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そして二人だけになった
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【この小説が収録されている参考書籍】
そして二人だけになったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 21~40 2/3ページ
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以下ネタバレありです。注意してください メイントリックは、よくよく考えればわかりそうなのに上手く騙された。こういうトリックは大好きです。 しかし最後の方の余分な二重人格うんぬんで台なし。どちらが真実かわからないようにしたつもりだろうが、第三者からの視点で書いてある以上、主人公男女は同一人物というのが「真実」になってしまう。 しかも同一人物で視覚障害だとすると殺人は不可能とまではいかないまでも、かなり困難ではないか。そうなるとぜーーんぶ夢でした、で終わってしまうことになる。ちょっとふざけ過ぎじゃないですか、森さん。 (追記)メイントリックのネタは割っていないつもりで、くだらない二重人格の部分のネタは割りました。そこがどうしても我慢できない部分なのでネタ割しないと評論にならないのです。 ですが、この部分のネタ割でも嫌がられる方がみえたようで、その点お詫び致します。冒頭にネタバレありと追加致しました。 | ||||
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謎が謎を呼び、めまぐりしく物語は進行する。 そして待ちに待ったラスト・・・。衝撃。そして、ちょっと不可解。 終盤までの怒涛の展開は面白いだけに、心残りである。 傑作というのは紛れもない事実だが、もう少し改良の余地があったと素人目に感じた。 ミステリー界の大傑作になる素質を持った作品。 | ||||
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読み終わった直後は非常に悶々とした覚えがあります。 それこそが森博嗣先生の狙いでしょうね。 賛否両論評価が別れるのももっともな作品ではあると思います。 クライマックスまでは本当に美しいです。 特殊な密室で次々と人が殺されていく中、惹かれあう主人公の二人。 残ったのは二人だけ。 そしてラストは衝撃の一言。 真相がはっきりしないという批判が多いですが、明確に結論は出ています。 その結論が、我々が普段暮らしている世界からは及びもつかない特殊相対性理論に基づいている、ただそれだけのことです。 この作品の大きなテーマ「同時性の崩壊」、つまり「違う人の視点に立てば事実は異なって見える」。 このテーマをこれだけ美しく、衝撃的に描いた森博嗣先生は圧巻です。 当時の世界的な物理学者ですらなかなか受け入れがたかった相対論を、一般読者に投げかけて混乱させる。 そんな作者のイタズラ心かもしれませんね。 もっとも個人的には、相対論すら知らないで批判をするのは自らの無知蒙昧を曝け出しているにすぎないと思いますが。(作品のレビューを書く以上、現代の世界観に大きな影響を与えた相対論と量子力学の概要ぐらいは、知っておいて然るべきでしょう) 美しい物語と文章、揺るぎなき論理、そして吐き気すら催すほどの不安定感。 傑作です。 | ||||
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森さんの文学には「スカイクロラ」から入りましたが、ミステリに分類されるものは(たぶん)初です。途中までは淡々と読める感じでしたが、ラスト付近でどんでん返しが、さらにラストでもう一度どんでん返しが。 トリック満載で、もう一度読み直したいと思いましたが、しかしそれにしても、ああいう手記というかたちで収めるのなら、エピローグにもうちょっとページを割いてもらいたかった気も・・・。 でも、面白かったです。 | ||||
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最初から八割あたりまではすばらしい。これぞ森博嗣。 森博嗣のことだから、 倒叙かもしれない、 叙述トリックかもしれない、 なんでもありかもしれない。 神経を研ぎ澄まして一言一句のがすまいと読んでいく。 そして否応なしに爽快なラストを期待してしまう。 しかしこれは……。 多くのミステリファンがそうであったようだが、 どんでん返しのどんでん返しは必要だったのだろうか、と思わされた。 わだかまりが残る。僕のわがままかもしれない。 森博嗣のことだから整合性については間違いないのだろう。 だけど、やはり読者は騙されて嬉しい騙され方を期待するものだ。 だから読み返して確かめようとする気もおきなかった。 そして二人だけになった? ちがう、これでは「そして森博嗣だけになった」だ。 これがあらわになった森博嗣の正体なのだろう。 そして何もかもお見通しの森博嗣はこういうのだろうな。 「やはりお腹立ちですか?」 | ||||
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最初から八割あたりまではすばらしい。これぞ森博嗣。 森博嗣のことだから、 倒叙かもしれない、 叙述トリックかもしれない、 なんでもありかもしれない。 神経を研ぎ澄まして一言一句のがすまいと読んでいく。 そして否応なしに爽快なラストを期待してしまう。 しかしこれは……。 わだかまりが残る。僕のわがままかもしれない。 森博嗣のことだから整合性については間違いないのだろう。 だけど、やはり読者は騙されて嬉しい騙され方を期待するものだ。 だから読み返して確かめようとする気もおきなかった。 そして二人だけになった? ちがう、これではそして森博嗣だけになっただ。 そして何もかもお見通しの森博嗣はこういうのだろうな。 「やはりお腹立ちですか?」 | ||||
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理解できたと思ったら新しい外殻が出てきて、理解して…の繰り返しです。 終盤で意見が別れるようですが、私はとても好き。 一回読んだだけじゃ終わらない。 | ||||
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まず、私は批評家ではないことを理解してほしい。 勢いで圧倒し、読者に考える暇を与えないラッシュで強烈なインパクトを残す作品は読んだ後に大きな充足感を得られるので、私は気に入っているのだ。 しかし、この作品についてはそうではない。主たる登場人物として描かれる兄弟、姉妹の生い立ちが不明すぎるのである。 途中まではかなり面白かった。読みやすい文章でスラスラ頭に入って来て、ページが進み時間を忘れる程であった。 しかし、終盤で明かされる事実は突拍子もないもので、もはや推理とかサスペンスとかの以前の問題として、ストーリーとしての整合性が失われ、破綻しているように思う。 こういった表現方法をとるのは、インパクトがあり、ボーっと読んでいるとなんとなく納得してしまいそうになるが、後で考えれば考える程もやもやとした消化不良感がぬぐえず、非常に不愉快である。 気に障るようなら申し訳ないが、そこまで深く考えず、勢いにつられて納得できる人には全く問題ない。むしろ私が納得したかった。主人公が他に類を見ない天才だからである、と。 | ||||
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ミステリとしてのトリックだとか、森博嗣の著作に頻繁に登場する多重人格者(使い古されたオチ)とかはどうでもよかったのですが、建築工学に全く縁のない人間にとって単なる風景でしかなかったA海峡大橋が視点が変わるとこんなにも興味深い存在になるのかと。それが新鮮でした。私はテレビに引っ張りだこのアイドル物理学者、なんて思いつきもしません。やっぱり本を読むと世界が広がります。 シリーズの常連キャラの寒いギャグがないので、読みやすかったです。 | ||||
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長い間、いわゆる積ん読状態であった中から抜き出して読んでみたが・・・ 正直、ガッカリした。 二人の視点が交互に入れ替わる形で、物語は進行する。 だが、二人そろって、グループのリーダーではなく「リーダ」、「メーター」ではなく「メータ」と、カタカナ語の語尾の長音符号を同じように省略する、特徴的な言葉遣いなのだ。 (エレベータ、データ、コンピュータのように、長音が重複する際に語尾の長音符号を省略する表記を採用している電機メーカーもあるが、そういうメーカーでも、「リーダシップ」とは表記していない) 一方で、「コーヒー」を「コーヒ」とは表記していない。 かなり特徴的な、癖のある表記の仕方と言えるだろう。 違う視点のはずなのに、この特徴的な言葉遣いが共通している理由とは・・・と考えれば、誰でもすぐに、ある事に気がつくと思う。 にもかかわらず、肝心の連続殺人事件の謎は論理的に解かれず、ほとんど“夢落ち”のような、なし崩しの形で物語が終わってしまう。 こうした後半の展開を、作者は詩的な表現だと思っているかもしれない。 が、たとえば、、物語の一人称の語り手が様々に入れ替わるうちに詩的幻想が浮かび上がってくる『箱男』(安部公房著)のような、純文学の傑作と比較すると、あまりにもイマジネーションが貧弱だ。 個人的には、読んだ時間がムダだったと言いたくなる作品であった。 | ||||
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先輩から「お前の意見を聞きたい」と言われ手に取った本 トリックが判明し、すっきりしたーと思いきや全部をひっくり返されました・・・と自分では認識していますがそうでない見方も多分にあるのでしょう 自分の、読後にうんうん唸る様は滑稽だったと思います(笑) ない頭で考えた結果、多少の強引さは感じるものの少しだけすっきりできました 意見云々より読み物として十分に面白いので是非友人にすすめたいです 首をかしげ唸る姿が見れるはずです(笑) | ||||
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先輩から「お前の意見を聞きたい」と言われ手に取った本トリックが判明し、すっきりしたーと思いきや全部をひっくり返されました・・・と自分では認識していますがそうでない見方も多分にあるのでしょう自分の、読後にうんうん唸る様は滑稽だったと思います(笑)ない頭で考えた結果、多少の強引さは感じるものの少しだけすっきりできました意見云々より読み物として十分に面白いので是非友人にすすめたいです首をかしげ唸る姿が見れるはずです(笑) | ||||
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面白かったけど、結局どゆ事?っていう感じ。 消化不良なので星3で。 | ||||
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思わせぶりな入れ替わりと大掛かりな密室に始まり目的のわからない連続殺人. 2人の視点の一人称で描かれているため 犯人は誰なのか?信じられるのは誰なのか?読者自身は何を信じればよいのか? という緊張感を保ったまま真相を読むまでやめられない. そして,真相にたどり着いたと思ったのに だらだらと続く後日談のあとに明かされる本当の真実. この結末に納得いかないという読者も当然いるとは思うが 個人的にはこういう意外性もありだと思う. 何よりせっかく作り上げたものを あえて破壊するという展開は ストーリーと奇妙な相似形を呈していて なんともいえない不思議な読後感を与えてくれる. あえて星1つ減点したのは この種の病態に関して少々勉強不足を感じたため. 好き嫌いはあると思うが森作品ではイチオシ. | ||||
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いわゆるS&M、V、Gシリーズとは無関係の単発ものです。大きな橋のアンカー内にあるシェルターでの密室連続殺人。舞台仕立ては大掛かりなのですが、いったいなぜこんなことをしなければならないのかよくわかりません.殺したいヒトたちを一カ所にまとめて次々に殺してゆく。それはいいでしょう。盲目のはずが実は見えていた。まあこれもありとして、全く同じ場所が実は2カ所あってそれぞれでおなじことをシンクロさせていた?。なんでそんなことする必要があるのでしょう?結局、自ら自供し、死体は見つかってるし、さらにすべてに人格は彼がの中で作られたもの?。さらにあのラストはなんですか?とにかく大きな橋をぶちこわすような話が書きたかっただけとしか思えません.およそ森博嗣らしからぬ作品ですね. | ||||
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密室で起こる殺人事件、犯人は? そしてその目的は? 読み始めたら止まらなくなってしまって、一気に読みました。 が、ラストが結構曖昧な感じで、胸のあたりがもやもや… ミステリーはすべての謎が解明されないと嫌だ! という人にはあまりお勧めできないかもしれません。 | ||||
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結末については、理解できないままですが、仕様なんでしょうね。 しかし、このシチュエーションを想像するだけで元は取れました。 結末で納得できなくても、充分楽しめました。 | ||||
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某ナントカダイガクの先生か何か知らないけれど、 文章、ひどかった…。 まず、主人公の兄を天才と設定している点。 それなら、知的雰囲気をもう少し、 出せる言葉を話させてやって。 単なる金持ちの、社会性のないオタクにしか見えません。 バルブに登場人物を詰め込んでからも、 話の先は読めている(題名から)のだから、 もう少し、人物関係の物語をふくらませて欲しかった。 ちなみに、巻頭にバルブの見取り図がありますが、 私は一度も見ないで読み終わりました。あそこに あの単純極まりない図を載せている意味がわかりません。 極めつけは、解明を放棄したかのようなラスト。 あれじゃぁ、ここまで読んだ読者に失礼です。 この手の本は、ラストが一番大切だと思うのですが。 最後から10ページを読んで、十分に全体を理解できる本でした。 | ||||
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いわゆるS&MシリーズやVシリーズとは関係のないシリーズ外作品として1999年に発売された作品。 盲目の天才科学者の身代わりとなった不肖の弟、そのアシスタントの身代わりになった不肖の妹が科学者や医者たち4人と、A海峡大橋を支えるコンクリート部分に作られた国家機密級の密閉空間に集まる。 唐突に通信システムが破壊されて、密室と化した空間で一人一人と死んでいく……。 身代わりになった二人の視点の変化、閉鎖空間で一人ずつ死んでいくスリル、後半部分のスピード感……全てが目に浮かんでやみつきになりそうな作品です。森博嗣さんの作品を読んだことのない人にまずお薦めしたいですね。 ラストやA海峡大橋という設定はちょっとね……気にはなるんですが、作品の良さを壊してはいないと思います。 | ||||
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この作品のトリックはとてもすばらしく、読み手に対してかなりの興奮を与えてくれます。それだけにもったいない。最後の終わりかたが意味不明で、なぜもっとすっきりした形で終わらせなかったのか疑問が残ります。 | ||||
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