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ドミノin上海
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ドミノin上海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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上海(シャンハイ)を舞台に繰り広げられる話がどう転がってゆき、どんな結末を迎えるのか。気になって気になって、途中からは飛ぶように頁をめくっていきました。面白かったなあ。 最初に登場人物がたくさん紹介されてるんでビビりましたが、一人一人バラバラではなく、大体が二人、三人とペアになって話に出てくるんで、理解しやすかったです。 異彩を放つキャラが多くて、楽しかったな。なかでも、アウトローなパンダ・厳厳(ガンガン)がピカいちのボスキャラで、鮮烈でした。 いくつかのエピソードが玉突きのように絡(から)まり合いながら話が進んでいくのですが、その核となるプロットは大きく二つあります。 一つは、非常に高価な印章〈玉(ぎょく)〉の争奪戦。もう一つは、アウトローなパンダ〈厳厳(ガンガン)〉の脱走劇。 幾つかのエピソードから成る二大プロットが、いかなることにあいなるのか?! それは、読んでのお楽しみっ | ||||
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前作と同じ事を書くが、この作品もまず登場人物を設定し、ラストは決めずに書き出す「正算」型だと思う。ラストを決めてから書く「逆算」型と違い、綺麗にまとまらないかも知れないが、登場人物が勝手に動いてくれれば、圧倒的に面白くなる。 前作を上回る多数の登場人物で、カオスなイメージの上海が舞台、となれば、間違いなく面白い。その期待は叶えられたが、残念ながら、やはり着地に苦労しており、それが常識外れの長期連載に現れている。いやいや、これこそカオスな上海を表すしてる、と言えない事もないが。 | ||||
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期日通りに届きました。 | ||||
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あとがきで曰く、この連載は2008年11月に始まり、2019年10月に終了したと… 最後まで目が離せない抱腹絶倒の592P。 整然とした佇まいのなかで、ひとつの牌が倒れ、トリガーが引かれた。 止まらない連鎖はスパイラルになって大きな連鎖を生み出していく。 その場面が目に浮かんできて、ひとり笑い。 | ||||
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前作がすごく面白かったので、期待して読んだ。期待し過ぎたせいか、それほどは面白くなっかた。続編は難しいものだ。 | ||||
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相変わらず面白いです。 | ||||
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登場人物が28人最初に紹介があり、途中読んで行くと、そのキャラクターを理解していないと、ちょっと想像世界の空白ができ、迷子になる。まあ、最初の2頁を印刷しておくと良いと思う。人格を持ったパンダが出て来たり、霊が浮遊していたりとちょっと非現実的世界もある。「蜜蜂と遠雷」と「夜のピクニック」の作品は一気に3日~4日で読破したが、この作品は読む側として混乱がありちょっと時間がかかってしまった。その点マイナス1ポイント。恩田さんの作品はSFが初期作品にはあるようだが、エンターメント性はあると思う作品です。 | ||||
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前作「ドミノ」に引き続きおもしろかった! 前作を読んだのはもう10年以上前。 今度読み返してみようかな? | ||||
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第二弾も面白かった 前よりごちゃごちゃしてなくて読みやすかった気がするのはなぜだろう | ||||
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パンダをはじめ動物も含めた多くの登場人物達が、別々の物語が次々ドミノ倒し的に一つの終焉に向けてつながっていく。 パンダが人格を持って(それも世間一般のかわいい動物という概念を覆すナイスな設定)脱走するという発想も見事だけど、上海を舞台に次々話が展開していくスピーオ感は、読み進めると止められない。 これだけ多くのキャラクターを登場させながらそれぞれが圧倒的なキャラを持たせて役割がきちんとしており、それでいて他の登場人物をジャマしないで描けるなんて素晴らしい。 ほとんどの書籍の帯は過剰な褒め言葉でがっかりさせられるが、本作はまさに圧倒的なエンタテイメントである。 | ||||
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日本人だけではなく、世界中に圧倒的なファンを持つパンダ。正確にはジャイアントパンダ(大熊猫)なのだろうが、白黒のガラとユーモラスな動きで人々を魅了し、老若男女が「かわいい!」と叫びぬいぐるみを抱きしめるようにパンダを愛でる。それを知ったWWF(世界自然保護基金)がマークにしてしまった。動物園や水族館などいたるところにWWFのパンダマークがあふれる。 しかし、当然ながらパンダは野生動物で、かわいい子パンダもいれば目つきの悪いおっさんパンダもいるはずだ。本作品の登場人物(?)である厳厳(ガンガン)はそうしたおっさんパンダである。上海動物園に閉じ込められることに納得がいかず、大量のぬいぐるみにまぎれて脱走する。行き着いた先が青龍飯店。まるで厳厳に吸い寄せられるように様々な人々(と犬とイグアナの霊)集まってくる。もっとも、燦燦(サンサン:厳厳を追跡する上海動物園の犬)と上海動物園のスタッフは厳厳を追ってきたのであり、ダリオ(イグアナ)の霊は青龍飯店で料理された上に、気になることがあるので舞い戻ったのだが。 さらに、ダリオを失って嘆き悲しむハリウッドの映画監督とスタッフ、風水師と陰陽師と行者、寿司デリバリーの日本人店長と、その妻であり元暴走族で日本人OLの友だちと青龍飯店で食事をする日本人女性、交通違反を繰り返す寿司デリバリー従業員を追いかける上海警察、青龍飯店でアートフェスティバルを開催する現代アートの巨匠(ただし借金まみれ)、そのアートフェスティバルでよからぬことを企む中国人古物商、その古物商を追いかける香港警察。もういろんな人々が入り乱れて騒ぎはどんどん大きくなる。こうした混沌こそが中国だと言えるのではないだろうか。経済的な発展を遂げた上海は、同時に古くからある闇の部分を抱えた、恐ろしく奥行きのあるマンモス都市なのだ。それを描ききってしまう作者の力量に脱帽するしかない。 それにしても、ハリウッドの映画監督が撮影している上海郊外の映画のオープンセットって、あいみょんの「マリーゴールド」のMVで使われた場所だよね? | ||||
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恩田陸さんの作品の中で、ドミノは最高傑作でした。続編が出て大変興奮しています。 自分としては、この作品の醍醐味がわからない方は、恩田さんのファンであることを公言しないでほしい。(私見です) 皆さんどうか拝読してほしい、ただし一気読みに注意して下さい。ハマると何も手に付かなくなります。また、ドミノを再読したくなりました。 ありがとうございます陸さん。 | ||||
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恩田さんの名作『ドミノ』の続編です(^-^*)/ まずはきちんと続編らしく、前作で出てきた人物が複数登場し、変わらず活躍します。 僕は前作をほとんど忘れていたので、前作の登場人物は数人しか分かりませんでしたが、前作をきちんと覚えていればより楽しめると思います。 また、舞台が上海という事で、僕は3年前に上海旅行を経験していたため、懐かしさと思い出に浸りながら読めまして、より楽しめました! ただ、物語全体の展開としては、前作の方が衝撃的で凝縮された面白さが増していた気がします。 とは言え、前作を読んだのは本格読書再開の1年目の9年前で、それから1,000冊以上読んでの今作なので、様々な群像劇に慣れたり、他の作家の進化もあったので、純粋な比較ではありませんが。 とは言え、個人的に恩田さんは設定と中盤までは見事なのに、毎回終盤で残念になる作家さんでしたが、 今作品は前作同様に終盤もきちんと描いており、安心して楽しめる名作でした(^-^*)/ 前作のファンの方にオススメですし、 未読の方には前作を是非オススメします! | ||||
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前作が20年前という事実にいちばん衝撃を受けた。20年ぶりのシリーズ第二作か……ぶっちゃけ場所を変えていくらでも書けそうな話ではあるので、上海をやったらニューヨーク・ロンドン・ソウルと世界の全首都制覇してほしい。 なにせ前に読んだのが20年前なので記憶が不確か。「この人だれだっけ?」としばしば首をかしげてページをめくる手がとまる。そんな時は冒頭の人物紹介に戻ればいいのだがkindle購入だとちょっとめんどい。 登場人物は半数新顔。中には人外(パンダ!)も含まれる。 ぶっちゃけ前作より奇想天外な要素が増えているので、この悪ノリにのりきれるかどうかが境目。 厨房に紛れ込んで調理されたペットの霊視点や、動物園から逃亡を企てるパンダ視点のパートはツッコミどころ満載。パンダに至っては完全にきぐるみ着たおっさんの思考回路である。 そこで「いくらなんでも非現実すぎる……」と素に戻らず、「これはこれでいいんだ!」と思い込んで読めれば楽しい。 | ||||
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ドミノシリーズ、19年ぶりの発売。 ※少し長くなりますが、ネタバレは無しでレビューします。 まず、前作を見ていなくても本作だけでも全く問題なく読めます。 前作「ドミノ」は「東京駅を舞台に27人と1匹」が入り乱れ、タイトル通りドミノ倒しのように全ての事象が繋がる圧巻のパニックコメディだったが、 今作「ドミノin上海」は「上海の街を舞台に25人と3匹」がドミノ倒しとなり、大暴れする。 20人以上も登場して、覚えられるのか?と思うが、そこは恩田先生の圧倒的な手腕、多種多様なキャラ(動物まで!)を丁寧に描き分けするすると頭の中に入ってきます。 さらに、巻頭には表紙と同じタッチの絵付きの人物紹介もあり、読書が苦手な人でも一息つきながら確認できるような優しい作りになっている。 この登場人物紹介や、そもそも表紙の雰囲気、タイトルのフォント(単行本のみ、文庫は異なる)は19年前の前作と同じ試みで、時を経ても、しかとシリーズであることが分かり本当に嬉しかった。 実際には25人+3匹なんてもんじゃなく、ざっと振り返っても登場人物は50人近く居る。 (そこそこ登場して、名前もあるのに冒頭の登場人物紹介には居ない…なんて登場人物も存在する。) 名前の無い登場人物もいて、でもその登場人物にも「ドミノのピース」として重要な役割は与えられていて、 でも 「この青年はここにしか出てこないので、申し訳ないが名前は端折る。」 「それは本件とは関係ないのでこちらも端折らせていただく。」 それぞれ122、123ページより などの他の小説では中々見ないこういった書き方は、ある意味では省いても良い文章を残すあたりに、実に恩田さんらしいなあ、遊び心があって良いなあとニヤリとしてしまう。 amazonの画像紹介、内容紹介では出てこない帯の惹句が非常に秀逸なので一度書店で見てみても面白いかもしれない。 一見、意味不明に(本当に意味不明に)見える書きっぷりも、読了して見てみると、 「何一つウソを書いていないにも関わらず、ネタバレはせず、さらにはドミノの時系列になっている」 という、編集者さん本当に良く考えて、読み込んで書いたんだなと思われる素晴らしい惹句。 そして、表紙イラストのはいやに目立つパンダをはじめ、今作の登場人物や登場する建物、小物がそこかしこに押し込まれていて、こちらも、読みながらも読了後も、これってあれかあ!これってなんだっけ?と楽しめる作りになっていて、何から何まで丁寧に作られていることが分かる作品。 前述の通り前作未読でも全く問題は無いがやはりそこは続編。 半数近いキャラが続投しており、そこかしこにニヤリとする仕掛けがあるので前作を見ていると面白さは倍増する。 前作を見てから本作でも良いし、本作を見てから前作に戻るのも面白いかもしれない。 最後に。本作は2001年の「ドミノ」発売に続き、2008年から連載が始まるも、度重なる休載や連載雑誌の廃刊に伴い個人的には発売は絶望的かなと思っていた。 最終ページにある「初出」として連載の履歴と、「単行本化にあたり、加筆・修正しました」の文字は、発売に至る過程を思い描いて、なぜか涙が浮かんだ。 だから、今こうして本作を読めたことを心から嬉しく思うし、発売に向けて尽力してくれたであろう編集者の方と、ファンの期待に応えようと書き切ってくれた恩田先生に心から感謝したい。本当にありがとうございました。 いずれにしても562ページ!息もつかせずノンストップでドミノ倒しになる上海の街の阿鼻叫喚! 稀代のエンターテイナー・恩田陸渾身の一冊、帯の言葉を借りるなら「圧巻のエンターテインメント」本当におすすめです! (最後の最後に、前作を見ている人にほんのちょっと少しのネタバレ。とあるシーンで 「風になる」という、前作笑いを誘った一文が今作も登場します。あっと言うところで登場するのでぜひ、お楽しみに。) | ||||
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