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雷桜
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雷桜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 41~42 3/3ページ
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藩や人のさまざまな思惑。それらが遊の運命を変えました。それは不幸な出来事でしたが、一方で遊をおおらかな性格にしました。身分や立場にこだわることなく誰とでも平等に接する遊。遊のそういうところを愛した人は・・・。人が人を平等に愛せたらどんなによかったことか!凛として、自分の信念や愛を貫こうとした遊のその姿は、どこか痛々しささえ感じます。逆らえない運命の中に身を置くしかなかった遊。「雷桜」と呼ばれる桜の運命と、どこか重なる彼女の数奇な人生は、読む人の胸を打ちます。 | ||||
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本作は庄屋の娘として生まれたものの、1歳の誕生日の直前に藩の陰謀によって“かどわかし”にあって波乱の生活を過ごしその後帰郷、運命に翻弄されながらも信念を貫いたヒロインお遊の悲しくも切ない話である 本作は通常の“身分違いの恋”という単純な話ではない。 実らなかった恋であるが、ひとときだけでも幸せを燃焼つくした2人はきっと幸せであったと信じたい。 いや、“実らなくてよかった”恋と思いたいといった方が適切かな。 信念を曲げずに生き抜いた“お遊”に拍手を送るとともに助三郎という宝物の幸せを祈らない読者はいない。 2人の愛情は助三郎によって受け継がれるから安心だ。 助三郎の出生を産みの父親に話さずに身内の“胸の内”に仕舞っておいたストーリー展開は素晴らしいと思った。 その結果としてかえって物語全体を“潔い”ものとしている。 あと印象的だったのはお遊が出てくるまでわずかな生存の可能性を信じて祈っている瀬田家の家族一同の懸命さが胸を打った。 是非この作品を読んで恋の切なさをあなたの“胸の内”に仕舞っておいて欲しいと思う。 | ||||
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