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青が散る
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青が散るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 81~96 5/5ページ
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私は、この手の優柔不断な話が好きだ。 ストーリーも、次から次へと展開していくので、あきさせない。 大学4年間を一冊にまとめた話で、ラストは不満だがこういう結末も味わいがあってよい。 | ||||
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現在一大学生の身として思ったのは、こんな様々な経験をつめる主人公が羨ましくして仕方が無い(皮肉)。この本は友人が自分の大学生活とかぶる、日常的な雰囲気がして小説っぽくないとの薦めから読んだのだが、なんてことはない普通のいろんな体験をつんで成長をしていく一小説としか感じなかった。 ただ共感が持てるのが、主人公もしくは周りの登場人物が力を出し切ったのにも関わらず現実には超えられない壁があることに直面しそれを認識すること、更にはその後の壁の超え方として登場人物が様々な形でもって克服しようとする描写が多種多様で面白いところである。 そこそこ長いながら読みやすく読もうと思えば止まらなくなり、また懐かしい思いから再度読み直したくなるという気持ちもわからなくも無い。一つ一つの話としてはありうることなのかもしれないが、それが一人の人間に集約されていると考えると中身が濃すぎて展開について行けないというのが正直な感想です。 | ||||
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「青」には若さ、未熟、弱さ・・・といった意味があるだろう。「青が散る」とは秀逸な題名だ。本編の全てがこの題名に凝縮されている。「人生生涯がこれ青春」という人もいるだろうが、10代後半から20代前半を青春時代とカテゴライズしてオノレの青の季節を振り返ってみたい。成就しなかった片思い、理想と現実の落差、結実しなかった夢や憧れ・・・。主人公の青年は何者でもない。思いがけないきっかけを契機として学生生活4年間をテニスに捧げる。その中でいろんな出会いが交錯していく。いい人もいれば悪い人もいる。出会いがあれば、必ず別れも訪れる。青年は翻弄され、研磨され、青春時代を通過していくのだ。その先にあるのはほろ苦い成長かも知れない。本作は予定調和を厳しく排除した青春小説の傑作である。青年の心のうずきを通してぼくたちは「あの頃」を思い出す。「青」だからこそ心の中の大切な部分に訴えかけてくるものがあるのだ。 | ||||
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宮本輝の私の中でのベスト3の一つです。 3つの順番はつけ難いのですが、あとの2つは「優駿」と「春の夢」です。ちなみに「春の夢」は本書と同じテーマを少しだけ別の設定で書いている話なので、本書が気に入った人は、そちらも読んでみるといいかもしれません。 さて、青が散るのなにがそんなに良いのか。 そう考えたときに、それをひと口で説明できないのですが、だからきっといいと思うのです。 主人公は、受験でも、テニスでも、恋愛でも、汗は流しているのにすんなりとうまくはいかない。それでは、流した汗はなんだったんだろう。努力は報われるなんて、ウソやな、と思いたくなるような主人公の日々。本書は、華やかなサクセスストーリーとは言いがたく、間違っても読んだ後に、「カッコええなあ」なんて感じるような話ではない。でも、だからといって、主人公の汗まみれの日々が、無価値だったなどとは思わない。そこにはなにかがあるはずだろうと感じる。それがなんなのかはうまく言えないのだけれども。そこが逆に自分に深い印象を与えるのです。ひと口で、どうと言えるほど簡単ではないけれど、この小説は生きるために大切な何かを語ろうとし、それを自分は確かに受け取ったような気がする。それが何かは簡単には言えないのだけれども。 もうこれ以上、私にはなんとも言いようがないので、後は一言だけ。 おススメです。 | ||||
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読むたびに新しい発見がある。こういうう言い方は大袈裟だろうが、あえて「青が散る」の感想を記すならいつもこうだ。かれこれ十回を越える程に読み返しているが、その度に、新しい感慨が沸いてくる。高校生だったた頃に目映く感じた大学生活の色彩、けだるさと虚しさを混ぜじえながら見つめた等身大の大学生のころ、そして、眩しすぎると感じたり、後に戻れないなと取り返しのつかない寂寥感を感じた社会人のころ-。読み返すたびに、自分の心の移ろいを感じさせてくれるこの作品は、何度も読み返したい一品です。 | ||||
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私の大学4年間を振り返ってみると「自由」という名の下に、スポーツで汗をかき、友情に支えられ、恋愛で心ときめき、別れで涙する。そういった人生の縮図に似た経験をしてきました。自由とはある意味で無責任な立場と言い換えられるかもしれませんが、だからこそスポーツにも恋愛にも、その場その場ではそれに没頭できるのだと思います。そんな甘くほろ苦い青春をテニスというスポーツに中軸を置きながら恋愛や友情、失恋や別れを経験しながら成長してゆく椎名遼平という主人公に凝縮させ書き上げた本作品は青春のバイブルと言っても過言ではないかもしれません。過ぎ去った自由を懐かしみたい方には特にお勧めの本です。 | ||||
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この本は主人公遼平の4年間の大学生活を通して周りと一緒に成長していく様子を描いた小説である。この話のなかに登場してくる辰巳教授の言葉が印象的だった。「自由と潔癖こそ青春の特権」この言葉は本全体の中で大きな役割を果たしている。 大学について遼平は「大学は一生続けるものを探しに行くところ」といっているが自分としては「自分の進むべき道を探しに行くところ」だと思っている。その過程において、最初は何も知らない。手探り状態だからある程度のことは許される。いわば自由、それが青春だと思う。しかし、長い時を経て、自分の道を探していく途中で安斎や遼平のテニスと同じようにどんなに努力しても超えられない壁を目の当たりにし、絶望し、自分の運命・限界を感じる。これを知り、受け入れ、その上でどう生きていくのか、これを考えるようになったとき大人へと成長したことになり、青春は終わる(青が散る)のだ。 まさに「青春の本」。大学時代に一度は読んでおくべき一冊だろう。 | ||||
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この本は主人公遼平の4年間の大学生活を通して周りと一緒に成長していく様子を描いた小説である。この話のなかに登場してくる辰巳教授の言葉が印象的だった。「自由と潔癖こそ青春の特権」この言葉は本全体の中で大きな役割を果たしている。 大学について遼平は「大学は一生続けるものを探しに行くところ」といっているが自分としては「自分の進むべき道を探しに行くところ」だと思っている。その過程において、最初は何も知らない。手探り状態だからある程度のことは許される。いわば自由、それが青春だと思う。しかし、長い時を経て、自分の道を探していく途中で安斎や遼平のテニスと同じようにどんなに努力しても超えられない壁を目の当たりにし、絶望し、自分の運命・限界を感じる。これを知り、受け入れ、その上でどう生きていくのか、これを考えるようになったとき大人へと成長したことになり、青春は終わる(青が散る)のだ。 まさに「青春の本」。大学時代に一度は読んでおくべき一冊だろう。 | ||||
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ドラマ化されたそうですが、素晴らしい作品である。 丁度大学に入る1カ月前に呼んだ作品で、この影響で私はテニス部に 入りました。 燎平はいつもひたむきで、自分にもこんな青春時代があったのかと、 15年前のことを懐かしく思い出すことがあります。 高校生位の方に是非読んでほしい。でも今時の方では感動の仕方も 違うかもしれないけれど・・・・・・・ 人生の読書の中のベスト3に入る作品。 | ||||
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中学時代にテレビドラマを見てから原作を読みました。 宮本 輝の本の中では一番好きで何度か読み返しています。 青春小説と言ってしまうと型にはめてしまいそうでいやですが、大学時代を書いた小説としてはやはり一番好きですね。 | ||||
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友達に進められてこの本を購入したのですが、ものすごくよかったです。物語の情景が頭の中に、ブワッと現れてきました。読みはじめからずっと自分が椎名遼平のような気分で、物語を読んでいました。物語の中で恋をしてしまいます。本当によかったので、あまり人には教えたくなかったです。 | ||||
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読みながら、怒って、切なくなって、夢中になって、悔しくなって、ヘコんで、、そういう小説です。1日で読みきるつもりはまったくなかったのですが、478ページを一気に読みきってしまいました。読み始めは、少し古臭いイメージがあったのですが、そのあたりは全然大丈夫です。 | ||||
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学生時代にであった本です。これがきっかけで読書好きになりました。 しかしいまだかってこの「青が散る」に勝る青春文学には出会えませ ん。 誰もが通り過ぎる青春時代ですが、主人公の燎平のように純心なまま で青春をおくっている人が今どれだけいるでしょうか?ちょっとカッ コ悪いくらいに一生懸命に誰かを愛し、苦しんで生きている。 自分が誰かを愛していることだけで精一杯で、誰かから愛されている ことを気づく余裕もない。 いつまでも燎平のような心で生きつづけたいです。 | ||||
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一昔前の恋愛話の気がする。学生時代のうぶで純情な青春独特の、甘酸っぱさは痛いくらい伝わってくる。誰でもが経験したであろう、多感で傷つきやすく生き難い時期の恋愛や勉強、将来、友達などの悩みがテニスというさわやかなスポーツとともに描かれている。両親の時代はこんな感じだったのだろうと思わせられるが、あまりにも現代の大学生とは違いすぎて、退屈になるところもある。しかし、今の時代でも忘れてはいけない熱い友情や何かに打ち込むことを、思い出させてくれた作品だ。 | ||||
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今から約20年前、大学生時代に読んだ。それから 一度も読み返してはいないが、今でも強く印象に残っている。 あの年代の人間なら誰でも体験する感情を、淡々とつづっている。 それでいて読者を飽きさせることがない。 私が読んだ本の中でベスト3に入る名著だと思う。 あのとき、読後に味わった余韻をまた味わえるような 名著に出会えたらと思う。 | ||||
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(好きな表現でないが)大学入学の経緯が不本意だった人にシビアなストーリー導入と思う。そういう僕は在京の三流大学出身です。 でも展開される出来事のほとんどが青春時代の有り触れたもので、物凄く胸をうつ。すなわち青春小説の濃いドラマ性はないけど、多くの人が内包するテーマが描かれていると思う。だからファンが多い? 学生時代に一度泣き、7年経って改めて当時の感動と新しい発見に胸をうたれてます。 | ||||
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