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(短編集)
あひる
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あひるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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今村夏子の「あひる」は、静かな日常の中に潜む不穏さと不条理を描き出す短編集。 この作品集は、どこか現実離れした出来事が普通の人々の生活に突如として入り込む様子を描写し、読者を引き込む力を持っている。 表題作「あひる」では、一見すると平凡な日常が、少しずつ不穏な色合いを帯びていく様子が巧妙に描かれている。 主人公は日常の中で不可解な出来事に直面し、その異質な現象に対して無力感を抱く。 著者の筆致は、細やかな描写と淡々とした語り口で、現実と幻想の境界を曖昧にし、読者に不安感と興味を同時に抱かせる。 この作品集の魅力は、普通の生活の中にある微細な変化や違和感を丹念に描き出す点にある。 著者のストーリーテリングは、読者が自分自身の日常にも同様の不条理が潜んでいるのではないかという感覚を呼び起こす。 物語の結末が必ずしも明確な解答を与えない点も、読者に考察の余地を残し、余韻を楽しませる要素となっている。 このストーリー展開を楽しめればの話だが。 また、今村のキャラクター描写は非常に繊細で、登場人物たちの内面世界が深く掘り下げられている。 彼らの些細な行動や思考の変化が、物語全体の不安定さや緊張感を増幅させる役割を果たしている。 本書は、今村夏子の文学的技量を存分に感じさせる作品集だと感じる。 日常と非日常が交錯する独特の世界観は、一度読み始めると止まらなくなる魅力を持っており、読者にとって忘れがたい読書体験を提供してくれる。 彼女の作品は、日常の中にある異質さや不条理に対する鋭い洞察を持つ人々に特におすすめ。 | ||||
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全ての人々に当てはまる、よくある日常の危うさや偽りの幸せを丁寧に描いてる作品 今の日本の日常に、野良犬がいないのは何故だと思いますか?私たちの平和は他の生き物の犠牲でできている いつかあなたも私ものりたま。 | ||||
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初めて今村夏子さんの作品を読みました。 最初のあひるでは 私が家庭環境に恵まれていないため、読んでいて気持ちが悪くなりました。 なんだろう、このじわりとくる感じは… 他の短編は良かったです。 ただ問題はKindleだと他のKindleの書籍と違って画像なので(他の方も書いておられますが)かなり見づらく感じました。 | ||||
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以前アメトークの読書好き芸人で光浦さんが紹介していたのを、記憶しており綺麗な装丁を見て購入。 とても読みやすい文章で1時間程度もあれば、読み終わってしまいます。 その中に何か家族や繋がり的なものを伝えようとしていることがあるのでしょうが、全体的に漠然としており私は理解しきれなかった印象です。 | ||||
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ドラマチックな展開はなく、一見何気ない日常のように見える。しかしその背景にあるどことなく不穏な空気が妙にクセになる作品。『星の子』と同じく、作者の世界観に魅了された1冊でした。 | ||||
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「こちらあみ子」を読んだ時の衝撃は強かった。 どうしたらこんなに異空を生きる人物が描けるのかと感心し再読・熟読した。文章の奥にある作者の思いを知りたいと思った。 今回の表題作については、題名のままで、父のことも母のことも弟のことも「私」のことも漠然としか読み取ることができなかった。 帯に書いてあるような「ざわつく」感情が起こらなかった。 「ざわつく」今村ワールドに期待したが、次回作をまってみたい。 | ||||
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好みの問題です。 前評判的なもので、惹かれて買いました。 もっとザワザワするかと思ったら、そうでもないし すっきり終わるかと思っても、そうでもないし 好みの問題です。 | ||||
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これに尽きる。 表題作は独特のおかしみがあってみせるが、いかんせん、ふーん、というレベル以上ではない。 あとの二作も、悪くはないし、田舎の家族のかたちを文学的に記述しているものの、やはり既視感がある。 一時間もあれば読み切れる。悪くはないが、とくにおススメというほどでもない。 | ||||
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