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氷点
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【この小説が収録されている参考書籍】
氷点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 61~80 4/7ページ
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私がレビューするまでもありません、本好きならば必読書でしょう | ||||
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読み始めて一気に続氷点まで読み終えました。 登場人物のそれぞれの心の機微が美しく、悩ましく、哀しく描かれています。 人間とはそれぞれの罪や悲しみを抱えて生きている、それを痛感させるストーリー。 時代は感じさせない、普遍的な人間の営み(どれだけ醜くて、つらくても)を見せつけられているよう。 読んだ後はすがすがしい気持ちでした。 | ||||
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以前、書籍で読んだ頃の感動を思い出す。三浦綾子さんの著作がきっかけで、聖書を読んだりするようになりました。 | ||||
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情景をあらわす表現が非常に豊かで、ため息が出る。小説は頭の中に描いた世界にどれだけ没頭できるかで楽しさが変わるが、この世界は集中できる。 また、女性視点にしては男性視点も妙に生々しく、良くわかるな、と苦笑いしてしまう。とても元主婦の作品とは思えない秀逸な小説。 物語は、もうそうなったらイヤだなと思う方に進んでいくので、読んでいて吸い込まれます。 | ||||
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初めての三浦綾子作品。 結婚している人妻が夫のいない時に他の男性とふたりきりになり心ときめかせる。 子供に見られたくなくて向こうに行きなさいと言う。 ここまではきっと誰にでもありえること。 その子供が殺され、妻への復讐のために犯人の子供を養女にする。 それを隠しながら妻への嫉妬にさいなまされる夫、 犯人の子供を養女にされたと知りながら知っていることを隠し 娘にいやがらせをし続ける妻、 その間に入って正義を叫ぶ息子。 この構図はまるで神話だ。 その中で育った陽子は自分が正しい存在であり、そういう存在である限り、 どんなことがあっても負けないと胸をはって自信をもって生きてきた。 それが自分が犯人に娘だと母から口汚く言われたときに自分の存在価値を 失い、自殺を図るのである。 キリスト教徒でなくとも、自分が絶対的な存在ではないのだという意識を 持ち、挫折しながら生きていく。 陽子の生き方は違った。 ギリシャ神話を読むような面白さ、 非日常と日常が混在するストーリー、 陽子の美しさ、 父啓造の凡庸さ 母夏枝の他者を思いやれないプライドの高さ 兄徹の一途さ 友人たちもキャラが立ち 一気に読ませるエンターテイメント 原罪をテーマにしながらも、原罪を良く理解できていない我々にも 楽しい一冊であります。 | ||||
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現代でも通用するような物語ですね。 ちょっとした行き違いが若い女性の人生を狂わせてしまうのですね。 最後はどちらかわからないけど、生き返ってその後の人生を幸せに全うして欲しいです。 | ||||
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天使のような人間と悪魔のような人間。 どちらも人間で、どちらにもなりえる。 あぁ人はいつも人に傷つき、神の存在を感じる。 三浦綾子のすごいのは、女性でありながら男性の優柔不断さ、潔癖への憧れを見事に描写しているところだと思う。 | ||||
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何の前知識もなく、無料だったので読み始めたのですが、、、おもしろかったです。自分の娘の殺人犯の子を妻に育てさせるという普通ではあり得ない心持ちになった啓造。それを知ってしまった夏枝。どちらも子供のためにがまんできなかったかなとかんじてしまう。登場人物のこころの描写がこまかくいろいろ考えさせられる。 | ||||
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心理的な描写に引き込まれるところがあり、その雰囲気に引き込まれ、降りる駅も忘れるほどです。 | ||||
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うーん。人の原罪がテーマのこの作品。生きることとはなにか。人間とはどのような存在なのか。愛するとはどういうことか。といった問題提起をしている。 この作品の中では、人間とは罪深い生き物であり、生きるとは、その罪を重ねていくことだとしている。そして、その罪深き人生を明るく照らすのが、愛である。愛するとは、自分の命を明け渡すことであり、究極の利他である。 他人を愛し、許すこと。この難しさが、陽子をめぐる人間関係の中で描き出されていた。 人々の心の動きがそれぞれの立場で語られており、否応なしに擦れ違ってしまうそれぞれの想いがよくわかった。 互いに理解し合うことはどんなに難しいことかと思い知らされる。それぞれに誰にも知られない秘めたる思いがあり、それがまた人間の奥深さというか闇の深さというものを物語っていた。その闇に根を張った不幸の蔓が、人生に絡みついていった。その闇を晴らすには、人の許しが必要だった。許すには愛が必要である。罪深く、幸薄い人生を照らすのは、究極の利他である愛なのだ。 僕が個人的に印象に残ったのは、自身の根本に根付く罪の深さに耐えかねて自殺を計った陽子を取り囲む物語の最終場面で、高田が言ったセリフである。 「いつかは同じ罪意識を持つような人間だよ。陽子ちゃんは。」 妙に納得できた。ここまで陽子の不遇な人生に強く心をいためていた僕だったが、このセリフを読んで肩の力が抜けた。 妙に納得できる。大いなる意思?とはまた別の感覚。結局人のたどる道とは、その境遇には左右されず、一点に落ち着くのではないか。 よくタイムマシンを題材にした作品で、現状を変えようと過去に戻るが、どうしても同じ結果を読んでしまうという話がある。 あれはあながち間違いではないような気がした。人生とは、その人が作り出す世界。世界は心の中から生まれる。 状況は違えど、人のたどる道とは生来決まっているのかもしれない。そんなことを思い出しながら、以前どこかで聞いた話を思い出した。 「どんな不幸な人生に見えようと、それは魂が望んで選びとった道なんだよ。魂はその人生が歩みたくて、天から降りてきたんだ。」 | ||||
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すごい話だなぁ。しかし、人々の心情がリアルに表現されている。論理でなく、感情的、衝動的にうつりかわる内面の描写がすばらしい。 | ||||
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懐かしい気持ちがこみ上げてきましたが、なぜか、新鮮に感じて一気に読んでしましました | ||||
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大人に振り回される主人公が、けなげで涙が出て来ます。頑張れ陽子! | ||||
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何となく探していたらふと目に留まって、上巻を読んだ。 深い物語という感想。 人の心の移ろいをうまく、わかりやすく描写しているところは初めての感覚だった。 この下巻はハッピーエンドらしいくだりだが、様々な人間模様と個人の心の裏表をぶちまけて、読者は清々しい気持ちになったに違いないと思った。 続編があるようだが、コンプリートしたい。 | ||||
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星四つなのは、まだ全部読んでいないからですが、結構途中まで面白く読めました。 | ||||
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無料だったので、という理由で、まあ、なんでもいいからと思って読み始めたのですが、意外と読み進めていくうちに止まらなくなってきました。過去、映画やドラマにもなっていますが、ストーリーよりも、所々のエピソードに胸を打たれるものがありました。主人公は陽子なのでしょうが、きれいすぎる性格の陽子よりも、私としてはドロドロしたものを持った夏枝のほうに肩入れして読んでいました。 難は、やややさしすぎる文章ということでしょうか。それゆえ読みやすいのですが、やや軽い感じがします。 | ||||
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昔読んだ作品ですが、無料になっていたので、久しぶりに読んでみました。下巻は無料でないので、古い文庫本を引っ張り出して続きを読みました。 | ||||
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文庫本、単行本を このあいだの旅先 (神田神保町)で買い求めてきました | ||||
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今年は氷点が発表されて50年。実は購入する前はそのことを知らず、買ってから知った。前々から読みたかった本で読後感も良かった | ||||
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人も羨む理想の家庭と見られていた病院長の夫啓造と美貌の妻夏枝夫婦の3歳の娘ルリ子が、一人で外に出た後、何者かに誘拐され、近くの河原で死体となって発見されるところから物語は始まる。 なぜ3歳の女の子が一人で家を出て殺されなければならなかったのか。 そこには母夏枝のちょっとした浮気心が伏線となっており、ルリ子の死の原因が自分にあることを自覚した夏枝は、自責の念に生涯苦しむことになる。 また夫啓造もルリ子の死の原因は妻夏枝の浮気心が招いたと疑心暗鬼になり、妻に対する憎しみと愛情の狭間で心が揺れ動く。 夏枝はルリ子出産後妊娠できない体になっており、どうしてもルリ子に代わる女の子を自らの手で育てたい願望に苛まれ、貰い子をすることを夫に強く要請する。 ルリ子殺しの犯人は間もなく捕まるが、犯人の妻は女児出産後死亡し、父も留置場で縊死したので、一人残された乳児は乳児院に預けられていた。 啓造は友人であり乳児院の管理医である高木に頼んで乳児院から生まれたばかりの女の子を貰い受ける。 その女の子が実はルリ子殺し犯人の子であった。 女の子の両親の名は秘匿され、その秘密は啓造と高木2人だけの秘密として生涯口外しない約束となっていた。 女の子は陽子と名づけられ、太陽のように明るく、清純で美しい女性に成長していく。 物語は陽子を中心に進めれていくが、家族と家族を取り巻く運命的な人間関係、特に心の奥底に潜む男女の愛と憎しみの葛藤はこの筆者でなければ書けない美しく繊細な表現で見事に書き表わされている。 物語の最後には推理小説顔負けのどんでん返しが待っている。 いつまでも余韻が残る最終章では、思わず主人公の幸せを願わずにはいられなくなる、人の心に響く感動の物語である。 | ||||
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