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本屋さんのダイアナ
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本屋さんのダイアナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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これは彩子とダイアナの大人への成長過程だけじゃなくて16歳でダイアナを産んでDQNネームを付けた親ティアラとダイアナとの成長過程でもあって、非常に面白かったです | ||||
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読書好きな二人の少女の物語。 個人的には、ダイアナのお母さん・ティアラさんのような女性に興味深々。 『夜食のアッコちゃん』に登場する、歌舞伎町のレイカさんの親戚のような雰囲気 | ||||
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冒頭、何行かで、即ダウンロード!愛着がすぐ湧いたのは、ダイアナ、だからかな。ダイアナ=アン。特に赤毛のアンに傾倒は無いけど、シーンシーンが何年経っても自分の生活の中にふと湧き出してくる。ふたりの少女が女性になるまでのすれ違いが、とてもリアル。読み終えたくなかった1冊です。 | ||||
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読書女子ってのは、それだけで物語になってしまうところがある。 だから袖木さんはズルいです。 読書男子なんて京極堂とか稗田教授位しか思い浮かばないし 怪しいニオイはするけどちっとも可愛らしくありません(笑) 大穴と書いてダイアナ。 まあね、肉子ちゃんで泣いてしまった僕ですから許容しますよ。 ダイアナと彩子の対称的ながら二人とも本好きで美人ってのも よろしい。 二人の少女の家族も暮らし方も、 作者がわざとやらかしてるくらい類型的だけど これは少女小説へのオマージュなのだから全然アリですよ | ||||
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読み始めは児童書?とか思ったのですが、二人の少女の成長物語でした | ||||
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一番ああ!と思ったのは”赤毛のアン”について 変わった女の子だったアンが村の人々に違和感なく受け入れられていったのは ダイアナが親友だったから という一文でした。そしてほとんどの少女たちはアンではなくダイアナなのだと。だからみんなアンを愛するのでしょうね。 タイトルの”ダイアナ”がすとんと心に落ちました。自分自身読書に支えられてきたと思っているので本好きの主人公たちに共感を覚え あんな友達や大人がそばにいたら楽しいだろうなと少しうらやましくもありました。 | ||||
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初めて読んだ柚木さんの本です。 この本をきっかけに彼女の大ファンになりましたが、好きゆえにどうしても、納得できずここ1ヶ月程悩んでいることを書きます。 まず主人公「大穴」の名前ですが、あんまりにもあんまりだと思いました。 詳しくは書きませんが中学生辺りで、確実に、下品な陰口を叩かれます。 大きい穴以外なら「蛇依亜那」、「大愛奈」やいっそ「姫」と書いてダイアナでも良かったのでは? そして母親のティアラさんですが 小学生の娘の髪を(変質者除けで)(ぱさぱさの)金髪にする。 食事はファストフードやインスタント食品、銀だこ等。 明け方に大穴を叩き起こしてゲームに付き合わせる。 これで実はティアラさんは賢くて聡明だ。とか、適当な気持ちでつけた名前ではない、ティアラさんは大穴を深く愛している。と言われてもしっくりこないのです。 後半に行くにつれ、ティアラさんのそういった面が見えてくるのですが見えてくる程、上記のシーンはなんだったんだ、と思ってしまいます。 また、最後のほうで彩子が具合の悪いお母さんにクッキーを焼くシーンがあるのですが、正直クッキー!?と思いました。 個人的にはもっと水気のあるものの方が良いのでは?とも。 | ||||
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ちょっと上手くは表現できないのだけど、誰しもが読む価値がある作品のひとつだと思う。 情け無いけど、これしか書けない。 まだ読んでない人は、このレビューには疑問が残るだろうけど、きっと読んで貰えば納得してもらえると思う。 | ||||
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女性の心情の表現が大変じょうずな柚木さん。ダイアナのお母さんにはきっと何かあるな、と思わせつつその秘密が徐々に明かされるところはまるで映画のようです。ダイアナに「がんばって!大丈夫だから」と思わず声を掛けたくなります。サクサク読めて楽しい一冊でした。特に読書好きな女性におススメ。 | ||||
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少女小説を思わせる「本屋さんのダイアナ」というタイトル。グレーに黄色い薔薇や開かれた本、しましまのミツバチの中に花冠をかぶり、しましまのタイツを履いた女の子が描かれている装丁。 女の子らしい可愛い装丁で、前半は清く正しい少女小説そのもの。主人公のダイアナ(大穴)と彩子の二人は、小学校・中学校を「親友」として過ごすが、高校生以降は口もきかない関係になっていく。恵まれた家庭の子である彩子は偏差値の高いお嬢様学校へ。キャバクラ勤めのシングルマザー・ティアラを母にもつダイアナは公立高校へ進学する。ちょっとした行き違いから付き合いがなくなり、生きる世界が変わったことで関係が変わっていく様子がリアルで胸が痛んだ。 女子大に進まず、共学の大学に進んだ彩子と、高校卒業後に本屋に就職したダイアナの話が並行してストーリーが進む。 彩子は大学でできたばかりの友人に連れられていったコンパで慣れない酒を飲まされ、入学前からほのかに好意を抱いていた先輩にレイプされる。 レイプされた経験を無かったことにするために、榎本先輩の好みを把握して夢中にさせ、恋人関係になる。被害者ではなく、「彼女」になることに尽力していく彩子。 一方のダイアナは職場の上司・田所不津(たどころ ふりっつ)に心を寄せるが、田所は同僚の山木涼子と結婚する。 **************** 少女小説のような前半から一転、後半はハードな展開で加速していった。 ラストはほんとに泣けます。モンゴメリやオールコット、コバルト文庫を愛読していた女性なら、とても楽しめる一冊です。 | ||||
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優しい思いもあるが人は気持ちをくみ取れない しかし健気に頑張る女の子の姿が良い。 | ||||
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登場人物がとても魅力的で引きこまれる作品でした。金髪なのに読書が大好きなダイアナ。派手なお母さんを恥ずかしく思い、自分自身を恥ずかしく思い、孤独に育ちます。 ある日、運命の友達、彩子とちょっとしたきっかけで仲良くなります。お互いがお互いにとっての眩しい存在。二人を結びつけているのは、本。 夢の様な幼年期から、現実味を増していく青年期のギャップはとてもありますが、色々な意味で考えさせる作品でした。作中で多く出てくる児童文学作品たちが重層的により作品をきらめかせているように感じました。赤毛のアン、改めてしっかり読みたくなりました。 大好きな本がまた一冊増えました。 | ||||
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美しい友情物語なのだろうという先入観のもと、気軽に読み進めていた。 けれど、ある時点から頁をくる指が止まった。 幾度も同じ文章を読んで、噛みしめずにはいられなかった。 最近、本を読んで泣くことは余りなくなっていた。 けれど、思わず涙がこぼれた。 この小説が描く世界は幻想なんかじゃない。 紛れもない、逃げようのない、現実そのものだ。 その現実は美しく、残酷で、でも優しい。 良書に巡りあえた。 | ||||
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イントロで、ダイアナと彩子、その家族を対照的に描いてあるが、予定調和に終わらないすごさがこの物語にはある。少女それぞれの成長を心の成長とあわせて描きながら、隠された関係、「秘密の森のダイアナ」という物語の中の小説がすべてをつなぎ合わせていく。そして、「自分の呪いを解けるのは自分だけ」というキーワードが最後に浮かび上がってくる。曲折を経て、再生されていく少女たちの絆、父と娘、母と娘のゆるぎない関係に結実していく物語に、私たち読者は共感し、その中に入っていかざるを得ない。 作者の豊富な読書歴に由来する深い知識が根底にあって、なにより本を愛する人たちと本の持つ大きな力も同時に描き出す。作者の本に対する愛情が込められている。この物語に出会えてよかった、と思うに違いない。 | ||||
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児童文学?いえいえ、元女の子も現女の子も読んで考えさせられたり涙したりうんうんわかるよとうなずいたり。意外にはまりました。 | ||||
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大穴と書いてダイアナと読む。DQNネームを付けられ、幼少時代から苦々しい経験を積み重ねる矢島ダイアナ。小学校の自己紹介シーンでは、ノストラダムスの大予言がこの瞬間に的中し、人類が滅亡してほしいと思うくらい心がすさむ。一方、洗練された物、教育、言葉に囲まれ絵に描いたようなようなお嬢様として育まれる神崎彩子。皆から羨望される人生を送っているようだが、ジャンクフードの味に感激するなどいはゆる「下界」に憧れを持ちながら育つ。双方の根底には「読書」があり、人の気持ちを読み取る力が高く、脆い部分もたくさんある。この二人の人生のリンクがまるでシーソーのように続く物語です。 柚木麻子さんの作品は2,3作品読みましたが、繊細な心の描写が大好きです。また出てくる本(児童書含む)が彼女らの人生を裏付けているようで、「私もの時代にこの本を読んでいれば、もっと豊かな人生が送れたかもしれないなあ」と感じてしまいます。 特に気に入っているのは向田邦子さんの本を介して、自分を盛り立てるシーン。 『彼女(向田邦子さん)の自分の意志やセンスを貫く生き方に憧れる。向田邦子さんはあの涼しげな瞳で「あなたはこれでいいんだよ」と語りかけてくれる気がする。』 このように本を武器にして自分のライフを肯定しようとする姿を好む人に読んでほしいなあと思いました。 また、幾度か「手応え」という言葉が出てきます。ジブリ映画の「かぐや姫物語」に出てくる「生きる手応え」という言葉と重なります。彩子は、この手応えを見つけるために奔走、迷走します。一体、生きている手応えを見つけられないということはどのようなことか、見つけるとはどのようなことなのか、「本」というある意味創造的で抽象的な感覚で飽和している作品の中から、その意味を見いだせる作品です。 | ||||
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ふたりのヒロインに注がれた親の愛は、それぞれ形は違えども、困難を乗り越えていくための力を与えてくれるバックボーンにしっかりとなっているということを感じさせてくれる良書でした。 | ||||
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ダイアナがいたらアンの世界へすぐ行けます。 もちろん紆余曲折がある中での少女の成長記ですが 昔懐かしい、温かい世界が広がっていました。 | ||||
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こういうタイプの小説を私が嫌いなはずはなく・・・・ドンピシャでした。 育った家庭環境は違いすぎるけど、本という共通の趣味を持ち、仲良しだった2人。 しかし、ある日の小さな出来事が2人を10年も引き離すこととなります。 唯一無二の大親友だっただけに、素直に仲良しに戻れないもどかしさ。 でも、ずーっとお互いの中でそれぞれの存在は大きくて、 会わなくなっても心の中では激しく意識しあう2人に胸がキューッとなりました。 彩子が大学にはいったあたりから、ちょっと物語の雰囲気が変化したように思えたけど、 彩子は自分の殻を破って共学の大学へ入り、 新しい世界へ踏み出したのだから・・・と考えるとまぁこの展開もアリかな?一応の納得はできます。 私もダイアナや彩子のように本が大好きだから、つい2人に自分の姿を重ねてしまいました。 本でつながれる友達・・・1人もいないな。そんな意味では2人が羨ましいです。 「赤毛のアン」「若草物語」「小公女」・・・・。 このあたりの少女小説に夢中になった人なら楽しめると思います。 中学生くらいの女の子にも読んでほしいですね。 | ||||
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ヒロインは二人。一人は、「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる名前の、髪を金髪に染めた少女です。水商売をする母が、16歳の時産んだ子で、父は家を出たまま行方不明。ダイアナは、父にあこがれつつ、読書を心のよりどころとしています。 もう一人のヒロインは「彩子」。母は自宅で料理教室を開き、父は大手出版社の編集者で、いわゆる良家の優等生です。 二人は、小学3年のクラスで一緒になり親友になります。ダイアナは彩子の上品な家庭に憧れ、一方の彩子は、アパート暮らしながらも自由奔放に生きているダイアナの家庭に惹かれていきます。6年生になり思春期を迎えた二人は、同級生の男の子をめぐる些細な誤解から、絶交状態になります。再会するのは10年後とも知らずに。ここから、二人それぞれの人生、成長の物語が描かれていきます。 ダイアナは、地元のちょっとワルの多い公立中学・高校へと進学します。自分に背負わされた環境や「大穴」という名前、行方知らずの父。これらの「呪い」にもがき、自己を否定し、他人との間に壁を作り孤立しながらも必死に生きていくダイアナ。高校卒業後、本屋を開くという夢に近づくため、書店のアルバイト店員として働くようになります。 一方の彩子は、受験に苦しみながらも名門女子中学・高校へ。そして有名私立大学へ進学します。しかし、そこで男女間のことで失敗します。彩子は、自分の今までの努力が生きるためには何の力にもならないことに気づきます。しかし、それを認めたくない自分に負けて、偽りの恋愛へと陥っていきます。 二人の共通の愛読書「秘密の森のダイアナ」。困難に立ち向かい生きようとするダイアナの姿。友情。それらに導かれ、彩子は、自らを縛っていた「呪い」に勇気をふるって立ち向かい、その呪いをついに解き放ち、女性として自立への道を歩み始めます。 ダイアナもまた、再会した彩子に促され、まるで理想とはほど遠い生活力のない父との再会を果たします。あるがままの現実を受け入れ、ダイアナもまた「呪い」を解き放っていくのです。 人は、その人それぞれの生い立ちを背負い生きていかねばなりません。そして、それを乗り越え成長していくには、自分自身の力によるしかないのです。自らに背負わされた自縄自縛の「呪い」を解こうと必死にもがく少女たち。いじらしくもあり、ほほえましくもあり、また痛々しくもあります。自分自身の弱さに気づき、ありのままを受け入れ成長していく二人の少女の物語、私は十分楽しめました。エールを送りたい気持ちも湧いてきます。「現代の赤毛のアン」という宣伝も許されるのではと思います。 この本、お薦めします。 ただし、「赤毛のアン」だからと言っても、小中学生にはちょっと薦められない場面もある「大人限定版赤毛のアン」です。 | ||||
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