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氷点
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【この小説が収録されている参考書籍】
氷点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 21~40 2/7ページ
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最初届いたのは続編の上でしたが、すぐに注文の品を再発送して下さり、届いたのは返送しなくても良いとのことでかえってラッキーでした。本の内容はまだ途中ですが面白いです。 | ||||
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上下巻両方読んだうえでの感想です。 辻口家を舞台とした復讐劇の様相から物語は始まる。啓造は、娘のルリ子が殺されたきっかけが妻の夏枝にもあると踏み、彼女に復讐を企てる。ルリ子が亡くなった悲しみから、再び夏枝が女の子を欲しがっている気持ちを利用して、啓造は夏枝にその正体を隠して、ルリ子の殺人犯の娘を養子にする。この養女こそが物語の主人公陽子である。陽子は、自分の存在目的が復讐道具であるとはつゆ知らず、夏枝に大切に育てられていく。しかし、啓造が陽子を養子にした真の狙いを知って以来、夏枝の陽子に対する愛情は冷めていく。いや、冷めるどころか、夏枝は憎悪の念すら抱くようになり、陽子に対する嫌がらせを始めていく。学芸会のための白い服を用意しなかったり、お小遣いをあげなかったり、中学の卒業式の答辞を白紙にすりかえたりするなど夏枝の悪質な嫌がらせは、読んでいていらついてくる。しかし、「やられたらやり返す倍返しだ」と復讐してもおかしくないような状況にもかかわらず、陽子は、「やられても施し返す恩返しだ」をモットーとするような明るく前向きな姿勢を貫き通す。だが、そんな彼女も生きる希望が見いだせなくなる程の罪(原罪)の存在に気づき・・・。うん、すごく面白い。 | ||||
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大人になればなるほど、様々な事情が絡み合い、一番大切な事を忘れてしまう。そしてすれ違ってしまう。親子の絆という原点を痛感させられた気がしました。簡単そうで難しい。普段の会話というのが大事なんだなあ… | ||||
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何も知らない陽子が受ける仕打ちの残酷なこと。ハラハラします。仕打ちを受けても愛を向ける陽子の心の美しいこと。無償の愛を傾ける兄。さまざまな人間模様が交錯して引き込まれます。 | ||||
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何度読んでも最後は涙。三浦綾子作品は心を清らかにしてくれます。 | ||||
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子供の頃に民放で放送されていた「氷点2001」を観て、是非小説でも読みたいと思い購入しました。初めての三浦氏の作品で、中学生でも読み易く心理描写やストーリーも素晴らしいです。根底にはキリスト教の思想が流れていますが、遠藤氏などと比べるとそれを全面には出していないので、普通の小説としても楽しめ、感じる部分があると思います。三浦氏の著作を初めて読む方にもまず本書をオススメしたいです。 | ||||
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子供の頃に民放で放送されていた「氷点2001」を観て、是非小説でも読みたいと思い購入しました。初めての三浦氏の作品で、中学生でも読み易く心理描写やストーリーも素晴らしいです。根底にはキリスト教の思想が流れていますが、遠藤氏などと比べるとそれを全面には出していないので、普通の小説としても楽しめ、感じる部分があると思います。三浦氏の著作を初めて読む方にもまず本書をオススメしたいです。 | ||||
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速くて丁寧で満足している | ||||
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九死に一生を得た啓造は、自分の救命具を女性に渡して死んでいった宣教師のことが忘れられず、キリスト教に救いを見出そうとするが、どうしても煩悩を捨て去ることができない。村井は高木に紹介された女性と愛のない結婚をするが、啓造に想いを寄せる松崎由香子の失踪は啓造のせいだと言って啓造を厳しく責める。 下巻は特に陽子の母親夏枝の悪女ぶりが際立つ。給食費をくれない夏枝を責めるでもなく、陽子は牛乳配達のアルバイトを始める。吹雪の日にまで配達をしようとする陽子を引き留めた牛乳屋の夫婦の口から、陽子は自分がどうやらもらい子らしいといううわさ話を耳にしてしまう。 徹は陽子への想いを募らせてゆくが、自分は兄でなければならないとの義務感から、大学の親友である北原という男性を陽子に紹介する。二人は次第に惹かれあうようになるが、それが面白くない夏枝は、北原から陽子宛てに来た手紙を北原に内緒で送り返したり、北原の妹の写真を北原のガールフレンドであるかのようにほのめかすなどの意地悪をする。このスキャンダラスな三角関係が、終盤の劇的なクライマックスを準備する。 若くてたくましい北原に夏枝は自分の年齢を忘れて秋波を送るが、北原はそれをきっぱりと拒絶し夏枝は屈辱を味わう。そして年が明けた新年のある日、年始回りに来た北原と陽子が仲睦まじくしているのを見て嫉妬に狂った夏枝は、陽子がルリ子を殺害した犯人の娘であることを二人に向かって暴露してしまう。北原はたとえそれが本当であるとしても自分の想いは変わらないと言って毅然とした態度を崩さないが、ショックを受けた陽子はその日の夜に遺書をしたため、明け方に毒薬を飲んで自殺を図る。 最後のどんでん返しは想定内であるが、陽子の生死が明らかにされないまま作品を終わらせたとき、作者の頭にはすでに続編の構想があったのだろうか。あるいは作品を書き始めたときすでに、本編には収まらない壮大なストーリーが出来上がっていたのか。そう考えると五年後に執筆されることになる続編も、読まないわけにはいかないという気持ちになってくる。大部でありながら一気に読ませてなお読者を離そうとしない魅力を持った、いい意味でも悪い意味でも優れたエンターテインメントの見本のような作品である。 | ||||
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旭川にある病院の院長辻口啓造とその妻夏枝は、2人の子どもと共に幸せな生活を送っているように見える。しかし夏枝は同病院の眼科医である村井と不倫寸前の関係にあり、密かな逢瀬の際に3歳のルリ子を誘拐され殺害されてしまう。もはや妊娠できない夏枝はルリ子の身代わりの養子をもらってきてほしいと啓造に頼むが、村井との浮気を確信している啓造は夏枝に復讐するために、「汝の敵を愛せよ」という聖書の言葉を実践するという名目で、獄中自殺したルリ子殺害犯の遺児である生まれたばかりの陽子を、親友の高木をつてにもらってくる(その事実は啓造と高木しか知らない)。 何も知らない陽子は辻口一家の長女として、5歳年上の兄・徹と一緒にすくすくと育つ。しかしある日、啓造の日記を盗み読みした夏枝は、陽子がルリ子を殺害した犯人の娘であることを知り、陽子の首を絞めすんでのところで殺しそうになる。陽子はショックで家出するが、啓造の友人である辰子に諭され、家に戻る。首を絞められた理由は分からなかったが、陽子は自分に対する母親の愛を疑うようになり、夏枝の陽子に対する態度も陰湿なものになってゆく。何も知らない徹は、純粋な陽子への想いを募らせてゆく。啓造が仕掛けた時限爆弾は、本人も気づかないあいだにマグマのように地下でその破壊力を増大させ、噴火のときが来るのを待っていた。 そんななか、療養していた村井が七年半ぶりに辻口病院に帰ってくることになる。久しぶりの再会に夏枝は胸をときめかせるが、見違えるように太った村井の姿に夏枝は幻滅する。しかし五ヶ月後に偶然喫茶店で再会した村井は、体も引き締まってかつての美しさを取り戻していた。浮気心がまたしても首をもたげた夏枝は、村井と二人で会うために啓造と一緒に行くことになっていた旅行をキャンセルする。悶々としながら啓造が乗った洞爺丸は事故に遭い海に沈むが、啓造は運よく救助される。 辰子や松崎由香子などといった個性的な脇役も登場するが、基本的には辻口病院を舞台とした一家の人間関係のみで物語は進行する。とはいえ決して冗長ではなく、次から次へと事件が起こって読者を退屈させない。視点のブレが気になりはするものの、エンターテインメントとしてよくできた作品であり、何度もドラマ化されているというのもうなずける。作者はクリスチャンであり、テーマは原罪であるという余計な予備知識は、かえって読者を遠ざけてしまうだけなのではないかと危惧する。上巻を読み終えた読者は下巻に手を出さずにはいられないだろう。 | ||||
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何十年も前に、家にあった単行本で読みました。ひさしぶりに読んでみたくなり、手軽な文庫本を購入。ストーリーを知っているのに、また感動し、すぐに読みきってしまいました。 | ||||
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上巻に続き、とても面白かった。 キリスト教的見地に立ち人間の原罪について書かれているが、この本を読んでみて、人間の本質は愛ではないのかと感じた。 どんなことがあっても負けないと顔を上げ続けてきた陽子、娘を殺した男の子供と知らずに育てさせた夫に復讐したいと思いながらも、本心は夫がただ生きていてくれさえすればよいと思っている夏江、憎い思いを持ちながらも娘として育てるうちに心の奥底では陽子を愛していた啓造と夏江。 自分の思いが邪魔をして、誰もが目の前の出来事をありのままに見られなくなっているが、本当は愛の心を秘めている事に気付かない。 人間とは美しいものだなと思わせてくれる不思議な本だと思う。 | ||||
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30年ぶりに読み返して、この本の良さがやっとわかったような気がします。 久しぶりにグイグイと引き込まれる感覚を覚え、続編も読みたくなりました。 それぞれの人の立場や価値観によって思いも行動も変わってくるけれど、基本は人間が本来持つ愛に基づいている事を強く感じられると思います。 色々な事を考えるきっかけとなるこの本は素晴らしいです。 | ||||
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「泥流地帯」がよかったので、読んでみた。 昔の昼ドラのようなドロドロ愛憎劇なのだが、ストーリーがよく練られており、文章も巧みで読む手が止まらない。 内容としては星四つだが、陽子が健気で、頑張り屋で、決して人のせいにはしないから星五つ。 同年代の娘がいるからか感情移入してしまう。特に、中学卒業式で答辞を読む場面で 、書いておいた紙が白紙にすり替えられていた場面は、上手に乗り切ったのだが、特にかわいそうになった。 娯楽小説のような形を取りながらも、夏枝と陽子の対比を通して、自己中心的になりすぎない、ということが、 作者のメッセージのように感じた。人を責めず、嘆かず、自分でなんとかしようという陽子のような生き方は 決して楽ではないが、いい教訓にさせてもらおうと思う。 | ||||
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面白い本は大抵、登場人物に対して、「こいつならこういう時こういう言い方をするだろうな」といった想像、予想ができる。 それが凄くイメージ出来た。心揺さぶる一冊でした。 | ||||
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人間の生々しい感情の変化をこれでもかというばかりに感じ、のめり込みます。 | ||||
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さすがに面白いです。凄まじい才能です!学生時代に読んでいたのですが、すっかり内容を忘れていました。時代を感じさせないひつ筆力で上下巻とも一気読み。ただ、学生時代は氷点だけを読んでいましたが、読後、解説を読みました。続編氷点がありました(笑)慌てて購入しました。どうせ読むなら4巻まとめた方がモヤモヤは無くなります。ただ、続編氷点もあくまでこの両親の話が中心ですので、続編にはあまり期待しない方が無難です。ただ、読む価値ある不朽の名作です! | ||||
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2014年。海外にいるときに暇だったので、Kindleで無料だからと言う理由で読んだが、途中から止まらなくなり、夜中にも読みふけった。 当時の時代背景や考え方等、その時代に生きていない私でも風景などが浮かんでくる描写。 主人公の両親の行動には何度も歯痒い思いをするが、それを読者に感じさせるのが流石。オススメです。 | ||||
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電子版を買って読みました。複雑な家族の気持ちはとてもわかりやすかった。人間ってこうだよな。。。と思いました。出来すぎた人間は出てこないのでリアルに読めました。 | ||||
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五十年以上経っても面白い。 やはり名作には永遠のテーマが散りばめてあるのですね。この作品のサブテーマが不倫で、ドロドロの嫉妬愛憎劇だとは知らなかった。年を経て読んでみると、継母の夏枝が陽子より何倍も、愛おしい。読みやすくてお勧めです。 | ||||
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