感じで、お店は順調で、周りの人も優しくて、とんでもない事件に巻き込まれる、というたぐいの展開もない、そういう意味では安心して読めるが。
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)より
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No.4:
(3pt)

いいっちゃいいんだけど。

最後に長五郎がみさ吉に手を上げたのがどうもよく分からない。心の動きは分かるがこいつ女に手上げるようなキャラだったのか?
相談されて憤る夜鷹のおしのの心情もよく分からない。なぜばかにされてると思うんだ?

長五郎という主人公のキャラが誠実すぎておもしろみがないので、デタラメ人間の自分にはただ読んだだけの小説だった。いいお話といえばそうなんだけど・・・
食事のシーンはぜんぶ見事だった。

本作品で光ったのは駒奴という芸妓。こいつが平坦な物語をわずかに救ったかな。
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)より
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No.3:
(3pt)

夜鳴きめし屋

本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)より
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No.2:
(3pt)

拡がりのなさが辛いかな

大好きな小説「ひょうたん」の後日譚となっていますが、登場する人物は大きく異なります。
古道具屋「鳳来堂」のダメ亭主、音松とその恋女房、お鈴の間に生まれた長五郎が主役で、すでに音松も亡くなり、お鈴もわずかしか登場しません。 
後日譚を期待していたので、まず、これが淋しい印象となります。
しかも長五郎は、古道具屋「鳳来堂」を辞めて、屋号はそのままに居酒屋を始めます。馴染の客や、亡くなった両親の友達の息子たち・・つまり長五郎と
ほぼ同年代の二代目たちで幼馴染も登場するのでずが、この仲間たちにもあまり魅力を感じませんでした。

短編が6つ入っているのですが、長五郎が若い頃に知り合ったある女性がいずれも関わり最後まで綴られます。
しかし、これがいささか回りくどく、引っ張り過ぎの感があります。
同心円をくるくると周って、広がらないという印象が残りました。
加えて「ひょうたん」で受けた、あったかい江戸人情譚もどこか陰が薄いと感じました。
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)より
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No.1:
(3pt)

期待しすぎました

ぼくもNHKラジオで一部を聞き、その部分がたいへんよかったので文庫化を心待ちにして購入したのですが。
全体を通して読むと期待外れな部分がありました。
まずぼくの個人的な好みですが、著者の文体の特長というか、「お前ェ」(おめぇ)といったような、小文字のカタカナを使った表記が頻発します。これがとても目障りで読みにくいです。
前作の主人公であった鳳来堂夫婦が死去するいきさつが詳細に語られるのはシリーズとして当然ですか?
ぼくは好きだった人たちはなんとなくどこかで生きているように思いたいです。
長五郎が作る料理は、ドラマで聞いた部分のたまごやきやおにぎりはおいしそうですが、それ以外はあまり。
いわしを使い切れず捨ててしまうのもいやだったし。
作り方を聞いただけで初めて作ったかまぼこがいきなり大好評なのも不自然に感じたし。
練り方のコツとか、初めてやった人が一晩でできちゃうもんなんですか。
心の動きとしても、夜鷹のおしのにしか打ち明けられないわけとか、涙する場面もぼくには安っぽく感じてしまい。
惣助が長五郎に抱きつくシーンは、ぼくがシナリオライターなら、逆に長五郎が思わず抱きしめる、というふうに書きたいです。
ただ、全体としてヒューマンな、ラストもああ良かったと思わせる締め方です。
そういう意味では読んで損はないです。
ぼくは期待しすぎましたね。
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)より
4334768091

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