■スポンサードリンク
本屋さんのダイアナ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
本屋さんのダイアナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 41~43 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『大穴』。 この突拍子もない少女の名前に失笑しつつ、書店と何が関係するのか興味を持ちました。 ダブルヒロインの『彩子』。 暮しの手帖から出てきたような母上に少々辟易、優等生そのものの日常にも不満ぎみ。 そこへダイアナが同級生となり、物語は進行していきます。 私は外国小説の類いや赤毛のアンを中途で投げ出した人間ですので、彼女たちの言い回しが少々わかりませんでした。 少女期によくある親友同士の符丁みたいなものかしら…?程度。 この小説を読み終えて、ダイアナの堅実な生き方がわりと丁寧に描かれているものの、彩子のほうはサラッと書き流しており、イベントサークル以外では別段事件らしいこともなく、平凡でした。 またダイアナの母と彩子の父そしてダイアナの父の相関図が、ちょっと安易な気もします。 願わくば、もう少し登場人物たちを掘り下げて書いていただきたかったですね。 そして昔々の少女たる私にも、予想外の展開をみせていただけたなら星5つでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、今に至る人生において、あまり読書をしてこなかった40代真ん中位の女です。なので、作家さんに対する偏見も好みも特にありませんが、柚木さんの『あなたの手をにぎりたい』を手にした時、こんなに若い作家さんにバブルが描けるのか、と、半信半疑でページを捲ってみると、堪らずお寿司が食べたくなりました。ダイエット中にも関わらず、以降、柚木さんにはまっています。『本屋さんのダイアナ』は、もちろんお腹も空きましたが、あまからカルテットのお稲荷さん程ではなく、憎悪や愛情の形容が、私の今までの歩みの中の漠然とした感情をくっきりとした形に導いてくれる、そんな教科書みたいな一冊になりました。柚木さんの、感情や人物、色彩描写の多才さに改めて感動しました。ストーリーの最後は、やりすぎな位ドラマチックで、一緒に息を切らして走った気分です。涙がしばらく止まりませんでした。表紙も可愛く綺麗で、私の大好きな本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「赤毛のアン」をモチーフにしてる所で、正直「お前もか!」と思わずにはいられませんでした。 朝ドラで食傷気味(←赤毛のアン+村岡訳ファンだと色々言いたい事ありますよね…)だったので…。 キラキラネーム+シングルキャバ嬢の母という環境のダイアナと、健全で清潔で洗練された経済的にも恵まれた環境で育った彩子。 互いの資質と境遇を、互いに羨望している2人の少女の心の揺れに、「ああ、こういう年頃があった…」という感慨を抱きました。 もっと若い内に読みたかった本です。すっかりいい歳の大人になっている自分には、郷愁でしかありませんが、若い時なら指南書として信者になったかもw 大人になりきってる身から言えば、彩子の無垢さをこういう風にに汚さなくても良かったんじゃないかと思います。足跡ない雪一面をぐしゃぐしゃにして喜んでる感じが柚木さんの「黒」部分なのかもしれませんが、「松林は…豚小屋と同じように真実だ」(←分かる人だけ分かって下さい)というフレーズをふと思い出しました。 くれぐれも…面白かったです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!