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哀しい予感



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【この小説が収録されている参考書籍】
哀しい予感
哀しい予感 (幻冬舎文庫)

哀しい予感の評価: 4.38/5点 レビュー 42件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21~40 2/3ページ
No.22:
(4pt)

遠い日の記憶

思いもよらない悲しみを受けて、記憶を封印してしまった弥生。
暖かな両親と弟と共に過ごしていても、何か心にひっかかるものがあります。

変わり者だけどなんとなく心惹かれるおばのゆきのの元に行き、共に時間を過ごすうち、大事な記憶を取り戻していきます。

弥生・ゆきの・哲生。。。
それぞれの登場人物たちがとても魅力的です。

ばななさんの繊細な感性には、いつも驚嘆させられます。
そしていつも、ホロッと涙がこぼれて、暖かい気持ちになります。

希望のある結末に安心しました。
この本に出てきた登場人物たちが、みんな幸せになってほしい・・・、
 心からそう思いました。

優しいお話でした。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211
No.21:
(4pt)

優しくて神秘的

15年ぶりくらいに再読しました。

弥生、おばさん、哲生くん、正彦くん、弥生を育ててくれた両親。
みんなの優しさとまっすぐな気持ちは決して揺るがない。
確かなものに包まれて心地がよかったです。

超能力的な題材もうさん臭くなく、
自然にスーッと受け入れられるのがばななさんの作品の特徴。
しかもその神秘性が物語全体を不思議なオーラのように包み、とっても美しい。

姉弟として育てられた血のつながらない2人が恋をする、とか
教師と教え子の恋、とか
一歩間違えれば安っぽくなるエピソードをこんなにキレイに描けるのは、
やはり豊かな感性からうまれる繊細で美しい世界観にある。
“一つ一つの文章が愛しい”なんて感じさせてくれるのは、
ほんとにばななさんの本だけです。

15年前は気付かなかった。
よしもとばななは昔からちゃんとよしもとばななだったんだ。
今回の再読は、
彼女の明確な方向性はこのころからあったのだと気づくいい機会でした。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.20:
(5pt)

よしもとばなな効果

よしもとばななさんの本はたまに読むのですが、その中でも1、2番に好きな作品。何といっても彼女の作品を読むと確実に次の日からの自分の普通の生活がキラキラしてみえたり雨の日に出かけてみたくなります。主人公の心境を良い具合に追体験できるのでしょう。

よしもとばななさんの作品のハッピーエンドは予定調和に感じられてついて行けないことがあるのですが、哀しい予感ではそんなことも無く自然なラストでした。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211
No.19:
(3pt)

孤独

久々に文庫で吉本ばななさんの作品を読みました。哀しい話でありながら美しくまとまっていた感じでとてもよかったです。一軒家やピアノが絶妙な効果をあらわしていたと思います。独特の小説でいいですね。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.18:
(5pt)

きらきらとした言葉

なんてすばらしい小説なんだろう。

最後まで読んでしまうのはもったいないな、と思ったときにはもうすでに半分を過ぎていて、残りを大切に読みました。

笑っていい場面なのかわからないところで思わず吹き出してしまったり、哲生の言葉に切なくなったり。主人公の弥生が見たり感じたりしているものを、いつしか自分も共有しているような感覚になっていました。

たとえ自分が同じことを感じたとしてももやもやとして上手く言葉にできない感情や、いいなと思っても何と表現したらいいのかわからずに通り過ぎてしまうような、日常生活での何気ないけれど素敵な光景、そういうものが言葉として表されていると、その言葉は本当に宝石のように感じられます。まさにこの小説はそんな言葉で構成されていて、この本に出会えてよかったと思いました。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.17:
(4pt)

短いストーリーの中の心の描写に感動

たしかこの本が発売された頃、私は著者の作品を初めて読んだ。原点「キッチン」よりも先に手に取った本だけに、私にはこちらのほうがインパクトが付強く、私にとって著者の代表作といえば間違いなくこの一冊です。そして最近、ふと書店でみつけて思わず買ってしまいました。内容については他のレビューの方が鋭く記しておられるので、私が語るのは蛇足だと思うので遠慮します。ただ、自分が主人公の弥生に同化していくことを、読み進めていくうちにどんどん感じてしまう本は、世の中にそんなにないと思ったので、そんな気持ちが伝えたくてここに書き込ませていただきました。事故に遭うのは避けたいですが、自分にも特殊な能力が備わったら、と思いながら楽しませていただきました。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.16:
(5pt)

孤独で美しい物語

吉本ばななの作品の中でも最も好きな作品。吉本ばななの感性を物凄く身近で感じられる至宝の一作です。細かい描写の一つ一つが空想を丁寧に積み上げたような美しさと洗練さを帯びています。到底思いつきそうにない独創的な表現にも拘らず、胸の奥のやさしい部分に流れ込んで来る様な透明さがあります。主人公弥生は第六感を持った女の子で、おばと二人を中心に、血縁関係の無い家族、その弟に対する恋愛感情などが様々に描かれています。そう言うと、安っぽい印象ばかりが際立ってしまいそうですが、そこに描かれる物語の美しさは上の通りです。

 様々な話が交錯する中、一貫して違和感が感じられないのは偏に彼女の文章の魅力的な力でしょうし、完成度の非常に高い物語です。主人公を取り巻くゆっくりとしつつも陰鬱な時間の流れ、その裏腹に時々現れる素敵な瞬間、その波が読む者全てを惹き込んでしまいそうな魅力を秘めた吉本ばななの傑作、他の作品と併せて是非とも読んで欲しい作品です。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.15:
(5pt)

いつでもそばに・・・。

私の読書人生でゆるぎない一位を保っている作品だ。確かに、何年かに一度は、いい作品に出会う。しかし、自分がどんな人生岐路に立っていようと、この作品にまた帰ってしまう。ページをめくった瞬間、心地よい癒しの世界へトリップできる。

 この作品では、主人公・弥生と一人独特の生活を送る叔母との関係が明らかになるとき、赦しと癒し、希望がもたらされる。そして、文面からイメージされるどんな情景もさらさらと流れる川のように澄んでいるところも評価大である。

 個人的に、弥生の義理の弟・哲生君もこの小説の魅力の一つだと思う。「彼は生まれつき、自分の内面の弱さを人にさらさないだけの強さや明るさを持っていて、何にでも恐れを知らずにまっすぐぶつかってゆくことができた」という人物描写があるが、まさにそのとおり!そんな彼がいつも気付くと傍にいる。主人公弥生になったつもりで読んでいると彼の存在が北極星のように思えてくる。「冬のソナタ」ではないが、道に迷っても彼がいる限り、必ず本来の軌道に戻ってこられるだろう。

 かなうなら、この作品の続編を読む日がめぐってきてほしいものだ。

哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.14:
(3pt)

淡い水色。

憧れを抱いていたおばだと思ってた人が実の姉で、肉親に対する情愛以上の感情を無視し続けた弟が血がつながっていなかった、ちょっとした超能力を発揮していた幼少時代を忘れている女性の物語。

血はつながっていなくても、そんなことはおくびにも出さず、やさしく接する両親や、女性ならきっと魅かれてしまうであろう不思議なおばの雰囲気、真っ直ぐで頼りがいのありそうな弟のとの微妙な関係、それらを取り囲む空気というか匂いというか、色というか。

何だか水色が似合う。

海の青さとか、空の青さとかじゃなく、少し薄暗い感じの室内プールの色。無機質で、静かで、生き物っぽい臭いがしない空間。そんな本。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.13:
(3pt)

ありきたりの展開におもしろさがある

事故で両親をなくした高校生の姉と幼い妹の姉妹の話で、
事故の記憶のない妹は両親の友達の夫婦に養子として迎えられ、
普通にそこの娘として暮らし、
姉はその両親の友達夫婦の兄弟となり、
一人暮らしを始め、
つまり姉妹が、叔母と姪の関係に代わってすごし、
数年後に事故の記憶をなくしていて妹が事実を思い出したという話。
妹は両親の友達夫婦の家で、その夫婦の息子を弟として、
つまりその妹は姉として暮らしていたが、
過去の事実を知り、
その姉弟は恋仲へと変化。
短い話なのでぱっと読めた。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211
No.12:
(5pt)

見事なタイトル「哀しい予感」

よしもとばななの作品で初めてキッチンを読んだ私にとって、この作品には結構最近出会いました。
始まり方が他の作品とは違っていましたし、テーマもなかなか重いんだなきっと。て思ったのですが、私はこの作品が凄く好きです。主人公の「哀しい」予感は見事に的中したけれど、弟との恋は哀しいけれど、嬉しい予感であったような気がするし、その弟とのキスシーンの描写は本当に切なくて、素敵だった。こんな切ない哀しい、でも幸せな生活を送るにはこの主人公やゆきのさんのように自分が動かないといけないのかなと考えさせられる作品。読んだあと、哀しいだけではきっと終わらない作品
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211
No.11:
(5pt)

恋愛

この本は自分が高校生の頃に読んだもので、最近になって再度読み直しています。吉本ばななの本の中で一番好きなものであり、また吉本ばななの本を集めるきっかけにもなった作品です。自分は男の子ですが、共感できる部分はたくさんあり、何度も胸をうたれています。こんな恋愛ができたら、きっと一生ものなんだろうなと感じています。ツグミやキッチンも素晴らしいものがありますが、なんといっても人間関係の複雑さなどをからめたこの本には、変えがたい恋愛の本質があるように感じます。もう一度読みたくなる本(特に小説で)ってあまりないと思いませんか?それくらいすごい作品だと思っています。
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No.10:
(5pt)

ゆきのさん

ゆきのさんの生活模様は一見変わっているけれど、人の生活って体に蓄積されているから簡単には抜け出せないもの。
それが彼女にとっての家族の生きた証なのだろう。
この人の深く主人公を思う気持ちに胸を打たれました。
主人公の行動力にもあっぱれ。
昨今こんな行動力を持つ女性はあまりいないだろう。
とてもあこがれます。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.9:
(5pt)

惹かれる人

音楽教師であるおばのゆきのは、とても変わった女性です。
けれどすごく魅力的な人です。自分がちゃんとしてて。
読んでて私もすごく惹かれたし、主人公も惹かれてます。
読んでいると、情景が勝手に頭のなかに出来てしまうような本でした。
意外な展開がたくさんあって一気に読んでしまいました。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.8:
(5pt)

この本、大好き!

中2の時学校の授業で
図書館で本借りなきゃいけなくて、
読む気も全然無かったんで適当に目立つ本選んだんです。
その時に手に取った本がこれでした。
吉本ばななさん自体知らなくて、
最初は「すごい表紙だな~」くらいにしか
思っていませんでした。
でも少し読んでみようと思って最初の部分を読んだんです。
最初らへんはおばの奇妙な行動について描写されてるんですけど、
それを読んでるうちにどんどん物語に引き込まれていっちゃいました。
学校の図書館で借りた本を家にまで
持ち帰って読んだのは初めてでしたよ(笑
大好きな弟の存在、不思議なおばの存在、素敵な両親、
色々と後から謎が解かれていくんだけど、
私がやっぱり一番スキなのは弟とのキスシーンでした。
なんかすっごいドキドキしちゃいました!(笑
それと、なんといっても吉本ばななさんの
情景描写は素晴らしいですね。
文字だけで目の前に景色が想像できるし、本当にすごい。
とりあえずこの本大好きです。おすすめ。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.7:
(5pt)

感性が素晴らしい

風景などの詳しい描写は、ともすれば頭をひねって書かれた作り物のように感じるものだけれど、作者の感性豊かな表現は、自然にすっと入ってきて、心地よい。
主人公の生い立ちや予知能力、血の繋がらない弟との恋愛感情、謎めいたおば・・・という設定は、それだけでもう、途端に陳腐なものになってしまうはずなのに、ノスタルジックでピュアな感情を呼び起こさせられるのは、作者の感性が素晴らしく文才が突出しているからだと思う。
タイトルからして、どうせこういった少女趣味的な物語は、おばが自殺するのだろうな、と勝手に推測してしまっていたけれど、完全に予想を裏切られ、こんな書き方をする作家も居るのかと思い、その純粋さがうれしかった。
ムダなものを削ぎ落とし、ストイックに、感情に忠実に生きる登場人物たちは、とても魅力的だと思う。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.6:
(4pt)

素敵な話だった

吉本ばななさんの本はいつも不思議な雰囲気が漂ってるんですが、その中でもすごく印象に残ってます。主人公、弟、おばさん、両親、それぞれに物語があって、それがばらばらになることもなく、話の流れも乱さないまま次々に出てくる。ありそうでないような、なさそうであるようなそんな物語です。その空気に触れたくて何度も読み返してしまう本。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.5:
(4pt)

弟との関係が気になりながら読んでました。最後それなりにそれぞれが収まってくれてよかったです。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
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No.4:
(5pt)

哀しい予感

私が大好きな作品であるが、個人的な感想を言えば、主人公が第6感が優れていること云々は特に話の中に取り入れなくてもいいような気がした。おばや弟との心の通じ合いだけで十分に作品が成り立っているような気がする。
だがやはり吉本氏の感性はすごい。登場人物をこれだけ魅力的に描写できる作家はあまりいないと思う。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211
No.3:
(4pt)

まとまりすぎかな

文庫版にするにあたって、幾分修正した点があるそうですが、全体的に「まとめすぎてしまったかな」という印象があります。最後の場面に、出てくる弥生の心情の変化も、「第6感」を持っている彼女にしては、少し在り来たりなところで終わってしまいました。
その舞台も「軽井沢」「青森」などが出てきますが、特有の雰囲気というのが、必ずしも楽しめるというわけでもないかな。
読後感は、まとまっているだけあってすっきりしています。本を読むきっかけとしては、とてもいいかもしれません。(中学生・高校生などはいいかな)とにかく少しだけ日常を忘れてみたい、本を読んでみたいという時に是非。
哀しい予感Amazon書評・レビュー:哀しい予感より
4048725211

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