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コープス・ハント



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【この小説が収録されている参考書籍】
コープス・ハント
コープス・ハント (角川文庫)

コープス・ハントの評価: 3.20/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

新婚家庭の妻の強姦殺人を夫が依頼した?

冒頭から強姦殺人事件の場面で始まる。
ただ一つ違っているのは、犯人が最後に呟いた言葉、「お前の夫に依頼された」という謎の言葉だ。
新婚間もない仲睦まじい夫婦に何があったのが分からず、その謎解きを期待しながら読み進めるが、夫は嘆き悲しむだけで不審な点はなく、最後まで謎解きは伏せられている。
現在進行形の連続女性殺人事件の「遺体探し」と、中高生のSNS目当ての「遺体探し」が当時並行して進むが、後者は数年前の過去の話で、全く無関係な遺体だが、両者には密接な関係があることが後から分かるようになっている。
中高生の冒険談の最中も、強姦未遂が起き、なぜこういう設定が多いのか、不思議な気がした。
「毒親」が犯罪者を産むにしても、現実感に乏しすぎて、ほとんど説得力を感じなかった。
コープス・ハントAmazon書評・レビュー:コープス・ハントより
4041089042
No.4:
(3pt)

若い時の心の痛みからの展開ではあるが大味

youtuberを登場人物に据えて、遺体捜索をする少年たちという現代らしさをだしながら、どういった形で事件の解決を目指すのか読み進めながらも、結局はミステリーとしてはもう一つ。
あえてyoutubeを絡ませた意味もなく、物足りなかった。
ただミステリーとして読むには厳しいが、若者が入りやすい設定で新たな読者層へのアピールにはなると思う。
それおれに抱えている悩みをyoutubeで表現という絡ませ方をしたかったとは思うが、この点は実際の若者としてはどう感じるのであろうか。
共感か、距離を感じるのか。
著者は下調べを含め読ませる力があるので、もっと初期のころのようなディテールにこだわりながらも勢いのある話を書いてほしい。
コープス・ハントAmazon書評・レビュー:コープス・ハントより
4041089042
No.3:
(3pt)

描写が上手いです

ハラハラドキドキする場面の描写が上手いです。「その女アレックス」の前半部分並みの面白さでした。

違和感を感じるところは、女性刑事の単独捜査が過ぎるところと、白い服の少女の登場場面です。少女の方では、ひょっとしてオカルトに向かうのかと心配しましたが大丈夫でした。
コープス・ハントAmazon書評・レビュー:コープス・ハントより
4041089042
No.2:
(3pt)

読書の苦手な中学生や高校生にオススメ

物語に触れる機会の少ない中学生や高校生には、こういう読みやすい1冊が読書を日常生活に位置付ける入り口になるのかもしれないなぁと感じながら、楽しく読ませてもらいました。深いものを求める読者層には、設定や展開が大味すぎるのが残念でした。
コープス・ハントAmazon書評・レビュー:コープス・ハントより
4041089042
No.1:
(3pt)

この国の「バラエティ」に挑戦する作者

「コープス・ハント」(下村敦史 角川書店)を読みました。私は作者の2冊の山岳ミステリ「生還者」、「失踪者」を楽しく読んだ記憶があります。
 シリアル・キラー、浅沼聖悟。裁判中、彼はある犯行については自分が犯人ではないこと、そしてそのコピーキャットを殺し、遺体を思い出の場所に隠したと告白します。それは、本当、嘘?物語は、その事件の真相を追う女性刑事・望美の側とその「遺体を探そう」とする3人の<ユーチューバー>達の旅が交互に語られていきます。その遺体は誰なのか?ある犯行の犯人とは一体誰なのか?
 女性刑事・望美は、強く、美しい。昨今の欧米のスリラーに登場する女性刑事に近いキャラクターが与えられています。一方、「コープス・ハント」に駆り立てられた3人の少年たちの物語は、直前に読んだ「夏をなくした少年たち」のように”スタンド・バイ・ミー”小説が持つ青春の痛みをもたらしてくれます。SNSに蔓延る悪意。我が国に確かに存在する既得権益層の思い上がり。新しい少年たちの現代を生きる「心」もまた丁寧に描写されていると感じました。

 シリアル・キラーのプロファイリングについては、(これも最近読んだ「野守虫」同様)あるFBI心理分析官の著作が参照されていますが、幾多のサイコパス・ストーリーのスタンダードを踏襲している印象がありますから特筆すべきものではありません。
 しかしながら、総じて、物語は巧みな「反転」を持ち、二転、三転する登場人物たちの「心理」とその裏側に横たわる闇を描いてとても読み応えがありました。様々な「事象」、バラエティに挑戦する作者のプロフェッショナル・ライティングを楽しむ一篇だと思います。
コープス・ハントAmazon書評・レビュー:コープス・ハントより
4041089042

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