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暗鬼夜行
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暗鬼夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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同じ著者による機龍警察シリーズは抜群に面白いし、推理作家協会賞を受賞した「土漠の花」も傑作。執筆ジャンルが幅広いなとは思っていたが、本作はなんと学園ミステリー。期待して読んだ。 最後まで読めば、それなりに盛り上がりもあって納得はするのだけれど、途中で明らかに頁数稼ぎとも思える部分があって個人的には少なからず白けた。それがなければなあ・・・と思う。 ありていに言えば、面白いことは面白いが、400頁を要する内容ではない、ということだろうか。大まかなストーリーとその結末が知りたいのなら、思い切って途中はすっ飛ばして読んでも良いと思う。 | ||||
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上手な作家ですね。改めて月村了衛の腕の確かさを確認した小説でした。 人間の欲が、たかが「読書感想文」をされど「読書感想文」にしていく過程の展開はお見事でした。ストーリーテラーとしての月村了衛の凄みは十二分に伝わってきたのですが、ずっと違和感を覚えながら読み進めたのも事実でした。 本作のテーマは中学校での「『読書感想文』盗作疑惑」ですので、いくら関係者が利害を持ちながら揃っているかと言っても、ここまで問題が大きくなるとは到底思えない題材でした。小説の中ですから、どんなことでも可能ですが、関係する教師があまりにも無能で、一般的な感情を持ち合わせていない描き方はどうなのでしょうか。また、その周辺の人物の性格も薄っぺらく、真っ当な大人の思考力を持ち合わせていないのではとずっと疑問視していました。 また対比的に登場する中学生(一部の主要メンバー)の頭の明晰さと冷静さには恐れ入りました。末恐ろしいという言葉がありますが、まさしくその表現がぴったりです。 現実問題としてこんな中学生がいるとは到底思えません。その違和感は読み続けている間中ずっと脳裏を占めていました。 教育現場が閉ざされた世界だと描いていますし、この閉鎖空間に蠢く人物たちは真っ当な思考力を持ち合わせていないというイメージが鮮明に伝わってきました。その描き方はどうなのでしょうか。 | ||||
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