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(短編集)
よるのふくらみ
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よるのふくらみの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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結婚を控えたカップルと男性の弟、三人が織りなすすったもんだが描かれた連作短編集。 兄弟ともにひとりの女性を愛し、すべてに秀でている兄が女性の心を掴んだのですが、カラダの関係が上手くいかなくなり・・・という設定だ。各短編で三人が主役となって物語は展開していく。 愛してるという精神性だけでは満たされない男女間の難しさはうんうん納得、良く分かる。ただ、綺麗にまとまり過ぎで現実離れしているようにも思える。 精神と肉体のバランスか。相手が思うような、自分にとっての大切さってなかなか分からんのだよねぇ。 | ||||
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おとなの恋愛小説です! 歳を重ねた今だからこそ、深く共感できた作品だと思います。 | ||||
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3人の主人公がそれぞれの視点で物語がすすんでいく。 みひろ、圭介、裕太。小さい商店街の中でそれぞれの思いが描かれて行き、久しぶりに没頭しました。 | ||||
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この作者の本は初めて読みましたが、読みやすく一気に読みました。終盤からの展開はとても予想外。でも読み終えたあとに、自分まで前を向けるような晴れやかさがあり、読んでよかったと思えました。 | ||||
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それぞれの登場人物の一人称で話が進んで行くが、一人称以外の登場人物の印象がお互いそれぞれ違うのが面白い。 また、ほんのちょっとした気持ちのすれ違いが恐ろしいとも思った。 誰かと結婚しうまくやっていくことは奇跡なんではないかとさえ思えた。 ただ、圭ちゃんの描写が足りないと思った。 なんでみひろを好きなのかよくわからなかった。 みひろのことが好きななのかさえ、前半部ではわからなかった。 最後の章で圭ちゃんの今までの印象が変わるのが良かったが、圭ちゃんに関しては読書の想像に任せるということなのかな。 そして、罪悪感も悩みも感じさせない電話口のみひろの態度にも違和感を感じた。 そうは言っても読み出したら止まらず、周りに顰蹙かいながらも一気読みでした。 他の作品も是非、読んでみようと思いました。 | ||||
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登場人物それぞれの視点から物語が進行する。 全編を読むと、人の評価というのはいかに主観的なものであるかがよくわかる。 特に、途中までは悪い印象しかなかった圭ちゃんが、最終話を読んだ後には全く違って見えてくる。 あざやかだ。 | ||||
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切ないエピソードの重なり合いが一つの物語へと帰結しています。面白いですね。 | ||||
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しっかり者の兄貴とお調子者の弟が、幼馴染のみひろを好きになってしまう。兄の先手必勝でみひろと結婚までカウントダウンの状態であったが、中絶があり、兄貴が夜の営みに淡白であったため、みひろは兄から離れるようになる。そして弟と結婚する。 女性にも性欲が強くなる描写があり、それが新鮮に感じられた。兄貴が性に対して淡白であることがいまいち共感できない。なぜなら実際問題、性に淡白な人は得てして上昇志向が弱く(あくまでも自分の偏見として)中性的なキャラクターが多かったのに対し、兄貴は町内会でもリーダーを務めたり、仕事にも精力的に励んでいるよう。その点に兄貴のパーソナリティーにリアリティがなかったように思える。みひろという人物も実際に自分のそばにいたとしたら、ちょっと頭が弱いヤリマンとして捉えてしまいそう。 兄貴がみひろを愛してるためにセックスが出来ないことは、兄貴も兄貴で思い悩む事があったんだろうな。 何れにしても三角関係の人間模様を描いてるとしたら、少し浅い感じがする。兄弟のお父さんの浮気相手や、弟がシングルマザーと付き合ったりなどの伏線となるようなトピックもあるが、だからなんだろうと言ったところ。 | ||||
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とてもおもしろく一気読みでした! 三者三様の考えがあり 自分の中の闇と戦うところは 人間味があり読む手が止まりませんでした。 | ||||
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幼馴染のみひろ、圭祐、裕太の三人を中心とした人間関係を描いており全ての短編が最後の「瞬きせよ銀星」につながっている。 みひろと裕太のもどかしい関係がどうなっていくのかが気になって、すぐに読むことができた。 子供から見た大人の世界は、子供にとって残酷な現実を突きつける。 小さなコミュニティだからこそそれが浮き彫りになる。 2017.1.15 読了16冊目 | ||||
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なぜか、いつの間にか全ての登場人物に感情移入しながら読んでいました。 自分の中にある黒い部分とかにあえて目を向けない。そんなときってあると思う。それを正当化して表現したり、いつの間にか隠してしまったり。 人間って、本来ものすごく弱い生き物なんだ。一人では生きていけない。だからこそ、人を求めるんだ。 でも、そこにある愛は目に見えないもの。だからこそ、口に出して伝えあったりしていかないといけないんじゃないだろうか。セックスは、つながりに思えるけど、心は全然つながってないことだってある。セックスをしたからといって、許し合えたり愛し合えたりする仲になるわけでなはない。 そこに甘えてはいけない。 マリアさんの言葉が印象的でした。 | ||||
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とても良かったです! タイトルも読み終わった後だと絶妙だなと感じました。 病気など特殊な条件の付いた物語も嫌いではないですが、 やはり身の丈な自然な恋愛小説が良いですね。 ☆5の理由は・・・ 人は自分の想いや感情を正確に掴めていない時がある、 自分の衝動を、衝動が生まれる理由を説明できない時もある。 だから難しい、だから上手くいかない時もある。 でも本当の想いに嘘はつきたくない。 誰でも起こることだけど、それが上手くできれば苦労しないよ!が見事に書かれていた。 ラストがそれぞれ静かにハッピーエンドになるのも良かったです。 会いたい人と会いたいと思ったときに 偶然会えたら運命ですよね、運命で良いですよね(笑) | ||||
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愉しく拝読させていただきました。またの機会にはよろしくお願いいたします。 | ||||
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ひさびさに面白い本に出会った。一晩で読み終わってしまった。 主要な登場人物が3人。こういう書き方なら三者三様の気持ちがよく分かる。 どの人物もどうしようもない切なさを背負っている。浮気っていけないことなんだろうけど、みひろが行動を起こした時は「よくやった!」と心の中で賛辞を送った。みひろが変な人と変なことにならず本当に良かった。 収まるべきところに収まって本当に良かった。 途中に出てきたリサさんとショウ君のエピソードでも良かったし、川島さんのところも良かった。 兄弟2人のエピソードも、2人のとんでもないエピソードを立ち聞きしたお母さんがすっとぼけるところも良かった。ちょーリアルだと思った。 家族って、結婚って、男と女ってなんだろう、なんなんだろうって途方にくれていた私にはピッタリの本だった。 でも、本当作中にでてきた年に一度フリーセックスの日があるっていうあれ…………いいなぁって思ってしまった。 | ||||
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結末が切なすぎる。まあ希望のあるラストなんだけど、極めて高度な「風俗行ったら人生変わったwww」みたいだ。 1話が"いんらんおんな"のビッチ小説だったので、てっきりこれは官能小説だと思えば、2話からは主人公を交代し、宣伝通りの、オトナ思春期(この呼び名、ちょっと滑稽で嫌いなんだけど)小説だった 怖いというよりキモイのが、圭ちゃんを捨てたみひろが、他の男を作ったのに(しかも元カレの、実の弟…)罪悪感を一切感じていない事と、更には母親までもが、その事で有頂天になっていること。これがもう、二重のキモさ。いや怖さ。 視点の変わるザッピング小説なのに、何故かこれらのシーンにはみひろ視点が無いから、実際の所は解らないが、あの電話シーンでのみひろの対応は無いだろうと。心理的にありえない。彼氏を捨てて、その男の弟とくっ付いた女性なのに…それとも、女は怖いっていうメッセージ? この小説の主人公って、1話の視点であるみひろではなく、やはり圭ちゃんだから。ヒロインも相手役という意味では、ラストにのみ登場する京子だし。 結局、「よるのふくらみ」はそのまま男性のアレのことだが、圭ちゃんのアレはちゃんとふくらんだのだろうか。 | ||||
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話題になっていることを知ってはいたが、 この著者の作品は初めて手に取ってみた。 2010年頃から取り上げられることが多くなった 作家のため、もっと若いかと思っていたら1965年生まれ。 そのため文章の香りや、モノ(スーパーボールやセミ)に託して 感情や心情をシンクロさせていく構成は 1970年代や80年代の純文学を彷彿とさせる。 とはいえ性表現や心理描写は紛れもなく現代であり、 全編を覆う、言いようもない閉塞感は まさに失われた~年という言葉がしっくりくる。 ラスト、教会に通う風俗嬢に癒される、という展開は ちょっとだけありきたりな気がする。 | ||||
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カバーに多少の傷みはありましたが、中はきれいでした。新刊なのに、中古で購入できてよかったです。 | ||||
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デビュー作から注目していた作家さんです。 正直性描写が時々生々しく苦手だなと思った作品がいくつかあるのですが、 今回のこの作品は、個人的に今までの中で一番心に残り、読んでよかったと心から思えるくらい良かったです。 よくありがちなストーリーかと読む前は思いましたが、普通の人々のきれいごとだけでは済まされない負の感情 がとても丁寧に描かれており、ぐいぐい引き込まれました。 それぞれの登場人物が内面に重いものを抱えながらも、それを受け止め前に少しずつ 進もうという前向きが伝わり、普通の人々のリアリティのある感情にいつしか癒されている自分がいました。 これからも注目していきたい作家さんです。 | ||||
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うまい。 あらすじ自体はよくある話。 なのにこの書き手は誰しもの心の中にあるであろう 儘ならない感情を描くのが本当にうまい。 全編3人の鬱積した感情を描いており、決して幸福感溢れるものではないのに ぐいぐいとその世界観に引き込まれる。 登場人物がみな聖人君子とは程遠く、どこかずるくて格好悪い。 でも それでも 幸せを求め、自身の今を受け入れ歩いていく。 だからこそ 読み手はこの3人のことをいとおしく思えるのであろう。 読んでよかったと思わせてくれる作品である。 | ||||
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小説が創作である限り、出てくるすべての人に存在感を持たすのは難しい。 しかし、すべての登場人物にもれなく、個別の色をもたせることに成功している。 なぜだろうか。特異なキャラクターを持つ人物はほとんどいず、もれなくふつうの人々だ。 ふつうというのはしかし、傷を持っていたり、問題を抱えていたり、その程度がとてもふつうでリアリティがあるのだ。 きっと、この絶妙に人生に打ちのめされている感が、ふつうの人の共感を呼び、ともに小説の中で癒されていくのだ。 このような、小説は地味だから分かりにくいが、読み手に与える影響は大きい。 小説の最後、兄が自分をさらけ出せる人に出会う。物語の登場人物すべてが、完結することで、とても気持ちよく読み終えることができた。 | ||||
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