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(短編集)
逆ソクラテス
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逆ソクラテスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全194件 181~194 10/10ページ
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前向きになる温かいお話でした。 情報社会となり、小手先なテクニックに走ったり、兎に角直ぐに見返りを求めがちな現代人にこそ、いま一度本作を手に取り童心のような素直な心の大切さに気づいて欲しいですね。 かっこ悪い大人になっていませんか? | ||||
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小学校を舞台にした5つの短編集。血なまぐさい暴力的な部分もほぼなく、多くの人に薦められる一冊です。 小学生だったことを忘れかけている大人が一番楽しめるでしょう。 多くの人に読んでほしいと思える反面、スリリングな感じは伊坂作品にしては抑えめでした。 身体の特徴や思想、生まれた場所、家族など、あいつは〇〇だからといった決めつけは昔から多いです。 それでギスギスしている人々もSNSとかでよく見かけます。そういう人は小説とか読まないでしょう。 ハラハラドキドキ楽しく、それでいて優しい小説なので、ニュースやなにかに疲れちゃいそうな今、 ぜひ、読んでほしい一冊です。 | ||||
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短編、しかもすべて小学生の話。1つ1つに暗示的に示されたメッセージは、もしかすると読むたびに少しずつ形を変えるような気がする。そしておそらくは何度読んでもそのメッセージに共感できると思う。 最後の読後感が爽やかで心がぐっと熱くなる。それが伊坂さんの良さとわかっていて読んでも、「やっぱりきたか」と心が熱くなれるんです。 | ||||
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表題作の他、「スロウではない」、「非オプティマス」、「アンスポーツマンライク」及び「逆ワシントン」の5つの短編から構成される「先入観をひっくり返す(各編の題名が否定形になっている事からも窺えるが)」事をテーマとした短編集。 表題作は主人公の小学生時代の回想譚が主で、ソクラテスの言葉「『自分は何も知らない』って事を知っているだけ、自分はマシ」の"逆"で「自分は何でも知っている」と思い込んでいる人間の先入観を打ち砕くための友人の多彩な試みが爽快。冒頭と末尾との照応が見事と言う他はない構成の妙が光る。「スロウではない」は主人公の小学生時代の回想譚と成人してからの恩師との対面をカットバックで描く構成の工夫、友人との「ゴッド・ファーザー」中の台詞の言い合い等、ユーモア・タッチだが、転校生への様々な先入観を砕く展開及び恩師のインチキ占いが希望の灯。「非オプティマス」(本編だけスポーツ系ではない)の主人公は小学生。「オプティマス」とは「私にいい考えがある」が口癖(大抵失敗する)の変形ロボット。今度は教師や友人に対する主人公の先入観が徐々に崩れている過程をシミジミと綴っている。「アンスポーツマンライク」の主人公は小学生→高校生→公務員と成長し、「スロウではない」の恩師が小学校時代のミニバスのコーチとして再登場し、ドン・コルレオーネも再言及するという遊び心豊かな短編。(成人まで続く)映画「Stand by Me」の様な雰囲気だが、「一歩踏み出せない自分」という先入観を振り払った主人公と仲間達が爽やか。「ミニバスの残り一分は...永遠だ」という恩師の詭弁も楽しい。「逆ワシントン」の主人公は小学生とその母。題名通り、"正直さ"の大切さを訴えた短編だが、前編のバスケット仲間がラストで登場する辺り泣かせる。 小学生を主な登場人物としているせいか、細かい技巧は使っているものの、表題作(白眉)以外はノビノビとした直球勝負という感じ。「先入観をひっくり返す」事でその人の人生に明るさと希望を与えるというメッセージが伝わって来る爽やかな快作だと思った。 | ||||
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あとがき曰く、「作者の『夢想家』の部分と『リアリスト』の部分、両方が納得するように書いた作品」とのこと。伊坂先生の『夢想家』の比重が高い作品が好みの人(僕のような)には、少し物足りない作品かと思います。また、短篇としてテイストの違うものが1つあっても良かったかな、と思いました。 とはいえ、伊坂先生らしさは健在。セリフ使いの巧みさは流石で、星4つ分の面白さは十分にあります。 | ||||
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全ての子どもたちと、全ての大人たちに読んでほしい。 はなはだ簡単ではございますが、私のレビューとさせていただきます。 | ||||
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1話目の逆ソクラテスが特にいい。 あの繋がったときの感動...。 小学生でも読めそうです。 | ||||
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単行本を注文するつもりが誤ってKindle版を購入してしまいました。 キャンセルしたい。 | ||||
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①短編集であるが、ただの短編集ではない。「逆ソクラテス」とは 「悪徳は知」である。金銭や地位や名誉では得られないもの。それがソクラテスにとっての知であり、魂をできるだけ優れたものにするよう魂への配慮(世話)をすることが徳への道である。 ②主人公の少年時代を回想するが、クラス仲間と共犯してのテストのカンニング、美術館の係員に抽象絵画の説明を受けている間に絵画をすり替えるなど悪さにも程がある。 ③どうすればこれだけ悪さが出来るのか、あまりに可笑しくて失笑してしまう。しかし、人間というものは不思議なもので、悪ガキも大人になればまともになるから不思議である。 ④アリストテレスは「人間はポリス(政治的・社会的)動物である」と述べたが、社会(大人)が人間を作るのだ。必ずしも学校教育ではない。反対に学校時代は真面目で立派な生徒が大人になってヤクザの道に足を踏み入れたりしている。 ⑤どうすれば「魂の世話」が出来るようになるのか、反面教師である本書から学びたい。 お勧めの一冊だ。 | ||||
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いや、短編の一つ目だけです。最初の60ページ。「逆ソクラテス」しか読んでないです。 何度も読み返してしまう。読むたびに発見があります。 だから、さきに進めない。。 思うのは、安斎が本当に守りたかったのは、自分のお父さんだったのかな、ということ。 あと、4編。読み進めるのが楽しみなような、もったいないような。 伊坂先生、素敵な時間をありがとうございます。 | ||||
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表題作である「逆ソクラテス」は、以前深い感銘を受け何度も読み返した話でした。 伊坂さんの作品で小学生が主人公の話は、この逆ソクラテスくらいだったかと思いますが、他の短編4作も小学生(一部回想)が主人公であり、かなり希少な作品かと思います。主人公が大人の作品よりも、ある意味でより教示めいたものを感じます。 表題作の「逆ソクラテス」は、1人の教師がある児童を「できない奴」と決めつけており、そこに違和感を持っていた数人のクラスメイトが秘密裏に結託して、その教師の先入観をいかにぶち壊すか、というストーリー。 そして、その先入観に立ち向かうのが、「僕はそうは思わない」という魔法の言葉。誰にでも言えそうな言葉なのに、同調圧力があり共感を求められる日本ではあまり耳にしない言葉かもしれません。 その他の4話も、表題作のおまけでは決してなく、1話1話が実写化になったら面白そうだな、と感じさせる話ばかりです。 大人が子どもよりも優れているわけでも偉いわけでもなく、むしろ大人の方が子どもよりも間違っていたり、子どもだからこそ大人には見えないものが見えていたりするんだなと感じさせる作品でした。 小学生がもしこの作品を読んだら(かつそれなりに理解できれば)どんな風に感じるものなのか、とても興味が湧いた次第でした。 | ||||
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「僕は、そうは、思わない」日常生活にはびこるありとあらゆる先入観や大人の悪しき習慣たちを軽快に飛び越えてゆく、テンポの良い作品で一気読みしました。 登場人物のユニークさ、ハッと目が止まるような台詞回しが心地よく読了後は爽やかな気分になりました。やはり伊坂作品は面白い! | ||||
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伊坂さんの言葉選び、言い回しがとても好きです。いつまでも読んでいたいと思いながら、今作も一気に読んでしまいました。 | ||||
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野坂昭如は「ソッソッソックラテス」と叫びながら踊り、小川竜生は西成の極道にソクラテスの名を冠し、東直巳はソクラテスに出前持ちをさせた。日本の作家はソクラテスの扱いが実にぞんざいだ。 さて、皮肉と変化球の名手である伊坂幸太郎氏は、ソクラテスをどう料理するのかと楽しみに読んだ。 ソクラテスご本尊は登場しなかったが、実によかった。マサカリ投法で全体重を乗せた直球を見た気分だ。 買って損なし。おすすめの一冊。 追伸:ちなみに東直巳のは「死ねばいなくなる」で、小川竜生は「極道ソクラテス」で検索してみてください。どちらも面白いですよ。東直巳はたぶんソクラテスの使い方として、古今東西なめきっているナンバーワンです。まあ、小説にすらしなかった小説家の野坂昭如にはかなわないけど。小川竜生はシリーズで何作品かあるし、どれも楽しめるので、古本で安く手に入れられればラッキーでしょう。 | ||||
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