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(短編集)
逆ソクラテス
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逆ソクラテスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全194件 81~100 5/10ページ
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不公正、偏見、いじめ、、人間の悪についての伊坂さんの考えの集大成という印象。いじめたり、見下したり、人を傷つけたり、人の不幸を喜んだり等々、人間のこういう部分ってもうどうしようもなくて、どうしたらいいんだろうと思ってきたけれど、なるほどと思えた。自分が幸せになった時に嫉妬されて幸せを妨害されるよと考えて律し、人を罰するとか、ダメだという烙印を押すのではなく、その人のためにも自分のためにも、相手が幸せになるような行動をとるということ、憎しみと罰だけでは何も生まないということ。(結局、自分の利益のために自分を律するしか歯止めをきかせる方法はないのかと落胆してしまうけれど仕方ないよねとも思えた。) | ||||
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逆ソクラテスって何?と思っていたら、5つの短編小説の最初のタイトル。 小学校の先生がある生徒を駄目な子だ、と扱っていて、それに反発した子どもたちがソクラテスは「自分がすべて知っているわけではないことを知っていた」と話している。その先生は逆ソクラテス、ということです。 子どもたちは先生が間違っていることを証明しようといろいろ作戦を立てるのですが、どうなるのでしょうか。 最後の「逆ワシントン」も面白い。 ワシントンとは、アメリカ初代大統領のワシントンが子どもの頃、父の大切な桜の木を切ってしまって正直に告白したら褒められたというお話。 母親からワシントンのように真面目で約束を守る人間が勝つと言われてそれを信じた僕は・・・どうなるのでしょうか。 その答えは、この本を読んでみて感じてください。 | ||||
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印象に残った所 ・「抽象的な言葉を大声で叫んで怒るのは、独裁者の手法だよ」 「独裁者って、そうなの?」 「具体的な理由が分からず、恐怖を与えられると、次からはその人の顔色を窺うしかなくなるから」 明確な指示が無く怒られた時に怖くなってその人の顔色を伺ってへつらう時があった。あの時の嫌な思い出を思い出したため印象に残った。 ・「何だよ渋谷、厳しすぎるよな」悠太が口を尖らせる。「あれ絶対、親の真似だよ」 子育てでは言ってることではなく自分の行いが子供に反映される。よく聞く話ではあったが、自分が今後親になった時に気をつけようと感じた。 ・「久留米先生って、うちのお母さんと同じで、何でも自分が正しいと思い込んでいる感じがあるから、『それは違うでしょ』っていつか言ってやりたかったの」と平気な顔で主張したのだ。 自分が幼い時にこの違和感を今私は同じ事をしそうになる時がある。自分より立場の弱い人へに対しての傾聴姿勢の重要性を感じた。 感想 すごく面白かった。読んでて自分の学生時代の劣等感を思い出しはしたが、本の結末がすっきりで読んでて気持ち良かった。初めて伊坂幸太郎さんの本を読んだが違う本も読んでみたいと感じる一冊だった。 | ||||
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短篇集『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎著、集英社)に収められている『逆ソクラテス』を読んで、3つのことを考えました。 第1は、読み手に「先入観に囚われるな」という教えを伝えている点で、説話集『今昔物語集』を思わせること。 この作品では、久留米という教師から事あるごとに貶められている草壁という小学生が、同級生の安斎から「僕はそうは思わない」という台詞を口にすることを勧められ、そのアドヴァイスを実行することによって、大きく変身していきます。教師を始めとする大人から先入観で決めつけられそうになったときの、「奴らに負けない方法」だというのです。 第2は、さすが、伊坂幸太郎、単なる説話物語で終わらせずに、最後の最後に逆転劇を仕込むことで、奥行きを感じさせる捻りを利かせていること。 草壁がプロ野球選手として活躍する一方で、転校後、行方が分からなかった安斎が社会的に褒められるような存在にはなっていないことが匂わされています。私の経験でも、子供時代、学生時代に目を惹いた友達が社会に出てからどうなったか、逆に全然目立なかった友達が社会的に成功していたりして、想定外の有為転変に驚かされることがしばしばありました。 第3は、その人に出会わなければ、違う人生を歩んでいただろうというような人と遭遇することが、人生では確かにあるということ。 草壁にとっての安斎のような恩人に出会えた人は幸せです。私の場合は、都立富士高1年時の担任・唐木宏先生との出会いが、私を大きく変えてくれました。個人面談で、その直前の中間テストで唐木先生が担当する物理で酷い点数だったことを叱責されると覚悟していたのに、先生は、「榎戸君は、他の人が持っていない、優れた素質に恵まれている」と言いながら、「好漢、奮起せよ」と書いたメモを手渡してくれたのです。これ以降、この「好漢、奮起せよ」という言葉に、どれほど励まされてきたことでしょう。 | ||||
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面白いです。 ただ文字が少ないから文庫本でいいかな。 でも内容はいい | ||||
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伊坂さんの作品は以前ゴールデンスランバーを読んでいて、これが二つ目です。どちらも登場人物がそれぞれカッコよく面白いやつ、周りに流されず自分を持っている人間たちが出てきて、そして主人公の僕はと言えばどこにでもいそうなちょっと普通でパッとしないやつ、、、 共感します! 僕も『僕はそうは思わない』とちゃんと答えを持ってそう言える人間になりたいなぁ 何かたいそうかもですが、読み終えて自分の人間レベルが少しだけ上がった気がしました(錯覚だと思いますが、、、苦笑) | ||||
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今まで読んだ短編の中にはベスト5に入る。 読了後は、爽快な中にも泣きたくなるような感じがした。 今まで伊坂幸太郎はちょっとチープな反骨精神というイメージだった。 が、良い意味で裏切られた。 ベクトルは同じだったが、今回は短編でありながら、極めて高いクオリティだ。 本作は小学生が主人公と言うことで、今までと毛色が変わっている。 あらゆる作家がよく書くパターンの、天才少年の友達と大人に一泡吹かせるストーリーっある。彼らが一泡吹かせるのは目の前の大人でも教師でも保護者でもあり、なおかつそんな固有名詞を持つようなものに限らない。 安っぽい言葉で敢えて表現すれば、社会なのかもしれないし、自分自身かもしれない。 社会の偏見やレッテルに対して、「僕はそうは思わない」という弱い少年の言葉。そんな反骨と健気さにしてやられた。 | ||||
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文科省で、推薦図書にして欲しい。というか、文科省で予算とって、全国の学校に配って欲しい。全国の先生に読んで欲しい。毎年の夏休みの読書感想文の指定図書にして欲しい。個人的には、これが本屋大賞でした。 | ||||
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これぞ伊坂幸太郎! 嫌みなくさりげなく、優しく実践的な実社会で 役立つ人間関係についてを書いてある道徳本のような物語です 小中学生への推薦図書にしてもいいのではと思います どうなるんだろう…と少しの心配と、後半のおもしろかったり、感動したりの 逆転劇、短編5つに爽やかな読後感をもらいました こんな伊坂さんの物語が大好きです | ||||
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短編小説が複数載っているが、それぞれの話に繋がりある、緻密な設計がなされていると思います。この小説をきっかけに、オーファザーやマリアビートルを読みました。伊坂幸太郎万歳 | ||||
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いつも通勤電車で読むのですが、降りる駅を通過してしまうほど、集中してしまった(笑) 続きが、知りたくて、あっという間に読みました。 | ||||
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主人公が小学生でも、伊坂マジックは健在!登場人物達の会話の中に、子どもの前に立つ人達が大切にしなければならない数々の言葉があり、胸が熱くなりました。 | ||||
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小学生の高学年と先生や親が、主に登場する5つの短編からなっている 主人公になっている少年はそれぞれ違うけど皆、おとなしくて、いい子で賢こいと思った 私がもし小学生で、この子たちのグループだったら楽しい小学生生活だろうな。いじめもあったけどそれは、先生にとか、女子対女子でいじめにあった子はいじめた女子よりもっと強くて、賢こく、友情に厚かったので相手をも変えてしまうのではと思うほどだ。 追記 東京オリンピックの開会式直前に何十年前にしたいじめが原因で下ろされた作曲家がいました。この短編集に最後のほうで出てくる、元気なお母さんの言ったことが証明された気がしました。いじめはやめよう。 | ||||
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傑作だ。小学生と社会人、時間を行ったり来たりしながら、子どもたちが、勇気と言葉とチームワークと、思い込みや勢いで、大人の価値観を変えていく小さな革命の物語。 後半でバスケがモチーフとして登場する。直接的な描写は少ないし、バスケ自体がテーマではない。 だけどこの本は、Bリーグファン、Bリーグで、人と人、チームとしてのあり方、一体となる葛藤と喜びなんかを感じている人には、きっと響く本だ。 こんなふうに、大人に向かって行きたかった。「僕は、そうは、思わない。」とはっきり主張したかった。 願わくば、この本で得た知恵とともに、小学生をもう一度、やれたら。 そんなふうに願わずにいられない、小学生だった私たちのための本。 | ||||
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読書嫌い・しない人にもオススメです。 夏に読むのがイイかも。 | ||||
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図書館で借りて読み、手元に置きたくなって購入しました。子にも孫にも語り継ぎたい名作だと思います。財産になりました。 | ||||
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読後感、良かった! | ||||
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めちゃくちゃ面白かった。子供視点から考えると大人の思考や行動は大人に教えられた事の逆。 じゃあなんで逆に教えてしまうのか。それは逆に教わったからとしか言いようがない。 | ||||
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素晴らしい。仕掛けはシンプルだけど読後感がめちゃくちゃ爽やか。特に最初の短編二つがずば抜けて良かった。 本のタイトルにもある『逆ソクラテス』。 先入観と大人に押しつぶされそうになりながらも、抵抗を試みる小学生がかっこよすぎる。 仕掛けは爽快だけど、実は小学生が行うものだから不恰好だし、失敗もしている。それでも抗って「自分は、そうは思わない」と声を上げて行動することの勇気に立ち上がって拍手したくなる。カッコ良かった。 何一つ難しい言葉なんて入ってないし、言い方によってはただの否定するだけの人間のセリフに聞こえる「自分は、そうは思わない」だけど、こんなにも強い武器となって人を支えてくれるのかと教えてくれる作品。 そして、そのセリフが常に自分たちを守ってくれてるわけじゃなくて、社会では通用せずに煙たがれてしまうこともちゃんとプロローグで描いてくれているのが味のあるところ。 仕掛けだけで終わらせるただのハッピーエンドにしないのが伊坂幸太郎が文壇で評価される理由だとしみじみ感じた。 二作目の『スロウではない』 ペンダント?のくだりはやや強引だったきらいもあるけど、それを踏まえても圧倒的な構成力だった。短編ひとつのなかでよくここまできれいに伏線回収できるなと脱帽。さすがにもう小慣れた印象受けます。 個人的には一番胸に来るものがありました。 もちろん表題作が一番目にこなきゃいけないし完成度も高いけど、僕は一番この作品が刺さった。 何が良いってヒロインの高城かれん。転校してきたいわゆるクラスでは目立たない子が泣きながら、渋谷(悪役)に向かって主張するところは今でも思い出すと涙目になってしまう。今もちょっと思い出して涙目になった笑 痛快感も凄かったけど、そこにきっちり現実と折り合いをつけるのが伊坂幸太郎。 人生の流れは遅くなんかない。あっという間に未来が来て、自分だけぽつりと置いてけぼりになった主人公のラストシーンを最後に置いてくるのがもう言葉にならない。美味しい100点満点の物語で終わらせずに、最後に子供にはわからない余韻をスッと残していくこの……… 伊坂幸太郎作品の何が素晴らしいですか?と訊かれた時に今答えるとしたら「もう一度読み返したくなる作品」だと思う。 もちろん伏線回収や物語の構築をもう一度読み返したいのもあるけど、決してそれがメーンではなく「この、彼らの物語をもう一度時間が経ってからも読み返してみたい」 そんな風に思わせる作品です。 ストーリーだけの作品って2回目読む時は「あー、なるほどw」っていう爽快感に近いものがあるかもしれないし、なんなら仕掛けさえわかればもう二度目なんていい、ってなるかもしれないけど、やっぱり違う。伊坂幸太郎には何か読者の記憶を「焼き付ける」ではないけど「たしかにあそこになにかあった」と古い本をやっと見つけた時のあの懐かしい匂いを残してくれるそんな本になってる。 あとがきにも書いてるし、僕もちょっとインタビュー読んだけど、ベテラン作家として節目の作品になってる。伊坂ファンなら間違いなく読んで損はないと思います。 あと本のカバーもこれまで買ったりしたどの装丁よりもトップクラスで最高。 特にレビュータイトルのアオリ文が素晴らしい。これをつけた編集者さんに天晴れ。 | ||||
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伊坂さんの作品は登場人物の雰囲気が独特さが心地よく、今回の作品も伊坂ワールド全開で逆ソクラテスというネーミングや表紙なども含めて好きです。 | ||||
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